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大陸ドラマ『ときめき♡旋風ガール~旋風少女』

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元武道発祥の地として知られ、多くの道場がひしめき合う中国・岸陽。 
百草は、そんな道場の一つ、全勝道館に所属しながらも、
大好きな元武道のお稽古にさえ参加させてもらえないでいる女の子。
彼女が唯一の師と仰ぐ曲向南が、十年前にドーピング事件を起こしたからだ。
世間の非難は未だ続き、弟子はどんどん離れ、運営の危機に立たせれている全勝道館。
ある時、百草は、現在全勝道館を任されている館長・鄭淵海から、珍しくイベントへの同行を許される。
これは、岸陽で毎年行われている元武道の大規模なイベントで、
岸陽中の道場が集結し、それぞれが演武を披露し、競い合う。
会場の華やいだ雰囲気にワクワクする百草だが、そんな気持ちも一転、
偶然にも、全勝道館の仲間たちが、演武で使う板に細工をしていた事を知ってしまう。
不正はいけないと鄭淵海館長に抗議する百草。
この一部始終が、メディアにスッパ抜かれ、全勝道館は大勢の大衆から非難を浴び、
道場にとって不利となる言葉を発した百草は、鄭淵海館長から破門を言い渡されてしまう…。


2015年12月初旬、ホームドラマチャンネルで始まった大陸ドラマ『ときめき♡旋風ガール~旋風少女』が、
8ヶ月後の2016年8月、全32話の放送を終了。
予感した通り、お子ちゃま向けのドラマという印象。これに夢中になるには、私はすでに年をとり過ぎた…。
…が、それなりに見所はあったので、以下、記録を残しておく。

★ 概要

明曉溪(ミン・シャオシー)の小説<旋風百草>を、成志超(ゲイリー・シン)監督がドラマ化。

明曉溪は、代表作<泡沫之夏>が
徐熙媛(バービィー・スー)、何潤東(ピーター・ホー)、黃曉明(ホァン・シャオミン)らの出演でドラマ化され、
日本でも『泡沫(うたかた)の夏』のタイトルで紹介されている人気女性作家。

成志超は、これまでにドラマ版『セブンソード~七劍下天山』、2007年度版『聊齋2~Liao Zhai 2』、
『王の女たち もうひとつの項羽と劉邦』といった作品を手掛けてきた香港出身の監督さん。
アイドル的人気を誇る若手俳優を使ったドラマは沢山撮っていても、その多くは時代劇。
現代モノで、しかも青春物語である『旋風ガール』のようなドラマは、成志超監督作品としては珍しいようだ。

まぁ、“成志超監督作品として”という以前に、そもそも大陸ドラマで、この手の偶像劇はまだ珍しい。
近年、大陸では、それまであまり居なかったタイプの若いアイドルがどんどん出てきているので、
彼らを起用したこういう青春ドラマが作られるのも必然。
注目の若手を集めた本ドラマも、若い視聴者を中心にウケ、
すでに同じ成志超監督のもと続編『旋風少女 第2季』が制作され、現地では放送が始まっている。
この続編は一部日本でも撮影が行われ、双子の日本人姉妹、蒼あんな・れいな等も出演。


なお、ドラマの重要な要素になっている武術、“元武道(げんぶどう)”は、
見ると跆拳道(たいけんどう/テコンドー)にソックリなのだけれど、似て非なる架空の武術。
明曉溪の原作小説ではテコンドーとして描かれ、“元武道”なる言葉は出てこないが、
プロデューサー周丹曾によると、映像化した時、より激しく、より豊かな動きが表現できるよう、変えたという。
実際のテコンドーは、足技7割、手技3割の武術らしいが、
このドラマでは武道版『少林サッカー』とも呼びたくなる“ありえねぇー”技が頻繁に飛び出すので、
そういう視覚的な面白さを狙って、テコンドーをベースにした架空の武術にしたのであろう。

物語の舞台となる元武道発祥の地、岸陽(アンヤン)も架空の街。
(貴州省に“岸陽”という街が存在したという説も。)
実際の撮影は、湖南省長沙市の梅溪湖公園で行われたとのこと。

★ 物語

抜群の運動神経に恵まれながらも、ドーピング事件を起こした曲向南を師と仰ぎ続けるがため、
つま弾きにされ、練習にも加えてもらえなかった女の子・百草が、松柏道館の門下に入ったのを機に、
逆風吹き荒れる中、若白、廷皓、初原、亦楓という4人の青年をはじめとする間たちに助けられながら、
徐々に才能を開花させ、恋をも知り、成長していく姿を描く、武道少女の青春ラヴ・ストーリー



