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北京2016:前門・大柵欄

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撮り過ぎた写真の整理がつかず、すっかり滞っている2016年度版北京備忘録。
年内にせめて一つくらい…、と久し振りに更新。


今回更新するのは、夕方の空いた時間にちょこっと散策した前门(前門)、大栅栏(大柵欄)近辺について。

前門は、紫禁城を中心とした内城を取り囲む城壁に構えられた9ツの城門、“九門”の内、
北京城の中軸線上、南端に建つ紫禁城内城の中でも最も重要な正門に当たる“正阳门(正陽門)の俗称。
そこからさらに南側にずーっとのびる前门大街(前門大街)という通りは商業エリア。いわゆる“城下町”。
それら詳しい歴史や位置関係については、以前記したこちらをどうぞ。

★ 箭楼

天安門広場のちょうど南端なので、ここら辺は天安門広場へ行ったついでに立ち寄るのも良いであろう。
広場からちょっと歩いて南下すれば良いだけ。

この日、私は、他の場所から地下鉄2号線でやって来て、前门(前門)駅で下車。
地上に出て、前門の箭楼(城門を防御するための櫓)をくぐり抜け、前門大街へ出ようとしたら…

イメージ 1

その箭楼が修復工事中で閉鎖…!
みすみすトンネルの向こうに前門大街が見えているのに、
通り抜けられないので、ぐるーーーっと回って目的地に向かう。

★ 前門大街

イメージ 2

そして、はい、こちら前門大街。
北京オリンピックに合わせ大改修され、2008年8月に全面開放となった歩行者天国の商業エリア。




イメージ 3

通りに入ってすぐ右手に建つ星巴克咖啡(スターバックス)は、
チャイナなテイストが可愛らしい建物で、外国人観光客なら必ず写真を撮ってしまいますよね。
中国にはこういうチャイナなスターバックスが結構ある(北京もここ一ヶ所ではない)。
東京のスターバックスももっと和テイストにすれば、外国人観光客が喜ぶのに…、といつも思う。




イメージ 4

北京の杜莎夫人蜡像馆(マダム・タッソー)があるのも、この前門大街。
入場料を払わなくても、誰でも見られる、入り口の蝋人形は、しばしば入れ替えている模様。
この時、正面でお出迎えしていたのは成龍(ジャッキー・チェン)。
次から次へと人がやって来て、成龍とのツーショットを撮っていた(無料)。


イメージ 5

私が北京を去ったほんの一週間ほど後、このマダム・タッソーでは、
劉濤(リウ・タオ)扮する霓凰郡主の蝋人形がお披露目。

ちなみに、以前こちらにも記したように、
通常、宗主・梅長蘇は上海、靖王は武漢のマダム・タッソーにそれぞれ展示されているのだけれど…

イメージ 6

近々、お三方が北京で集結展示予定。この特別展示の期間は、マダム・タッソーの微博などでお調べ下さい。





イメージ 7

清代末期から民国時代初期の街並みを再現している前門大街では、
街灯、プランター、ゴミ箱、マンホールなど、細部までレトロにしております。

★ 大柵欄

イメージ 8

前門を背に、前門大街を南下し、間も無くして右手に見えてくる横道、大栅栏(大柵欄)へ。
ここも歴史は古く、明代から商人が集まる商業エリア。
その昔、北京では、治安維持のため、各通りの入り口に、盗賊の侵入を防ぐ木製の柵が設置されていたが、
中でも、地元商人たちの出資で建てられたこの地域の柵は大きく立派だったため、“大柵欄”と呼ばれ、
それがそのまま地名に。

前門大街と比べると、ずっと道幅が狭く、短い通りだけれど、
今でも、ここには創業百年を超える北京の老舗が数多く集まっている。
大柵欄の詳しい歴史や、ここにある老舗等については、以前に記したこちらを参照。



今回、私が立ち寄ったのは、こちら。

イメージ 9

薬の老舗、同仁堂。たかが薬屋、されど薬屋。薬屋さんにしてはやけに立派な店構え。
同仁堂は、雍正帝の時代から清朝が滅亡するまでの188年、
その間、歴代8名の皇帝のお薬を請け負った“清朝御用達薬局”。

