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Channel: 東京倶樂部★CLUB TOKYO
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スペイン“修復”フレスコ画の余波(笑)

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スペイン・ボルハの教会の柱に描かれた120年前のフレスコ画、
<Ecce Home (いばらの冠をかぶったキリストの肖像画 “この人を見よ”の意)
地元に住む80歳のおばあさん、セシリア・ヒメネスの手により、善意の“修復”が施され
原画とは似ても似つかぬ姿に変身して見付かり、人々を驚愕させたというニュース、
教会の信者や、その絵を愛していた人々の手前、大きな声では言えないが、思わず吹き出してしまった…。
 
日本だったら切腹モノの一大事に 
侘びるどころか、自分の正当性を説くセシリアおばぁさんの強気なインタビューも見たけれど
この“善意で”というのが、余計に始末に負えないわよねぇ。
だいたい、自分でも“修復”の過程で、元の絵からどんどん掛け離れてきていると、気付かなかったのだろうか。
これ、誰が見ても、別物でしょ。
 
激変を発見したボルハの地域研究センター職員は焦り
元の絵を描いた19世紀の画家エリアス・ガルシア・マルティネスの孫はショックを受けているようだが
世間の人々にとっては所詮他人事なのか、あちらでは、セシリア風に名画を“修復”するおふざけも。
 
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上から…
ミケランジェロ・ブオナローティ<アダムの創造>
レオナルド・ダ・ヴィンチ<最後の晩餐>
レオナルド・ダ・ヴィンチ<モナリザ>
グスタフ・クリムト<接吻>
エドヴァルド・ムンク<叫び>
 
全てばぁ様クオリティに“修復”。 笑える。
 
 
さらに…
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ネットでTシャツが売られたり、マドリードのバルでは“Ecce Homeタルト”が売られたり。 商売に抜け目なし。
思わぬ形で、老婆の善意が、微力ながらスペイン経済に貢献。 
すっかり時の人となり、なんでも、ばぁ様のファンクラブまで発足したらしい。
長年片田舎にひっそり暮らし、80過ぎで世界レベルの有名人になるとは、人生ホントに分からないものだ。
セシリア様、遠く日本まで(例え意に反していたとしても)笑いを届けてくれてMuchas Gracias。

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