THAAD配備に対する処置として、大陸から韓流を締め出す“禁韓令”が出されたと噂され幾久しいが、
ここ最近の中華芸能ニュースを見ていると、“禁韓令”以上に話題になっているのが“限薪令”。
これは、大陸でテレビや映画といったメディアを管理する廣電總局が、
近年天井知らずに高騰し続けている明星たちのギャラを規制しようとしているというもの。
文字通り、“薪(ギャラ)”に“限(リミット)”をもうけるというお達し。
そこまでされちゃう大陸明星が実際どれくらい稼いでいるのか、気になりますよね?
漏れ伝わってきている高額ギャラ女優TOP5は、以下の通り。

主演を務める大陸のトップ女優・周迅(ジョウ・シュン)。
周迅が『如懿傳』で得るギャラ、その額なんと9千5百万人民元(≒15億2千万円)也。
すっかり大物女優となり、映画一辺倒だった周迅が、ドラマに戻って来たのは、
張藝謀(チャン・イーモウ)監督の映画で有名な『紅いコーリャン~紅高粱』のドラマ版。
その時のギャラは3千万人民元(≒4億8千万円)と言われているが、
『如懿傳』では、そこからさらに約3倍跳ね上がったことになる。
周迅に続く高額ギャラ女優は…




…と続く。
范冰冰の『武則天』のギャラを見て、「えっ、たったの5億?!案外お値打ち♪」と思ってしまったのは、
周迅の15億円超えを先に知り、金銭感覚が鈍ったせいだと思う(笑)。
周迅、どうせお金持ちなんだから、ちょっとくらい私にお小遣いでもくれてやろうという気を起こさないかしら…、
と、今私は本気で祈っております。
まぁ、芸能人の報酬について、国が口を出すのが良い事なのか悪い事なのかは、私に分からないけれど、
このギャラ高騰が、映画やドラマの制作者に大きな負担となっている事は確か。
昨今、大陸ドラマでは、出演者に支払うギャラが制作費の実に7割以上もを占めてしまっているという。
アメリカや韓国では、1割から3割以内に抑えられているんですって。日本はどうなのでしょう。
大陸では、エンターテインメント市場が急速に発展しているが、
例えば良い脚本を見極めるには、それなりの能力が必要だけれど、
俳優の人気/不人気は容易に判断ができるため、
「ドラマとは何ぞや」をよく分かっていない出資者や新興のインターネットメディア等が
キャストにばかりこだわり、自ずと俳優たちのギャラが高騰。
この傾向が続くと、作品の質の低下が懸念される、…との事。確かに。
日本では、『テルマエロマエ』の映画化にあたり、
原作者のヤマザキマリに支払われた額が百万円ポッキリだったと聞き、驚いたことがあるけれど、
出演者以外の人たちにも、ちゃんと相応の報酬が支払らわれたり、
美術や音楽など、作品そのものに直接関係する全ての要素にお金が回らなければ、
画面の中に人気俳優が映っているだけの内容空っぽの物が出来上がってしまいますよね、きっと。
ちなみに、高額報酬明星ランキング、♀男性部門のトップは、
K-PopユニットEXOを脱退してからも人気絶好調の鹿(ルー・ハン/ルハン)で、
ドラマ一本8千から1億人民元、いやいや1億2千人民元(≒19億円)まで跳ね上がっている!と言われている。
お小遣いは、周迅ではなく、鹿におねだりしようかしらー。![]()

なお、最近、このギャラ高騰問題に触れ、
「俳優に罪は無い。市場の問題」と語った賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督に、私も同感です。
億単位のお話から、もっと身近な
日本のテレビのお話に。

録画の予約を入れたのは、9月2日(金曜)、NHKで放送の『歴史秘話ヒストリア』。
今回は、“ザ・ヤング始皇帝 少年が乗り越えた3つの試練”と題し、
敵国での人質生活や迫害、中国全土を敵に回しての籠城戦、最愛の人の裏切りといった
かの秦の始皇帝の苦難に満ちた若き日にスポットを当てた特集。
なぜ今始皇帝?と疑問に思ったら、昨冬東京の国立博物館で行われた『始皇帝と大兵馬俑展』が
現在大阪で巡回公開中とのことなので、その関連企画なのかも知れない。
今回のこの『歴史秘話ヒストリア』は、中国で再現ドラマを撮影したり、兵馬俑を取材しているらしいので、
普段よりちょっと豪華な番組が楽しめるかも…?
(番組予告を観る限り、再現ドラマ出演俳優のギャラは、特別高くなさそうだ。笑)
ちなみに、その“中国で再現ドラマ”というのは、陳凱歌(チェン・カイコー)監督が
『始皇帝暗殺』(1998年)のために秦王宮を建てた横店で、やはり撮ったのだろうか。
NHKには、横店影視城の裏側を取材するドキュメンタリー番組の制作もお願いしたい。
話が前後してしまったけてど、その前日、9月1日(木曜)、午前10時57分は、以前こちらに記したように、
『琅琊榜(ろうやぼう)麒麟の才子、風雲起こす~琅琊榜』のBSジャパンでの放送が、満を持してスタート♪
幸か不幸か、今のところ、これ以上のドラマに出会えないでいるので、
すでに視聴済みの私も、またまたBS放送を追ってしまう所存でございます。
チャンネル銀河の放送では「うちには入らない…」と愕然とした方々、今度はタダなので是非この機会に。
私のお気に入りを、日本の皆さまがどうお感じになるのかも興味あるので、感想お待ちしております。
BSジャパン用の予告編動画はどうも見当たらないので、
ここには、主演の胡歌(フー・ゴー)が歌うエンディング曲
<風起時>のMVを貼っておく。

