日台合作映画『南風』の初日舞台挨拶があるというので行ってきた。
★ 会場
会場はシネマート新宿。キャパ333席のスクリーン1。
私は、チケット発売日、出掛けたついでにチケットぴあに寄り、
指定席券を購入。

お店の人が、「ここでいかがですか?」と示してきたのは、ものすごーく前方の席。
確かに舞台挨拶を観るなら前の方が良いが、映画を観るのは後ろの方が良い。
そこで、勧められた席より気持ち後ろの5列目を購入。
その後も売れ行きがあまり芳しくないようなので、少々心配していたら、やはり当日券も出たのだが
それでも会場を見渡しすと、2/3程度の入りという感じ。もう少し上手い宣伝ができなかったのかしら…。
待合ホールには、映画のスチール写真と共に、台湾グッズを紹介するコーナーも設けられておりました。
★ 登壇者
登壇者は、萩生田宏治監督、日本人出演者の黒川芽以と郭智博、
そして台湾から紀培慧(テレサ・チー)と黄河(コウ・ガ)も。
“郭智博”という名前を見ると、彼もまた台湾組か?と思う。私と同じように考える日本人は多いらしく
検索をかけると「中国人?」「ハーフ?」と疑問が飛び交っているけれど
最終的には“本名は西村で日本人”という事で収まっている模様。
(…が、本日の舞台挨拶で、新事実発覚。)
もうひとりの男性キャスト、台湾の俳優・黄河は
日本ではこれまで“ホァン・フー”または“ホァン・ハー”の呼び名で地味ぃーに紹介されていたが
この作品を機に、日本語の音読みで“コウ・ガ”にすると決めたのか…?
黄河は、“黄”が姓で“河”が名。両方を合わせると、言うまでもなく、中国の大河と同じになる。
私の勝手な推測だが、今回のお仕事で出会った日本人から、「へぇー、君の名前“黄河”なんだぁ~。
日本語では“こうが”って発音するんだヨ」と教えられ、じゃぁ日本では“コウ・ガ”で行くか!と決めたのでは?
だったらなおの事、片仮名表記にする意味が無い。普通に“黄河”とすべし。
誰もが知る中国の大河と同じ名なら覚え易いが、片仮名で“コウ・ガ”じゃ意味不明。
何度も言っているけれど、日本のメディアや配給会社は
いい加減“中華圏の芸能人の名前は片仮名にする”という悪習を改めて。
そんなに漢字を使いたくないのなら、郭智博も“カク・トモヒロ”にしてちょーだい。
★ 舞台挨拶①~初めて目にする台湾明星
舞台挨拶は、映画が終わった午後2時45分くらいにスタート。
開始前、例によって、司会進行役の女性から、
撮影禁止のお達しが出たので、写真は無い。

私の今回のお目当ては、台湾からのふたり。特に紀培慧は目ぇー掛けている若手混血女優。
道端ジェシカのような分かり易い混血美女ではなく、なんか変な顔なのも、お気に入りポイント。
本日初めてナマで見たけれど、肌が陶器のように真っ白…!私のくすみきった肌と取り替えたい…。
髪型は、映画の中のおかっぱ頭と異なりショートで赤っぽく染めている。
それが人毛に見えず、ツヤツヤなナイロン製の人工毛みたいで
嘘のように真っ白な完璧な肌と相俟って、まるでお人形さんのよう。
私はこれまで、「変な顔だから好き」、「ちょっと不細工で好き」と思っていたが、充分可愛い。
白いレースのワンピースもお似合い。
黄河も、注目している若手。実力派として注目しているのであって、美男子だとは思ったことが無いけれど
登壇者の中で一番スラーッと長身で、顔も小さい。
映画の時よりだいぶ伸びた髪を後ろでまとめているので、余計に頭がコンパクトに見える。
お召し物は、渋いボタニカルプリントというかアロハっぽい柄のシャツの上に白いジャケット、
ボトムにはジーンズを合わせている。靴はNYブランドJUMPの協賛らしい。
★ 舞台挨拶②
続いて、舞台挨拶で気になったお言葉を残しておく。

東京の皆さんコンニチハ。私はテレサです。ヨロシクお願いします。(挨拶は日本語)

ボクはコウ・ガです。(やはり日本語) Hi, everyone,!I'm Huang He.

