朝日新聞、本日9月24日の朝刊に掲載されている日中世論調査の結果が興味深くて、読みふける。
これは朝日新聞社が
日本と
中国で実施したもので


日本では、3千人の有権者を選び、回収率73%で、有効回答2178、
中国では、20歳以上の男女3600人を選び、回収率71%、有効回答2550。
質問は30項目以上有り、「なるほど」と思える回答が多いのだが、ここにはひとつだけ
<日本人が思う中国人といえば?/中国人が思う日本人といえば?>の結果を。

毛沢東 [ 692人]
周恩来 [133人]
成龍(ジャッキー・チェン) [114人]
胡錦濤 [73人]
孔子 [70人]
温家宝 [50人]
小平 [39人]
諸葛孔明 [29人]
孫文 [27人]
蒋介石 [19人]

小泉純一郎 [436人]
山口百恵 [157人]
山本五十六 [113人]
蒼井そら [100人]
野田佳彦 [106人]
東条英機 [94人]
福原愛 [74人]
酒井法子 [45人]
浜崎あゆみ [43人]
高倉健/矢野浩二 [40人]

退任してもう随分経つのに、尖閣国有化を決めた現首相・野田佳彦より上。
旧日本軍連合艦隊司令官・山本五十六や、太平洋戦争開戦時の首相・東条英機もやはりランクイン。
台湾でも、山本五十六に由来し、角刈りのことを“山本頭”と呼ぶ人が居るし
今や中高校生以下の日本人の方が、山本五十六を知らないかも。
“山本ゴジュウロク”というお笑い芸人と勘違いする子が居そう。
懐かしの山口百恵も然り。 あちらでは特に50代60代に選ばれているようだが
1997年の調査でも2位で、未だにその位置をキープ。
今回は10位までの発表だが、もし20位までなら、石原慎太郎あたりもランクインしていそうな予感。

毛沢東はもはやポップアイコン。 Tシャツやマグカップにもなっているし
ニュースが流れる度に目にする天安門の巨大肖像画は、外国人がイメージする中国のシンボルで
好き嫌い、中国に対して知識が有る無しに関わらず、抜群の認知度。
芸能人でランクインしているのは、3位の成龍(ジャッキー・チェン)のみ。
あとは全て政治家や思想家。 しかも10人中7人が故人。
しかもしかも、内ふたりは、千7百年前に死んだ人(…!=諸葛亮)と紀元前の人(…!!=孔子)。
一方中国の方では、とっくの昔に引退した山口百恵を除いても、蒼井そら、福原愛、酒井法子、
浜崎あゆみ、高倉健、矢野浩二と、半ば活動停止状態の人や旬とは言えない人も含むが
一応存命で現役の芸能人、アスリートが、6人も入っている。
(この結果を全て真に受けることは出来ないが…)こういう所にも、日本と中国の微妙な温度差が感じられる。
相手国の今のフツーの文化に目を向けず、毛嫌いしているのは
一党独裁ではなく、一応自由な国のハズの日本の方とも思える。
学校で行われる反日教育が洗脳なら、メディアが負の印象をインプットするのもまた洗脳。
それにしても蒼井そら依然強し。
9月14日、彼女が中国版twitter微博上に得意の習字で発表した“中日人民友好”には
現時点で16万を超える(…!)コメントがついている。
13億の人民の皆さま相手に、支持もされ、叩かれもされながら微博を続ける彼女の強靭な精神力は
もはや敬服に値する。 中華圏で反日の風潮が高まり、文化交流も滞りがちなこの時期にも関わらず
『3D SEX & 禅』の続編、『4D 肉蒲團』への出演が発表されたし
あの有名な経済誌
<The Economist>までもが、中国における“蒼井そら現象”を取り上げ

中国人が日本に対し抱く複雑な感情を記事にしている。(→こちら)
さらに、イギリス<Financial Times>の中文ネット版が、中国で最も影響力が有るふたりの日本人として
挙げたのもまたアンダー30の蒼井そらと加藤嘉一。
下手な政治家よりよほどマシな仕事をしている。 日本の切り札はもうAV外交しか無いのかも知れない。![]()

一方、
80隻とも100隻とも言われる漁船団を尖閣に向けた台湾では

長澤まさみの初主演台湾ドラマ『ショコラ~流氓蛋糕店』がなんとかクランクインした模様。
このまま無事撮影を終え、問題無く放送されることを願います。
他にも、松嶋菜々子、大沢たかお、藤原竜也、岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗らが台湾入りし
高雄で撮影を始めたらしい。 もっともこちらは日本映画で、三池崇史監督最新作『藁の楯』。