こちらでチラリと触れたように、2016年12月26日、
陳凱歌(チェン・カイコー)監督が手掛ける日中合作映画
『空海 KU-KAI~妖貓傳』の公式微博に、

「据悉,妖猫已潜入帝都,三天后将掀风浪
(なんでも、妖猫はすでに帝都に潜入。3日後、波風が巻き起こる)」という意味深な書き込みがあった。
(なんでも、妖猫はすでに帝都に潜入。3日後、波風が巻き起こる)」という意味深な書き込みがあった。
気になっていたところ、3日後にあたる昨日12月29日(木曜)…
北京・三里屯の某クラブで、約5ヶ月の撮影を終えた映画『空海』のクランクアップ発表会が開催された。
“夜貓趴(夜猫パーティー)”と題されたこの発表会には、監督を始め、主要キャストが出席。

監督の妻で本作品のプロデューサーでもある陳紅(チェン・ホン)、
丹龍役・歐豪(オウ・ハオ)、陳雲樵役・秦昊(チン・ハオ)、玄宗皇帝役・張魯一(チャン・ルーイー)、
楊貴妃役・張榕容(チャン・ロンロン)、陳凱歌監督、春琴役・張雨綺(キティ・チャン)、空海役・染谷将太、
高力士役・田雨(ティン・ユィ)、白楽天役・黃軒(ホアン・シュエン)、李白役・辛柏青(シン・バイチン)。
秦昊の招き猫柄(?)のニットを、「こういうのは一体どこで売っているのだろう?」とか、
歐豪のシャツを、「あら、若いのに、トムとジェリーを知っているのかしら?」などと
当初、不思議に思いながら見ていた私でありますが、
恐らく、この日のドレスコードが、映画にちなみ、“
猫”だったのであろう。

猫柄ではない普通のスーツ姿の男性は、手作り風の猫ブローチを胸元に付けているし、
張榕容は首に黒猫のタトゥーシールを付け、皆さま、お猫サマを意識している。
今回、海外作品初主演となった染谷将太は、その感想を聞かれ、
「自分の人生の中で宝物になるとても良い経験ができたと思っています」、
「尊敬していた監督さんに呼んでいただけ、
そして、優秀な役者さんと共演させていただけ、本当に素晴らしい機会になりました」と発言。
黃軒は、陳凱歌監督の作品に出演した事、初めての日本映画だった事など色々な思いがあって、
クランクアップの時、感極まって、泣いてしまったそう。
また、共演した染谷将太に関しては、
物静かな美男子という印象なのに、映画の撮影で覚えたラップが出来ると知り、驚いた、と語っている。
(園子温監督作品『TOKYO TRIBE』のこと?)
この会では、キャストが2人ずつ登場し、
陳凱歌監督から、それぞれのコンビにちなんだお酒が振る舞われるのだが、
染谷将太&黃軒コンビには、
日本酒が運ばれ、二人で飲み交わしております。

(その際、「サケ」と短いながら、黃軒が発した珍しい日本語も聞ける。
ちなみに、黃軒の曽祖父は、日本へ留学し、日本の書籍の翻訳もした黃文中。)
マルコメ君のような染谷クンは、大きなお仕事を終え、ホッとしているのか、笑顔が自然だし、
みんな仲良さそうで微笑ましい。![]()

なお、この『空海 KU-KAI』は、あちらで、2017年12月22日に公開。
日本は、いつになるだろうか…??


主要キャストに関しては、こちらから。

★ オマケの『鐵道飛虎~Railroad Tigers』
ついでに、最近の“
日本人俳優in中華電影”ネタをもう一つ。

実は、池内博之が、成龍(ジャッキー・チェン)最新主演映画『鐵道飛虎~Railroad Tigers』に出演し、
やはりつい最近、北京で行われたプレミア上映に参加している。
画像右から6番目に池内博之。
右から4番目には、大ヒット大陸ドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)麒麟の才子、風雲起こす』で、
最近日本でも人気急上昇の王凱(ワン・カイ)の姿も。
あの靖王殿下が、池内博之と同じステージに立っているなんて、軽く感動。
そして、(↓)こちらは、成龍とのツーショット。
左下のゴミ箱がちょっと目障り(苦笑)。もう少しマシな場所で、記念写真を撮れなかったのか?
通常、成龍作品は、日本で公開される確率が非常に高いし、
そこに日本人俳優が出演しているとなれば、なお歓迎だろうけれど、
これは、抗日戦争を背景にした作品なので、昨今の日本のピリピリした風潮を考えると、ビミョーか?
ちなみに、池内博之出演作で、同じように抗日戦が背景にある『イップ・マン 序章』(2008年)は、
小規模ながら、ちゃんと日本でも公開されている。