“武道版『流星花園』”と称されることもあるように、主人公・百草は庶民的な頑張り屋さんの女の子で、
タイプの異なる4人の素敵な王子様たちと出逢い、物語は展開してゆく。
このドラマのイケメン4人衆は、『流星花園』に登場する御曹司4人衆“F4”に対し、
しばしば“XF4”とも呼ばれる。
正式には、劇中、そのような名称は出てこないのだけれど、
ネット上でファンたちが、タイトルにある『旋風 Xuàn-Fēng』の頭文字をとり、使いだした“XF4”という呼び名が
自然に広まっていったようだ。


物語の主軸は2ツで、
頑張り屋さんの百草が、武術のド素人状態から、誰もが一目置く名選手になるまでの成長記と、
オクテな彼女が、イケメンたちに翻弄されながら、本物の恋を見付けるラヴ・ストーリー。
あと、師匠・曲向南のドーピング疑惑に起因する人間ドラマや、
汚名を返上するため、真相究明に奮闘する推理ドラマの要素も結構重要。

★ キャスト その①:主人公

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胡冰卿(フー・ビンチン):戚百草~自分を育て導いてくれた曲向南を唯一の師匠と崇める武道少女

本ドラマの主人公は、『流星花園』でいう杉菜(つくし)。
“百草”という名のイメージ通り、踏まれてもくじけない雑草のような女の子。
6歳で両親を亡くした彼女が慕っているのは、武術の師匠で父親代わりでもある曲向南。
その曲向南がドーピング事件で世間から非難されても、ひたすら師匠の無実を訴え続けたため、
所属していた全勝道館を追われ、移籍した松柏道館でも、新参者としてイジメにあう。

この百草役は、当初、周星馳(チャウ・シンチー)監督作品『ミラクル7号』(2008年)の男の子役で注目された
子役出身の徐嬌(シュー・チャオ)が予定されていたが、徐嬌は腫瘍の摘出手術でやむなく辞退。
そこで補欠当選したのが、この胡冰卿。
胡歌(フー・ゴー)、劉詩詩(リウ・シーシー)といった売れっ子を抱える大陸大手・唐人に所属する若手女優。

大手事務所の秘密兵器の割りに、冴えない印象なのは、演じる百草のダサい髪型のせいだと感じる。
(そもそもが冴えない役なので、見た目の印象がパッとしない事自体には問題ナシ。)
取り分け前髪がイケていないのだが、劇中、髪型が変わると、印象も変わってくる。

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画像真ん中は、金欠のため、老人向けのボランティアにカットしてもらった結果の“ちびまる子ちゃんヘア”。
この髪型のせいで、周囲から失笑されてしまう百草。
私個人的には、元の重い前髪より、このちびまる子ちゃんヘアの方が、彼女を可愛く見せているように思う。

さらに、画像右のように、もっとさっぱり額を出すと…

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意外にも林依晨(アリエル・リン)似であったことが判明。(…って事は、千秋にも似ているという事だろうか?)

前髪を上げても、絶世の美女とは思わないけれど、真っ直ぐでひた向きな百草の好感度は高い。
このドラマのヒットで、人気者となった胡冰卿は、代打でホームランを打ったようなものだが、
続編『旋風少女2』では、百草役を降り、安溪(アン・ユエシー)に譲っている。
降板の理由は明らかにされていなけれど、制作者サイドは元々胡冰卿続投のつもりで、
そのような契約も交わしていたのに、唐人側の違約で、止むを得ずキャスト変更になってしまったという話。
唐人は、撮影時期が中華版『深夜食堂』と重なり、時間的に不可能だったとか、一応色々釈明している。

★ キャスト その②:主人公を巡る男前4人衆 “XF4”

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楊洋(ヤン・ヤン):若白~松柏道館・門下生のリーダー格

デビュー作にして出世作『紅楼夢 愛の宴~紅樓夢』で演じた賈寶玉の
少年っぽさを残した透明感と危うさが印象的だった楊洋。好みのタイプってわけではないけれど、
この『旋風ガール』は、「現代劇に出ている楊洋でもちょっと見てみるか」くらいの気持ちで観始めた。
本ドラマで演じている若白は、『紅楼夢』の頃と比べると、ずっと大人っぽく、しっかりしていて、
松柏道館のリーダー的存在。XF4一の硬派で、口数は少なく、時に冷淡にも見えるが、根は優しい。
百草を想っても、その気持ちを口にはせず、人知れず彼女のためにせっせと尽くし、ほら、(↓)こんな風に…

