江戸東京たてもの園見学の続き。
その①では、デ・ラランデ邸、高橋是清邸、子宝湯、都電7500形に焦点を当てたが
このその②では、その他の建物も数棟だけ写真で簡単に残しておく。

★ その他
この中で敢えてひとつに注目するならば
ル・コルビュジェやアントニン・レーモンドに師事し、日本の近代建築の発展に貢献した建築家、
前川國男(1905年-1986年)が自ら設計した自邸。(画像上段右)
外観は切り妻屋根の和風、内部は吹き抜けの居間を中心としたシンプルで開放的な空間。
公開されてすぐ初めて見た時は、期待が高まり過ぎ、正直なところ「狭っ…。」というのが第一印象であったが
改めてこれが1942年(昭和17年)竣工の住宅だと考えると、このモダニズムの作風に、ただただ驚嘆。
闇雲に合理性と斬新さに走った味気ない物ではなく、周りの自然とも見事に調和しているのが、素晴らしい。
★ オマケ : 全国大陶器市
小金井公園の中で、全国大陶器市というマーケットが開催されいたので、ついでに立ち寄る。
陶器市のスタート地点は、決して趣味が良いとは言い難い、大きなピンク色の半円形のチューブ状ゲート。
よく中国や台湾のイベント会場などで見掛ける物ではないか。
日本らしからぬ光景に吸い寄せられ、中に入って行ったら、思ったより規模の大きな陶器市。
この画像だと分からないけれど、かなりの出店数。公園の端っ子まで小さなお店がズラーッと軒を連ねる。
ブラブラしていたら、ひょうたん型のお箸置きが100円ポッキリで売られているのが目に入り、6個購入。
高級品と比べてしまうと、絵付けが甘いが、ちゃんと脚の付いたお箸置きだし
なんと言っても、おめでたいひょうたんの形がキュート。
これで自販機の缶ジュースより安いなんて感激プライス。
この全国大陶器市、開催は11月11日(月曜)まで。
特に下町風情を醸す東ゾーンは、建物の大半が昭和期の物で
ヨーロッパの建造物などと比べると、“古い”内に入らず、むしろ若い。
でも、もはや東京の街中ではお目に掛かれなくなった物ばかり。
それだけ東京が近代もの凄いスピードで激変したということなのであろう。
ここに居ると、一時過去に時空移動した気分。下手なテーマパークより、よほど楽しい。
東京都が管理運営する施設の中で一番好きかも(…他にどんな都の施設が有ったか、思い浮かばないが)。
建築好きや東京史に興味のある人は勿論のこと、外国人観光客などにもお薦めしたいが
東京の他の観光スポットから離れているし、都心からのアクセスがやや不便なのが、難点。
◆◇◆ 江戸東京たてもの園 Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum ◆◇◆
東京都 小金井市 桜町 3-7-1 都立小金井公園内

月曜休園(月曜が祝日の場合はその翌日が休園)

都内在住もしくは在学の中学生、小学生、未就学児童:無料

