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Channel: 東京倶樂部★CLUB TOKYO
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2011映画興行収入18%減→当然でしょ(怒)

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2011年度、日本における映画興行収入が前年比18%減
日本映画製作者連盟が調査を始めた2000年以来の低水準となった、…というニュースを見る。
収入減の主な原因として挙げられていたのが、東日本大震災の影響と3D
 
確かに、震災の影響は大いに有ると思う。 計画停電とか上映自粛が有ったし。
日本中を震撼させる天災が起きてしまったのは、哀しいけれど、どうしようもないこと。
 
でもさぁー、3Dはどーよ…?!
『アバター』の時は、皆珍しさに飛び付いて、料金が高くても、何も考えずに財布のヒモを緩めただろうけれど
その後は徐々に新鮮さが薄れていったにも関わらず、料金ばかりジワジワ値上げ。
どうでもいい作品まで3Dにし、仮に2Dヴァージョンが有ったとしても、上映館や時間を最小限に抑え
観客に極力選択肢を与えず、イヤでも3D料金を払わせるようになっている。
 
昨年の東京国際映画祭で、『夢遊 スリープウォーカー』という
今ひとつ3Dの効果が分からない3Dホラーを発表した彭順(オキサイド・パン)監督が
3Dで作品を撮った理由を尋ねられ、「映画が白黒からカラーになったのと同じ。 技術は日々進歩している。
数年後には、こういう質問は出なくなるでしょう」と答えた記事を数ヶ月前に読み、ある意味納得した。
 
では、“特別な物”から“当たり前の物”になりつつある3Dで
いつまで“当たり前”ではない、“特別な料金”を搾取するつもりなの…??!
恐らく現在東京では、通常料金+400円が、平均的な3D料金だと思う。
新宿ピカデリーなんて、3Dには一切のサービスを適応せず、365日いつでも2千円取るし。
1300円の前売り券持参者からは、差額の700円を没収。
レディースデーに、千円+400円で観られると信じてやって来た女性客が
チケット窓口で愕然としているのを、幾度となく目撃した。
大した作品も無いクセに、今の3D料金システムって、一種の便乗値上げにしか思えない。
 

★ 映画館の新料金 他にも…

映画館、特にシネコンでは、他にも納得のいかない新料金システムが。
 
昨年、TOHOシネマズでは、当日料金を1800円から1500円に値下げ。
一見オイシイ話に思えるが、その代わりに、レディースデーやレイトショーのサービス料金を撤廃。
結果収入減という失敗に終わった (今はもう元の料金システムに戻したのかしら)。
 
普段から映画館で映画をよく観る人は、前売り鑑賞券やサービスデーを多く利用するから
TOHOのこの新料金では何の得をすることも無く、それどころか実質値上げになっている事くらいすぐ判る。
それに、元々年に1~2度しか映画館へ足を運ばず、いつも窓口で1800円を払っている人が
300円安くなったからって、歓喜して、急に映画館に足繁く通うようになるとは思えない。
 
他のシネコンでも、「毎日がレディースデー!」と一見お得感があるように謳い
実は結構な額の年会費を取り、これまでのサービスデーを廃止し、実質値上げしていたりする所が有るけれど
見て明らかに以前より客席が空いている。
 
 
 
映画関係者が考えているほど今どきの観客はバカではなく、いや、むしろお利口で、セコイ便乗値上げを見抜き
敏感に反応し、映画館離れを加速させたのが、数字として表れたのでは。
ミニシアターだと独自に頑張っている所も多いが、大手はぜんぜん駄目。
根本的には、お金を払ってでも観たい!と思わせる魅力的な作品が少ないのも問題だとは思うけれど…。

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