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洗い物は勿論の事、♪母さんがぁ夜なべぇをして~♪みたいに、針仕事までして下さる。
食事はきっと一汁一菜に違いない。“清貧”という形容がよく似合う稀有な若者・若白先輩。

この若白役も好評だった楊洋だが、百草役の胡冰卿と同様に、続編『旋風少女 第2季』には出演せず。
続編では、韓国の池昌旭(チ・チャンウク)扮する長安が、若白に代わり、男性主人公として初登場。
楊洋はスケジュールの都合を降板の理由にしているけれど、
本来主要登場人物であるはずの若白が登場しないのはやや不自然で、
この降板劇には様々な憶測が飛び交っている。



陳翔(チェン・シャン):方廷皓~賢武道館館主を祖父にもつ元武道界のサラブレッド

元武道界のサラブレッド・方廷皓は、お金持ちでチャラい“オレ様キャラ”。
『流星花園』のF4に例えるなら、女好きの放蕩息子・西門が近いか。『流星花園』のF4に縛られなければ…

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醸す雰囲気は、小学生からスポーツカーを乗り回していたという(…!)あの伝説の花形満。
ファッションでは、セーターをいわゆる“プロデューサー巻き”にする石田純一スタイルがお得意。
(もちろん、“素足に靴”もしばしば見られる。)
そこはかとなく漂う昭和臭に、懐かしさを感じてしまう方廷皓なのであった。
物語後半は、ただのオレ様キャラではなく、心の根の優しさが見えてきて、
百草を巡る恋の争奪戦から下りても、豊富な資金力を使って、彼女を友人としてサポート。
とてもイイ人。嫌いじゃない。




白敬亭(バイ・ジンティン):喻初原~松柏道館館長・喻世松の息子 元武道をやめ医学の道に

終盤まで、若白の恋のライバルとして、百草と微妙な関係を続けるのが、この白敬亭。
(若白への自分の気持ちに気付かず、「私が好きなのは敬亭先輩♪」と思い込んでいる百草にも問題が…。)
本ドラマは武道をテーマにしているが、白敬亭は松柏道館館長の息子でありながら、訳あって元武道をやめ、
医学の道に進んでいるため、アクションシーンが少ない。“動”が多いドラマの中では珍しい“静”のキャラ。
つぶらな瞳はタレ気味で、見るからに優しそう&おとなしそうな顔立ち。
あちらでは、台湾の柯震東(クー・チェンドン)に激似と言われているが、いやぁー、似ていないでしょー!?
初原の優しく落ち着いた性格は好きだけれど、私は童顔男子が苦手なので、
見た目では、XF4の中で、彼が最も好みから程遠い。
せめて髪型をどうにかできないものか。前髪が額に貼り付き過ぎているのが気になって仕方がない。
しかし、大陸で人気の少年アイドルユニットTBOYSも、こんな感じだし、
あちらでは、こういう髪型の童顔男子が、昨今イケているのかも知れない。




吳磊(ウー・レイ):胡亦楓~松柏道館の門下生で若白に次ぐ実力ナンバー2 范曉瑩に片想い

胡亦楓は、XF4の中で唯一百草を巡る恋の争奪戦に参戦しない男の子。
彼が密かに想いを寄せているのは、百草の親友・曉瑩だが、当の曉瑩は彼の気持ちに気付かない。
演じているのは、子役出身で、大ヒットドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)麒麟の才子、風雲起こす』の飛流役が
すこぶる可愛かった吳磊。
『琅琊榜』も『旋風ガール』も共に現地では2015年に放送されたドラマだが、
2作品で吳磊の印象は随分異なる。
実は、『旋風ガール』が撮影されたのは、2015年4月から7月、
一方、『琅琊榜』は2014年2月から6月と、約一年の間が空いているのだ。
さすがは成長期。たったの一年ですっかりお兄ちゃんっぽく変身(今じゃ、16歳で身長180だし)。
小生意気で可愛かった『琅琊榜』の飛流とはイメージがかなり違うけれど、
『旋風ガール』の亦楓も陽気で、笑顔に屈託がなく、これはこれで魅力的。

ちなみに、この『旋風ガール』には、吳磊以外にも、人気子役出身者が出演している。

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本ドラマでは共に韓国人を演じており、
一人は、喻初原の異父妹・李恩秀役の張雪迎(チャン・シュエイン)
もう一人は、曲向南と闘ったライバル・金一山の娘、金敏珠役の蔣依依(ジアン・イーイー)


