
<Ecce Home (いばらの冠をかぶったキリストの肖像画 “この人を見よ”の意)>が
地元に住む80歳のおばあさん、セシリア・ヒメネスの手により、善意の“修復”が施され
原画とは似ても似つかぬ姿に変身して見付かり、人々を驚愕させたというニュース、
教会の信者や、その絵を愛していた人々の手前、大きな声では言えないが、思わず吹き出してしまった…。
日本だったら切腹モノの一大事に
侘びるどころか、自分の正当性を説くセシリアおばぁさんの強気なインタビューも見たけれど
この“善意で”というのが、余計に始末に負えないわよねぇ。
だいたい、自分でも“修復”の過程で、元の絵からどんどん掛け離れてきていると、気付かなかったのだろうか。
これ、誰が見ても、別物でしょ。
激変を発見したボルハの地域研究センター職員は焦り
元の絵を描いた19世紀の画家エリアス・ガルシア・マルティネスの孫はショックを受けているようだが
世間の人々にとっては所詮他人事なのか、あちらでは、セシリア風に名画を“修復”するおふざけも。
上から…





全てばぁ様クオリティに“修復”。 笑える。
さらに…
ネットでTシャツが売られたり、マドリードのバルでは“Ecce Homeタルト”が売られたり。 商売に抜け目なし。
思わぬ形で、老婆の善意が、微力ながらスペイン経済に貢献。
すっかり時の人となり、なんでも、ばぁ様のファンクラブまで発足したらしい。
長年片田舎にひっそり暮らし、80過ぎで世界レベルの有名人になるとは、人生ホントに分からないものだ。
セシリア様、遠く日本まで(例え意に反していたとしても)笑いを届けてくれてMuchas Gracias。