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第26回金曲獎

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昨日、2015年6月27日(土曜)、台北小巨蛋にて、“台湾版グラミー賞”こと
第26回金曲獎 Golden Melody Awardsの授賞式開催。

今年は、最佳國語男歌手獎(最優秀中国語男性シンガー賞)に
8thアルバム<危險世界>で方大同(カリル・フォン)がノミネートされており、
ご本人が授賞式への参加を早々に表明していたため、私もかなり興味があり、途中から中継を観ることに。
私が観始めたのは、最佳作曲人獎(最優秀作曲家賞)の発表をしていた時で
そのプレゼンターが偶然にも大同クンであったため、なんかとても得した気分に。



イメージ 1

抱き合っているのは、方大同から作曲家賞を授与された韋禮安(ウェイ・リーアン)。

大同クン、この日のお召し物はバーバリー。
単純にスポンサーの関係だろうが、ここ数年の方大同は、こういうお席では大抵バーバリー。
今回は、ヴェルヴェット素材の深いグリーンのジャケットに、細身のパンツを合わせ、すでに秋仕様。
大同クンは、何を着ても必ず方大同スタイルになり、お似合いです。
ニューアルバムは、来年初頭に出す予定なのだと。楽しみ。


ちょっと気分が上がったので、ブチブチ切れる音声や、固まる映像にイラつきながらも、ズルズルと視聴を続け、
止めるにやめられなくなり、結局終了する深夜1時までライヴ中継を観てしまった。ぐったり…。
時差があるので、現地での終了は12時だが、それでも充分遅い。
日本では、いくら大イベントでも、そんなに遅くまで続けないだろう。南国の人々は宵っ張りだ。

★ 第26回金曲獎 Golden Melody Awards 結果発表

賞の対象が多岐に渡るため、受賞結果を全て記すのも億劫なので、
ここには日本人にも関心の高そうななものだけに絞り、ざっと挙げておく。

最佳國語男歌手獎(最優秀中国語男性シンガー賞)
陳奕迅(イーソン・チャン):<米。閃>

最佳國語女歌手獎(最優秀中国語女性シンガー賞)
張惠妹(アーメイ):<偏執面>

最佳國語專輯獎(最優秀中国語アルバム賞)
<呸>:蔡依林(ジョリン・ツァイ)

最佳年度歌曲獎(最優秀年度楽曲賞)
<島嶼天光 搖滾版>:滅火器樂團 Fire EX.

最佳作曲人獎(最優秀作曲家賞)
韋禮安(ウェイ・リーアン):<狼>韋禮安

最佳作詞人獎(最優秀作詞家賞)
李焯雄(フランシス・リー):<不散,不見>莫文蔚

最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
佛跳牆 Buddha Jump:<給你看>

最佳演唱組合獎(最優秀ヴォーカルユニット賞)
慢慢說樂團 MURMURSHOW:<MURMURSHOW>

最佳新人獎(最優秀新人賞)
BOXING樂團:<BOXING>


見ての通り、今年の金曲歌王/歌后は…

イメージ 2

陳奕迅(イーソン・チェン)と張惠妹(アーメイ)で、方大同受賞ならず。ガーン…!!
最佳國語男歌手獎は、方大同と最終的に受賞した陳奕迅の他、
張學友(ジャッキー・チュン)、韋禮安(ウェイ・リーアン)、楊培安(ヤン・ペイアン)がノミネートされていた激戦区。


受賞者発表の前には…

イメージ 3

ステージ上に屋台が登場し、ノミニー5人が香腸(腸詰め)を賭け、
サイコロを使った台湾版チンチロリン“十八豆仔”で運試し。
万が一ベジタリアンの大同クンが勝ってしまった場合、無理をしてでも香腸に口をつけるのか、
それとも体よくお断りするのか、彼の対処法が気になり、(恐らく本人以上に)ドキドキしてしまった私。

ちなみに、チンチロリンでは張學友が勝ったが、最終的に賞を手にしたのは陳奕迅なのだから、
まったくアテにならない運試しであった。

陳奕迅の受賞は、12年前の第14回金曲獎に続き、2度目。
陳奕迅にはまったく恨みなど無く、むしろ、私とお誕生日が同じということで、
勝手に親しみの情さえ抱いているが、金曲の最優秀男性シンガー賞はどうせもう一度獲っているのだから、
そろそろ大同クンに獲らせてあげたかったわぁ~。まぁ仕方が無いけれど。