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特に蔣依依は、吳磊と年が近く、共演作も多い。一緒に育った“芸能界の幼馴染み”って感じ。

なお、吳磊に関しては、こちらの“大陸男前名鑑”を参照に。

★ キャスト その③:その他の登場人物

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焦恩俊(ヴィンセント・チャオ):曲向南~百草が慕う師匠 ドーピング事件で地に堕ちたかつての名選手

曲向南は、かつて元武道の名選手であったにも拘らず、韓国の金一山との対戦で、ドーピングが発覚し、
元武道界から追放され、家庭も崩壊させた負け犬。
弟子の百草だけが、曲向南の無実を信じ、彼を唯一の師匠と慕い続ける。
そんな地に堕ちた師匠を演じているのは、台湾の俳優・焦恩俊。
焦恩俊は、時代劇のイメージが強い。この度、現代劇で見たら、…髪型が変っ!
一定方向に流れ過ぎ&固まり過ぎじゃない…??!
ちなみに、この曲向南の娘・曲光雅を演じているのは…

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雨婷兒(ユィ・ティンアー)
AKB48の姉妹グループ、SNH48の第一期生に選ばれながら、デビュー前に脱退した女の子。
2000年生まれのまだまだ子供とは信じ難い、やけに色気づいた目元が印象的。



譚松韻(タン・ソンユン):范曉瑩~松柏道館の門下生 百草の大親友 LOVE若白先輩

范曉瑩は、百草の大親友で、全勝道館を追い出され、行き場を失った彼女を自分の家に住まわせ、
松柏道館を紹介する、と~っても良い子。最初から最後まで一貫して善人だから、安心して見ていられる。
恋では、若白先輩に夢中であの手この手でアタックするも上手く行かず、
逆に、自分を想ってくれている亦楓先輩の気持ちには気付かない鈍感な面も。演じているのは…

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そう、『宮廷の諍い女~後宮甄嬛傳』の“淳ちゃん”こと淳常在。
無邪気で可愛かったわよねぇ~、淳ちゃん。
諍い女たちの毒牙にかかり、若くして非業の死を遂げたけれど…(苦笑)。
この『旋風ガール』でも、底抜けの明るさは淳ちゃんのまんま。
しかも、本ドラマでは、あの淳ちゃんのナマ足も拝めます。



趙圓瑗(ジャオ・ユエンユエン):方婷宜~方廷皓の妹 元武道界きってのセレブリティ

強いだけではなく、家柄が良く、ルックスも抜群の方婷宜は、元武道界のスタア的存在。
幼い頃から知り合いの初原に想いを寄せているが、その初原が突然現れた百草と親しくしているのを見て、
嫉妬心がメラメラと沸き上がり、邪魔者・百草にやれやこれや意地悪を仕掛ける本ドラマの悪役の一人。
演じている趙圓瑗は、2013年の『岳飛伝 THE LAST HERO~精忠岳飛』を皮切りに、
鐘漢良(ウォレス・チョン)版『天龍八部~天龍八部』、
韓棟(ハン・ドン)版『鹿鼎記 ロイヤル・トランプ~鹿鼎記』等々、最近急激に見る機会が増えた新進女優。
顔は、張檬(チャン・モン)を大人っぽくした感じで、日本の水川あさみ似。
スラッと長身で、見栄えの良いボディも、記憶に残る。舞踊をやっていた彼女は、身体が非常に柔軟で…

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開脚角度は出演者随一。あまりにもガバッと開くので、CG処理しているのかと目を疑う。
アクションもイケるし、今後益々売れていくかも知れませんね~。



王順(ワン・ダーシュン):萬館主~賢武道館館主 方廷皓と方婷宜の祖父

元武道界の重鎮・萬館主は、決して登場シーンの多い人物ではないが、
演じているのが王順だったので、食い付いた。
1936年生まれ、御年80歳の王順は、娯楽作品から文芸作品まで幅広くこなす大ベテラン。
年齢を感じさせない鍛え抜かれた肉体も素晴らしく、
2015年には79歳でファッションショーのランウェイも歩いている。(→『20歳よ、もう一度』の項を参照)
一応、続編『旋風少女 第2季』にも継続してキャスティングされているみたい。
まだまだ元気に活躍して欲しいですね♪

★ 音声

本ドラマの特徴の一つに挙げておきたいのは、出演しているほとんどの俳優の地声が使われている事。
我々日本人にとっては至極当たり前でも、
伝統的にずーーーっと声優による吹き替えが行われてきた中国では、非常に画期的。

