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今週の『琅琊榜<弐>』、死亡率高し…。(27話+28話)

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おうちのテレビに衛星劇場を入れている皆さま、
大陸ドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)<弐> 風雲来る長林軍~琅琊榜之風起長林』、
今週、6月25日(月曜)放送の27話、28話はもう御覧になりましたか。
私と同じように、恐らく多くの視聴者は、すでに前から、イヤな予感に苛まれていましたよね…?
その予感的中です…。

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ギャーッ…!嘘と言ってぇぇーーっ…!!

あっ、でも、“予感的中”とはちょっと違うかも。
だって、私の予想では、取り敢えず一名のみ死亡。
一方、実際のドラマでは、27話で長林王府の世子・蕭平章、28話で梁帝と、
2話立て続けに主要登場人物2名もがあの世行き。
“一話一逝去”ですヨ。
人口比で(主要登場人物の人数に対し)、この死亡率は、エゲツない高さ。
そんなに一気に死なれては、視聴者が立ち直れませんわ…。


このドラマで蕭平章を見て、「あら、黃曉明(ホァン・シャオミン)、カッコイイじゃない」と
久し振りに黃曉明に惚れ直した私のような視聴者は多いと思う。
なので、蕭平章がゆくゆく死ぬであろうことは薄々察知していても、
制作者側のファンサービスで、もう少し引っ張り、生き長らえさせると踏んでいた。
いや、そうしたら、玄螭の胆を丸呑みしてから心肺停止までが、予想を遥かに上回る速さ。
黃曉明延命で、セコイ視聴率稼ぎをする気なんて、サラサラ無いわけね。潔し。
(もっとも、大陸ドラマは、全部作り終えてからの放送なので、
視聴者の反応を見て変えるなどという事は、そもそもしないわけだが。
そのお陰で、視聴者に媚びない潔い編集ができて、独自性も出せ、結果的に良い事に思える。)

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弟が愛おしくて仕方が無い知的で包容力のある兄と、
そんなお兄ちゃんが大好きでたまらない可愛い弟という、
長林王府のこの蕭平章&蕭平旌コンビ、私、好きだったのよねぇ~。
こんな形の永久解散で、このコンビがもう見られないのは淋しい…。



ひと世代上のコンビ、梁帝&蕭庭生もまた…

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最後の最後まで良き兄弟であった。
(↑この“高齢ブロマンス”的に身をゆだねるシーンもなかなか良し。)

自分の死期を察した梁帝は、死後も兄を守るため、病床に(↓)こんな人を呼ぶ。

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白髪の翁、寧王。 …って誰?という皆さま、

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前作にチラッとだけ登場する、先々帝・蕭選の第3皇子で、靖王の異母兄にあたる寧王・蕭景亭。
後宮の嬪妃の中では珍しくおとなしく、靜妃だけには気を許して親しくしていた惠妃が産んだ子。
母に似て控えめなため、今一つ風采が上がらなかった、あの寧王である。
その性格のお陰で“出る杭”にならなかったのが良かったのか、まだ存命だったのですねー!

時が流れ、仙人のような翁になった寧王だが、お肌は明らかにピッチピチ。
新旧の画像を比べても判るように、同一人物、李斌(リー・ビン)が演じている。
専業俳優ではない裏方さんが所々で顔を出す『琅琊榜』シリーズだけれど、
この李斌もまたそんな一人。

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以前、こちらに記したように、『琅琊榜』で所作の指導にあたった先生です。
及び、溫太醫役で出演し、有名になった張曉龍(チャン・シャオロン)のお弟子さんである。
続編の『琅琊榜<弐>』には、前作から続投で出演している俳優がボチボチいるけれど、
みんな前作とは関係の無い役を演じている。
同じ役で2作に出演しているのは、恐らくこの所作指導の李斌先生のみ。




話を、今週お亡くなりになった蕭平章とその弟・蕭平旌、梁帝とその兄・蕭庭生に戻します。
このふた組のコンビは、どちらも実の兄弟ではない。
平章は、長林王・蕭庭生に引き取られた養子、
その蕭庭生もまた、先帝、あの“靖王殿下”蕭景琰に引き取られた養子。
(庭生は、実のところ、靖王の実兄の子なので、つまりは梁帝の従兄。
血縁がまったく無いわけではなく、従兄弟同士が兄弟になったわけ。
…本人たちは、その事実を知らないのかも知れないが。)


