近年、デパートも元旦だけ休み、2日には開くし、お正月も実質普段の祭日と変わらない。
あ゛あ゛ーっ、なのに年末年始はなぜ
テレビがこんなにもツマラなくなるのでしょう…。

テレビが好き過ぎる私には、酷な時期。
取り敢えず今日は、昨日録画しておいたNHK『裸にしたい男』の大沢たかお編を前後編一気に鑑賞。
なんとなく録画しておき、なんとなく観たら、番組の幕開けが台湾・高雄であった。
そうそう、
三池崇史監督最新作『藁の楯』は、一部高雄で撮影されているのだ。

『藁の楯』御一行様が渡台した当時、
台湾メディアが、「大沢たかおに密着取材するTBS『情熱大陸』のスタッフが日本から同行」と
局名と番組名をはっきり出して報道していたのを見たけれど
結局、TBSではなくNHK、『情熱大陸』ではなく『裸にしたい男』だったの?
それとも、この先『情熱大陸』でも大沢たかおを取り上げるのか。
さて、当ブログお菓子に関する記述も、今年はこれが最後。
2012年ラストを飾るお菓子は、ちょっと前、父と福岡に行っていた母が買ってきたもの2種類。
ひとつは、全国的に“鶴の子”で知られる石村萬盛堂(公式サイト)のもので
もうひとつには萬年屋(はねや)と記されている。 萬年屋は、石村萬盛堂の高級ラインらしい。
母は恐らく2軒ハシゴした訳ではなく、一ヶ所で購入したものと思われる。
★ 石村萬盛堂 : 献上鶴の子
大きさは、6センチ程。
マシュマロ生地で黄味餡を包んだお菓子。
東京でも取り扱いの多い“鶴の子”なんて、わざわざ買ってこなくて良かったのにぃー、と思ったら
皇室、宮家に献上している、その名も“献上鶴の子”であった。
マシュマロ生地で黄味餡を包んでいるという基本は同じなのだけれど
お馴染み“鶴の子”は工場での機械生産で、こちらは熟練の菓子職人が、昔ながらの味と製法に拘って
ひとつひとつ丹精こめて作っている、
“鶴の子”の最高位、言うなれば“プレミアム鶴の子”。

ぜんぜん気付かなかったが、サイズも通常の“鶴の子”より気持ち大き目らしい。

“鶴の子”マニアでなくても判る差があった。
正直なところ、“鶴の子”を久しく食べていなかったこともあり、外のマシュマロには違いを感じなかったけれど
中の餡は、通常の物と確かに異なる。
手亡豆をベースにした手練りの餡は、あっさり上品で、豆の風味をより感じる。
“鶴の子”も美味しいけれど、“献上鶴の子”を知ってしまうと、どうしてもこちらの方が良くなってしまう。
人の舌って贅沢… (“献上鶴の子”は東京でなかなか食べる機会が無いので
その内忘れて、普通の“鶴の子”に戻れると思うけれど)。
★ 萬年屋 : 那の香
大きさは、大体3.5センチ×6.5センチ。
独自の卵生地に、蜜漬けのオレンジピールを散らし、板状に仕上げたお菓子。
こちらは、よく分からない萬年屋(はねや)の“那の香”というお菓子。
同封されていたしおりに記されている“http://haneya.info/”にアクセスしたら、関係無さそうなサイトであった。
住所は福岡市博多区須崎町2番1号、
電話はフリーダイヤルで0120-222-541となっている。

“那の香”というこのお菓子も、よく分からない不思議なもの。
見た目は、高野豆腐か、水に浸すとムクムク大きくなるコンパクト乾燥タオルみたい?
軽くて、口にすると、表面はサクッとするのだが、中はフワッ。 初めて食べる食感で、説明しにくい。
表面を乾燥させた平べったいマシュマロって感じ。 この表現だとマズそうだが、実際に食べると美味しい。
どうやら、
卵+砂糖+寒天を合わせ、弱火で数日かけ乾燥させると、こうなるらしい。

この生地自体は、優しい甘さで、特別クセも無いので
爽やかなオレンジピールの香りがよいアクセントになる。
そもそも“那の香”の“那”とは、後漢の光武帝から金印を授けられたと言い伝えられる
博多周辺にかつて存在した国のことらしい。
大陸の文化が、日本で最初に伝来した土地柄ということもあり
菓子の祖・田道間守(たじまのもり)が、
非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)=橘を

常世の国から持ち帰った際に、まず逗留したのも、もしかしてこの“那”だったかも知れない、
…という想像を巡らせ、このお菓子を創作したようだ。
このお菓子の裏には、いにしえに想いを馳せたそんなロマンが有ったのか。