漢方薬はカサ張るし、税関で引っ掛かる素材などもありそうで、面倒なので、買わないが、
同仁堂では他にも、漢方を活かしたオリジナルのコスメやサプリも販売している。
それらが売られているのは地階。

店内撮影禁止の表示があったので、画像は無い。
お店の入り口を入ったら、右側にある階段から、地下へ下がりましょう。
2年前に来た時ちょうど改装中だった地階は、明るい雰囲気にリニューアルされていた。


綺麗になった店内をゆっくり見て回ることもなく、目的の品をさっさと購入。

イメージ 10

いつも買っている面贴膜(フェイシャルマスク)。
ホワイトニング効果がある“美白润肤面贴膜(美白潤膚面貼膜)”と
肌にハリをだす“紧致活肤面贴膜(緊致活膚面貼膜)”。
フェイシャルマスクは種類豊富。色々あるので、皆さまも、お好みの物を探しましょう。
あと、今回は、“金芝护手霜(金芝護手霜)”というハンドクリームも買ってみた。
金芝というのは、漢方でよく使われるサルノコシカケ科の植物・霊芝(れいし)の一種、
黄芝(おうし)の別称らしい。



◆◇◆ 同仁堂 Tongrentang ◆◇◆
北京市 西城区 大栅栏 商业街 24号

OPEN: 8’00am~8’00pm

★ 大柵欄さらに奥

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まだ多少時間があったので、大柵欄をさらに西の方向へ散策。
奥へ行けば行くほど、人は少なくなり、
古いけれど雰囲気のあるお店、欧米人バックパッカーが集い、昼間から呑んでいるお店、
地元庶民が買い物をする日用品店などが増えてくる。ここら辺では、裸族(?)も気兼ねなく闊歩。




イメージ 12

多爾袞(ドルゴン)の好物だと言っていたので気になっていた伝統菓子“格格酥”を売るお店や、
何種類もの山査(サンザシ)菓子を売るお店も。
大柵欄入り口付近では、3.5~4元で売られていた北京名物の壺入りヨーグルト・老北京酸奶も、
奥の方では3元と、ちょっとお安くなっていた。
ちなみに、ヨーグルトの後ろにチラリと見えるアイスクリームの広告は、
林更新(ケニー・リン)&楊穎(アンジェラベイビー)。

★ 蘇りのフットマッサージ

イメージ 13


歩いていたら、小さなマッサージ店が目に飛び込んできた。
普段、旅行中のマッサージは、夜、ホテルの近くの店へ行き、その日一日の疲れを取るのだが、
この日はヘロヘロで、夕方すでに足がパンパン。
このままでは残りの予定をこなせない、取り敢えず応急措置的に揉み解してもらいたい!と思い、
その店に飛び込んだ。

お姐サマばかり3人が、つまみ食いをしながら井戸端会議をしている気の置けない店内は、
まるで寂れた田舎街を舞台にした中国映画に出てくる美容院のよう。
マッサージのメニューを見せてもらったところ、一番簡単なフットマッサージが75元/45分だったので、
50元(≒8百円)で20分だけやってもらえるか尋ねたところ、OKの回答。

お手軽マッサージでも、桶に薬剤を入れた湯で足を温め、洗うところからちゃんとやってくれたし、
この20分で本当に生き返った…!

「今度は一時間たっぷりで全身マッサージやりに来て」と言われた。
明朗会計だし、この地域でヘロヘロになったら、また寄ってもいいかも。
表に出ている看板は、“御足堂(おみあしどう)”だけれど(笑)、
正式な店名は、“京兰玉康乐堂(京蘭玉康樂堂)”というらしい。
宋玉兰(宋玉蘭)というお姐サマが経営しています。


◆◇◆ 京兰玉康乐堂◆◇◆
北京市 宣武区 大栅栏 铁树斜 24号

足疗(フットマッサージ):75元/45min.

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