その背景には、それまでの大陸では珍しかった若いアイドルが、近年出現しだしたのも大きいと推測。
アイドルのファンというものは、やはりそのアイドルの地の声を聴きたいもので、
どこぞのオヤジなんかの声に吹き替えられた彼なんか見たくないものなのヨ。
地声の使用は、時代の流れから生まれた必然で、この傾向は今後加速していくものと私は予想。


大陸ドラマの進化に反し、日本の字幕は相変わらず…。
岸陽(アンヤン)、松柏(ソンバイ)といった地名や団体名を漢字で表記するなら、
個人の氏名もいい加減片仮名はやめて、漢字にしたら…?!
例えば、主人公も、“百草”には彼女の性質が現れているけれど、“バイツァオ”では、意味不明。
片仮名は瞬時に記憶に残りにくい上、字幕の字数の無駄でもあり、なんのメリットも無い。

★ テーマ曲

オープニングとエンディングの処理に関しても、日本側に文句アリ。
本来あるはずのクレジット・タイトルをなぜ全て消してしまったのか…?!
歌詞の日本語訳と共に、歌を流しているだけなら、ただのイメージ映像。
そんな物なら不要。毎回ご丁寧に最初と最後に流す必要ナシ。
近年、日本での放送時に、こういう形態をとる中華ドラマが、なぜか急に増えた。
配給会社に、そうした方が良いと決断した理由があるのなら、説明を聞きたいものです。

とにかく、このドラマで、その“ただのイメージ映像”のバックに流れている音楽は、
オープニングが何潔(ハー・ジエ)の<燃燒吧青春>
エンディングが陳楚生(チェン・チュウシェン)の<那個遠方>
ここには、オープニング曲を貼っておく。
歌っている何潔は、音楽の名門・四川音樂學院在学中に参加したオーディション番組『超級女聲』で注目され、
デビューした彝(イ)族の女性シンガー。
この<燃燒吧青春>は、Ramones(ラモーンズ)の<Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?>から毒を抜いて、
リンドバーグの<今すぐKiss Me>やプリンセス・プリンセスの<Diamonds>のような
昭和なガールズ・ロックっぽい要素を加えた感じ。夏っぽいノリノリの曲。






私には、やはり子供っぽ過ぎる。
いや、私は子供の頃から冷めていたので、仮に今ティーンだったとしても、
多分この手のドラマには夢中にならない。
それでも、そんなドラマを最後まで観てしまったのは、多少なりともこれに“大陸の今”を感じたからかも。
このドラマが、もし台湾ドラマだったら、めっちゃくちゃに酷評していただろうけれど、
前述のように、吹き替えにしていなかったり、今どきアイドルを集めた青春ストーリー仕立てにしていたり、
これまでの大陸ドラマには無かった変化が見られるのは、ちょっと新鮮。

XF4の中には、特定の御贔屓ナシ。
口数の少ない実直な人は好きだが、若白は表面に出している態度があまりにも厳格で、
一緒に居たら説教でもされそうでコワイので、う~ん、そうねぇ、若白(楊洋)をベースに、
亦楓(吳磊)の朗らかさを足し、さらに廷皓(陳翔)の財力が加われば、最強(笑)。

最終回は不完全燃焼…。
すでに続編有りきの『旋風少女 第1季』だったとしても、もう少しスッキリした幕締めはできなかったものか。
特に気になったのは、百草VS方婷宜の対戦結果より、病院へ運ばれた若白先輩の行く末。
楊洋が続編に続投しないのは、みすみす分かっているわけだから、
続編の冒頭で“若白先輩すでに故人”みたいな処理になっているの…?


この第1弾で別にハマらなかったドラマではあるが、その続編の『旋風少女 第2季』には、日本が出てくるので、
ちょっと観てみたい気もしなくもない。
日本は、桜の時期に、湘南や鎌倉辺りで撮影した模様。
もしかして、物語には直接関係ないのかも知れないが…

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私にも馴染みのある渋谷のスクランブル交差点に陳翔と安溪が出現。
安溪の服装が周囲より明らかに薄着。桜の時期の東京でこの格好は絶対に寒いっ…!女優さんは大変。
顔立ちは、『第1季』の百草・胡冰卿より、日本人好みするかも。



ホームドラマチャンネル、水曜深夜のこの枠は、2016年8月10日より、
台湾ドラマ『華麗なる玉子様 スイート♥リベンジ~後菜鳥的燦爛時代』を放送。
主演の炎亞綸(アーロン)が、性懲りもなくまたまたツンデレCEOを演じるようだ。
これまで炎亞綸主演ドラマにハマったことなど、ただの一度も無いのだけれど、一応録画。

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