女性シンガー賞の方も勿論激戦区で、誰が獲ってもおかしくない感じであったが
私個人的には、6部門もでノミネートされていた徐佳瑩(ララ・スー)に獲らせてあげたかった。
お式で徐佳瑩ちゃんが行ったパフォーマンスも良かった。
<離別曲>、<空白格>、<純屬意外>、<分生>、<無言歌>のメドレー。
ショパンの<別れの曲>の中文ヴァージョン、一曲目の<離別曲>から声の美しさに吸い込まれる。
ここには、年度楽曲賞の候補に挙がっていた<尋人啟事>を。


ささやくような声で歌う、しっとりした曲。寝る前に聴いたら、良質な睡眠がとれそう。



あと、注目すべきは、その年度楽曲賞に輝いた滅火器樂團の<島嶼天光 搖滾版>。
これは、日本でもニュースでかなり取り上げられ台湾のひまわり学生運動でテーマ曲になった曲。
但し、賞を獲ったのは“搖滾版(ロック・ヴァージョン)”だけれど。
台湾の時勢を象徴しているので、この曲の受賞は妥当かも知れない。

★ 日本人も受賞

イメージ 4



今年の金曲では、日本人も2名受賞。
最初から日本人枠が用意されていたわけではなく、ちゃんと華人の皆さまと対等に競い受賞しております。

演奏類・出版獎/最佳專輯獎(インストゥルメンタル部門/最優秀アルバム賞)
<THE FLOW>:門田英司

最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
荒井壯一郎:莫文蔚<不散,不見>


私は、お二方とも知らなかったのだけれど、ステージ上で、受賞のスピーチを中国語で行っている。
門田英司は、台湾を拠点に活動するギタリスト。
日本語訛りの中国語で、時折り会場に「聽得懂嗎?(言っている事判る?)」と聞きながらスピーチする様が
とても微笑ましかった。

莫文蔚(カレン・モク)のアルバムをプロデュースした荒井壯一郎は、
父が日本人、母が香港人、妻が台湾原住民で、北京に住んでいたこともあるから北京語も喋れるのだと。
恐らく、日本語と広東語と英語もOKなのでは。
混血界(?)にも栄枯盛衰があって、
終戦直後はアメリカの血を引く混血児の多くが“あいの子”と呼ばれ差別に遭い、
しばらくすると、ルックスの良さで、モデルとして活躍する混血や、
「英語ペラペラなの?カッコイイ!」と羨望の的になる混血も増え、今に至っているけれど、
今後は、この荒井壯一郎のように中華圏に精通している混血が、中華世界の拡大を背景に、
どんどん活動の場を増やしていくのだろうなぁ~、と漠然と思った。

話は反れたが、お二方ともおめでとうございます。

★ 簡略版・金曲2015勝手にファッションチェック♪

ついでなので、おめかしした明星を簡単にチェックしておこう。


イメージ 5



楊千霈(ヤン・チエンペイ)

この日の楊千霈は、レッドカーペットで、会場入りする明星にインタヴュする係り。
エリザベッタ・フランキの、このガウンは、ものすごーく高価というほどの物ではないと想像するが、
紺色とシンプルなシルエットが素敵であった。



莫文蔚(カレン・モク)

ブルマリンの目も覚めるような水色のガウンは、ダークな色が多い中、とても目立っていた。
ふんわり柔らかなシフォンでロマンティック。
この晩、莫文蔚はステージ上で、前日、アメリカで同性婚が認められた事に触れ、「Love wins!」と。



歐陽娜娜(オーヤン・ナナ)

あの歐陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の姪っ子ちゃん。
パパは、ふぃーふぃーの弟で、かつて俳優として『山田太郎物語~貧窮貴公子』にも
太郎の祖父役で出演している政治家の歐陽龍(オーヤン・ロン)。
娜娜ちゃんは、2000年生まれの次女で、まだ15歳。
あどけなさが残り、清潔感があって、可愛いー。
人生初参加となる今回の金曲では、ランヴァンのグリーンのガウンでおめかしし、すっかりレディ。
お式の中では、林憶蓮(サンディ・ラム)の歌に併せ、得意のチェロも披露。
チェロを奏でるこんな美少女、日本でも人気でそうじゃない?!ふぃーふぃーも自慢の姪っ子に違いない。



徐佳瑩(ララ・スー)