海外での撮影は初めてだったので、最初はやはり言葉の問題などもあり
コミュニケーションを取りにくかったのですが、原西さんのギャグの動画を見せたりして打ち解けていきました。
ショートギャグを連発する、マタニティのなのですが、笑って、真似もしてくれました。
原西さんのギャグは、世界共通みたいですよ。


始めは言葉が通じなくて難しかったけれど、映画の進行と同じで、私も黒川芽以さんと徐々に友達になって
別れる時は淋しかった。今回、こういう機会に再会できて嬉しいです。

(中国語の台詞について)練習期間は3週間だけでした。
カリスマ・サイクリストの役なので、ちゃんと喋れないといけないと思い、真剣に頑張りました。

(中国語、英語、日本語という3ヶ国語の台詞について)特に日本語の台詞が難しかったです。
日台ハーフの役なので、ちゃんと喋れないといけないから、毎晩スタッフに付き合ってもらって練習しました。

台湾は、びっくりするくらい日本人を好きでいてくれて、優しいんです。
空いた時間には、安心してひとりで出掛けたりもしていました。
食べ物では、映画の中にも出てくる九份のお団子(芋圓)も美味しかったのですが
マンゴーが好きなので、カキ氷を食べに行っていました。

(食べ物繋がりで、黒川芽衣から「初日、監督とディープな所に行ったんでしょ」と話をふられ)
お店の見た目と味に差が有るんです。僕は、おじいちゃんが台湾人なんですよ。
太陽餅も美味しかった。

いや、それより、おじいちゃまが台湾人なのだと。つまり、台湾のクォーター。
混血説は満更間違っていなかった。もしかして“郭”はおじいちゃまの名字なのかもね。

台湾ならではとは言えませんが、西瓜が美味しかったです。特に電車ホテルで食べた西瓜。
日本のよりちょっと大きい。

(想い出のシーンを尋ねられ)海風を感じながらサイクリングできるのが素敵で
しまなみ街道は今でも思い出します。

愛媛での撮影は短かったのですが、印象に残っています。
海峡に架かるあんなに大きな橋は台湾にはありません。愛媛には歴史ある温泉もあります。

(「台湾では“男なら一度は自転車で台湾を一周しろ“と言うそうですね」と言われ…)
僕は台湾一周をしたことが無いので、まだ男子漢(一人前の男)ではないですね。
でも、今度の10月に自転車で一周する予定でいます。

サイクリングはそんなにしたことが無く、今までで一番長い距離を自転車で走ったのがこの映画で
体力もつきました。そのお蔭で、3月には名古屋のマラソンにも参加しました。
いつか東京マラソンにも参加したいです。…でも、私もまだ男子漢ではありません。


東京だと、台湾のように気持ちよく自転車で走れないです。
でも、10月には台湾に行って、男になろうかと思います。今、黄河の話を聞いていて思い立ったのですが…。

自転車を盗まれてからは、最近走っていませんね。
でも、10月には台湾へ男になりに行こうかと。今思いました。

(締めのお言葉)この映画は、サイクリング、台湾、20代後半の女性といった事が要素になっています。
でも、それだけではありません。順撮りで、私自身徐々に変化していくような、
私自身が旅をしているような感覚で、作品の中には、サイクリングだ20代後半の女性だという以上の
何か深い物が映っていると思います。
こうして約30分の舞台挨拶終了。
先にステージから下りた黄河が、続いて階段を下りようとする紀培慧と黒川芽以に
そっと手を貸す姿がジェントルマンであった。
★ オマケ
左の画像は、黄河のfacebookからお借りいたしました。
後ろの壁に貼ってあるポスター、この時はまっさらだけれど
全てが終了し、私が退場する時には、登壇者全員のサインが書かれていた(画像右)。
つまり、舞台挨拶の前、映画の上映中に撮った写真なのでしょう。
紀培慧は“Teresa Daley”という英語の名前でサインしている。
ほのぼのとした良い舞台挨拶であった。紀培慧と黄河をナマで見られたのも嬉しかった。
でも、一番印象に刻まれたのは、郭智博の「おじいちゃんは台湾人」発言かも。
最後、司会進行役の女性が「皆さん、SNSでの宣伝お願いします」と言っていたのは、どーヨ?!と思う。
シツコく言わせていただきますが、今どきこの手のイベントで撮影を禁じているのなんて日本くらい。
もしSNSでの拡散性、宣伝効果を信じているのなら、なおのこと、
メリットよりデメリットの方が大きいと感じられる撮影禁止を
このグローバル時代にダラダラと慣習的に続けている意味がまったく分からない。
では、映画『南風』の感想は、また後日。
これから“原西”のマタニティのギャグというのもを探してみようかしら。