そんな不幸続きの蕭さんちに、久々に明るいニュースも。

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甘州の軍営にいる平旌のもとに、琅琊閣で兄嫁・小雪が無事男児を出産したという知らせが届く。
(足形を見ただけで、なぜ男児だと判るんだ?という素朴な疑問。
現地では、「古代中国では、男児は足形、女児は手形だった」という意見が多くを占めているようだが、
根拠となる出典などは見付からず。実際のとこ、どうなの??)
平旌、叔父さんに昇格。
血縁の無い兄と、その妻の間に生まれた息子は、
当然平旌とは血の繋がりなど無く、形式上の甥っ子にすぎないのだが、
先帝・靖王殿下の時代から、血縁以上の絆で結ばれてきた蕭さんちだから、
平旌は当たり前のように、この甥っ子を可愛がるのでしょうね~。


このドラマでは、逆に、血を分けた子可愛さに盲目になる荀皇后や、
本来は忠臣であろうはずが、
実の妹・荀皇后や実家の荀氏一族を守るためなら悪事にも目を瞑る內閣首輔・荀白水、
また、優秀で母にも愛されていた双子の弟を殺した濮陽纓のような人物も登場。
つまり、血の繋がりに固執する血脈派と、血の繋がり以上の情で結ばれようとする非血脈派、
また、下手に血の繋がりがあるがゆえに複雑な感情を抱く歪んだ非血脈派など、
“血”への思いを異にする人々それぞれの生き様も、ドラマの一つの見所という気がしてきた。

無理矢理な解釈になるが、“血縁の無い家族の絆”という点では、
目下ヒット中の映画『万引き家族』とも共通。
人間関係や家族の在り方が多様化してきている現代ならではのテーマかも知れません。



梁帝の崩御でひとつの時代の終焉を迎えた梁國。
兄を失ったことで、蕭平旌の少年時代もまた幕を閉じ、
この先、ドラマ後半戦は、否が応でも大人の世界に足を踏み込む彼の人生第二章が描かれるものと推測。

亡き兄に代わり重責を担おうと、辺境の地・甘州での守備に就くことを自ら申し出た平旌、
見た目からして変わりました。

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少年っぽいポニーテールからアダルト仕様の髷へ。
私の好みは断然すっきり大人っぽい髷です。


でもね、平旌、一段と大人っぽく成長して良かったじゃないの、…と安心もしていられない。
「足手まといにはならないから!」とか言って、甘州に蕭元啟がくっ付いて来てしまったのだ。

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本ドラマの中で、現時点で、最も予測不能な男、それが萊陽侯・蕭元啟。
22話で、「母上、私は母上が考えもしなかった道を歩んでいきます」と、
亡き母に誓ったあの言葉がずっと気になっている。
ナンなのでしょう、“母上が考えもしなかった道”って。
現代だと、良家の息子が、せっかくいい大学に入ったのに、卒業間近になって、
「母さん、俺、ミュージシャンになるヨ」などと言い出したら、クラクラしちゃうお母様がきっと居ますよね。
元啟もさぁー、どうせ意表を突くなら、宗室初の旅芸人くらいで満足していてくれたら無害で良いが、
どうせ違うのでしょう…?!もっとビッグな事をしたいのでしょう??困った人よねぇ。


ちなみに、演じている吳昊宸(ウー・ハオチェン)は…

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あちらでは、私がこよなく愛する黃軒(ホアン・シュエン/ホアン・シュアン)に似ていると言われている。
私もずっとそう思っていたのだけれど、『琅琊榜<弐>』で見続けていたら…

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最近、たまに綾野剛が重なることがある。


深刻な面立ちヴァージョンでも比較。

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改めて並べてみると、黃軒ほど似ていないけれど、
吳昊宸も綾野剛も、ジャンル分けするなら共に“ヘビ系顔の個性派”。
記憶に残る良い顔立ちです。





前作同様、『琅琊榜<弐>』は内容が凝縮しているので、
知らず知らずの内に集中力を高めて鑑賞し、放送時間があっと言う間に過ぎていくのだけれど、
今週はいつも以上に盛り沢山で、おなかいっぱい。
おとなしかった萊陽侯・蕭元啟が、あんなに献身的だった泰叔、そして濮陽纓と、
立て続けに2人殺した時もギョッとしたが(ちなみに、2度とも、背後から刺殺)、
今週の蕭平章&梁帝の死去には、さらなる動揺。
ドラマ中盤にもかかわらず、重要人物を一気に2名も消したのは、
後半戦、それをも上回る怒涛の展開が控えていて、視聴者を飽きさせないゾ!という自信の表れなのか。
うわぁ~、怖い。…でも、楽しみ。
衛星劇場、次回の放送は、3日後、7月1日(月曜)。

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