今年の金曲で、何部門にもノミネートされていた注目の徐佳瑩は、
ウェストにレザーのベルトをあしらった真っ赤なランヴァンで登場。
スタイルは、今どきの女性明星と比べると、明らかに劣っているが、
何を着ても素朴な雰囲気になるのも、また彼女らしくて、良いのでは。



A-Lin

これはもう一目瞭然のヴァレンティノ。
手の込んだ刺繍が施されたかなり高価なお品だが、こういうヨーロピアン・フォークロアな物って
作りもののように可愛いらしいお人形さんのよな女の子か、逆にクールビューティーじゃないと難しい。
A-Linが着ると、同じフォークロアでも、スイスの山奥で牧畜をしている人のように牧歌的というか、
なんか野暮ったく見えてしまい、残念。メイクがおばさんっぽいのも、いけないのかも知れない。



蔡依林(ジョリン・ツァイ)

蔡依林はランヴァンで。胸をガバッと開け、ちぃママ、いや、夜の女王の貫録。
合わせたジュエリーはカルティエ。
彼女は、この後、会場内で着ていたバレンシアガのツイードの服も可愛かった。



魏如萱(ウェイ・ルーシェン)

この晩、胸の開きっぷりでは、蔡依林を上回り、魏如萱が圧勝。
どうやって胸ポロリを防いでいるのだろう。両面テープを貼っているとか?
陳季敏 JAMEI CHENのオートクチュールらしい。
陳季敏のお召し物は、カンヌでも、台湾女性明星がお召しになっておられた。
魏如萱は、胸の開きのみならず、最佳音樂錄影帶獎(最優秀ミュージックビデオ賞)でも、
2曲も入選していた蔡依林を抑え、<在不確定的世界裡>のMVで賞を獲得。
名前を呼ばれた時の驚きと興奮する様子は、かなりのものであった。



戴佩妮(ペニー・ダイ)

戴佩妮は、ベルギーのデザイナー、ハイダー・アッカーマンで。
色はスタンダードな黒だけれど、パンツ姿の女性は珍しかったので、目立っていた。
背中がパックリ開いてセクシーでありながら、全体的な雰囲気はマニッシュで、スタイリッシュ。
ピンヒールは、イヴ・サンローラン。



徐熙娣(シュー・シーディー)

“小S”こと徐熙娣は、大きく開いたスリットから美脚が覗く、Mikael Dの黒いガウンに、
ハリー・ウィストンのジュエリーを合わせて。
30代ももう後半、今どき珍しい3人の子持ちで、このボディを保っているのは立派。



徐熙媛(バービィー・スー)

“大S”こと徐熙媛は、妹・小Sと一緒に登場。
妹・小Sのブラックに対し、姉・大Sの方は、エルマンノ・シェルヴィーノのホワイトで。
ジュエリーは、同じくハリー・ウィストン。
昨年女児を出産した大Sは、すでにかなりの体重を落としたと言われているが、
それでも今回動いている姿を見たら、以前に比べ、まだまだふっくらしている印象。
一般女性に比べたら、充分細くても、芸能界は周りが皆スリムだから、太って見えてしまい大変ねぇ。
独身時代は“美容大王”と称されるほど美容を気遣っていた大Sだけれど、
中年になってからは、「姉に比べブス」と言われていた小Sの方が、体型を維持している。
3回も出産して、あのボディは、立派。

★ その他

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他にも色々見せ場があるイベントであったが、特に印象に残ったのは、
特別貢獻獎(特別貢献賞)を授与された、江(ジャン・ホイ)。
江は、台湾語歌謡のベテラン歌手で、今年秋のコンサートを最後に引退することを表明している。
歌手人生最後となる今回の金曲では、周杰倫(ジェイ・チョウ)がピアノで弾く江の<落雨聲>に併せ、
彼女の足跡を辿る。ぜんぜん江ファンではない私まで、なんかジーンと来てしまう演出であった。

周杰倫が弾いているピアノは、これまでの人生で一度も見たことがないペガサスのようなピアノで
ギョッとしたけれど、演奏は素晴らしく、郷愁を誘う音色にしみじみ。
杰倫サン、あちこち手を出さないで、音楽に専念すれば良いのに…。
ピアノ曲だけを集めたアルバムを出したら、絶対に買う。




なお、この第26回金曲獎、式典の模様は、Youtube公式チャンネルで公開。
4時間もの視聴を頑張れる方は、(↓)こちらを。



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