MVの中で、ドラマの映像もかなり観られるので。
今は何とも感じなくても、『琅琊榜』を数話観てから、改めてこの曲を聴くと、やけに沁みるから。
このMVにはほとんど登場しない靖王役の王凱(ワン・カイ)も、とーーーっても素敵だから、注目ね♪
あと、週を跨ぎ、9月5日(月曜)のBS TBS『世界一周 魅惑の鉄道紀行』も録画予約。
今回は2時間スペシャルで、古代中国王朝の都・西安を出発し、
蘭州だの張掖だのを通り、敦煌を目指す世界遺産巡りの旅に誘ってくれるという。

★ ういろう:そよ風
大きさは、直径約4センチ。
外郎生地で黄身餡を包んだ季節の上生菓子。
ひとつめは、ういろう(公式サイト)の“そよ風”という季節の上生菓子。
ういろうは、以前こちらに記した通り、
元から明へ王朝交代した際、大陸から日本へ渡って来た礼部員外郎・陳延祐を始祖とし、
代々薬とお菓子の外郎(ういろう)を売り続ける由緒正しき小田原のお店。
私は、そこの“菊桐ういろう”しか食べたことがないのだが、今回は上生菓子を試してみた。
この“そよ風”は、上生菓子と言っても、ういろうならではの外郎生地を使った物。
透明感とツヤがあり、プルンとした生地は、見るからに美味しそう。
口にすると、柔らかで、適度に弾力もある。
中に包まれているのは、優しい甘さの黄身餡。
形と中の餡を変えただけで、基本的には“菊桐ういろう”に似ている。
外郎生地を使った上生菓子は、煉り切りやお餅ともまた違い、これはこれで美味。
★ ういろう:青柿
大きさは、直径約4センチ。
抹茶風味の生地でこし餡を包み、熟す前の青い柿に見立てた煉り切り。
こちらも、小田原・ういろうの季節の上生菓子で、“青柿”という。
ういろうの上生菓子なので、これも外郎を使っているのかと思いきや、煉り切りであった。
表面の煉り切り餡は、
抹茶風味。

抹茶の適度な苦みが、小豆のこし餡の甘さと、上手く調和。
せっかくういろうのお菓子なので、できれば煉り切りではなく、外郎を使ってくれた方が良かったかも。
外郎じゃない事で、ちょっと失望してしまったのは事実だが、
味は美味しく、見た目もと~っても可愛い…!
赤く色付いた柿をモチーフにした和菓子なら、これまでに随分食べているけれど、
熟す前の晩夏の青い柿を模した物は、恐らくこれが初めて。
上生菓子は、菓子職人のセンスが出るものだ。
この青柿は、形といい、色の出し方といい、非常に洗練されており、
ういろうの職人さんの趣味の良さが感じられる。
もしかして、外郎生地だと、巧い具合にこの雰囲気が出せないから、煉り切りなのだろうか…?
★ 巴庵:巴(ともえ)
容器の大きさは、だいたい長さ15センチ×幅9センチ×深さ3センチ。
小さくちぎり、きな粉をまぶしたわらび餅。
岐阜県恵那市のお店、巴庵(公式サイト)の“巴(ともえ)”。
“とろけるわらび餅”と添え書きがある。
「直射日光、高温多湿をを避け保存」と注意書きがあるが、食べるちょっと前に冷やすと、なお良いらしい。
最初からきな粉がまぶされているので、見た目は素朴な普通のきな粉餅のよう。
いくつかお皿に移そうと、菓子楊枝で持ち上げようとしたところ、ビヨォォ~ンとのびた。
見た目からは、ここまでの柔らかさは想像できなかった。
九州産の蕨粉と、北海道産のてんさい糖を主原料に炊き上げているらしい。
まぶされているきな粉は、深炒りのきな粉で、香ばしい。
少々気になってしまったのが、黒蜜。
袋に入れられ、別に添えられているのだけれど、その袋がやたら小さい…!
どう考えても、このわらび餅1パックに対し、黒蜜の量が少ない。
黒蜜をあまりかけず、わらび餅ときな粉だけの味を楽しむように推奨しているのだろうか。
私も、黒蜜無しで、ちょっと食べてみたのだが、きな粉で喉がゲホゲホし、食べにくかった…。
確かにとろけるような食感で、どんどん食べられてしまう。
充分美味しく、満足したが、…でも、私個人の好みでは、やはりもっと黒蜜が欲しいです。