
ある方からお薦めしていただいたマッサージ店が有ったのだけれど、場所が不都合だったので脚下。
そう、私がマッサージ店を選ぶ条件は、何を差し置いてもまず立地。
歩き疲れた足を回復させるのが目的なのだから、マッサージ後にまた延々と歩くのでは意味が無い。
マッサージ店選びは、宿泊ホテルから近いことが第一条件。
★ 太極堂足體養生會館
そんな簡単な条件をクリアしたお店が太極堂足體養生會館。
台北市内に5店舗を展開するチェーン店の市政府店で
私が宿泊していた
W酒店からは、すぐ脇の大通り・忠孝東路を斜めに横断するだけで

徒歩5分程度の距離。
忠孝東路の雑居ビルの1階に、一応太極堂ののぼりが立っているけれど
周囲にゴチャゴチャと並ぶ商店に埋もれていて、気を付けていないと、通り過ぎてしまいそう。
近さだけが取り柄と、期待せずに行ったら、なんとチラシ持参で、
割り引き実施中。

そのチラシは、ビル一階の入り口に、“御自由にお取り下さい”状態で置かれているので
つまり、来店する誰もが割り引きの特典を受けられる。
チラシを取ったら、そのまま階段で2階へ。 1階のビル入り口から階段へ続く辺りは
新宿歌舞伎町の雑居ビルに似た空気が漂い、何か事件でも起きそうな雰囲気だが
2階のドアをくぐると、店内は明るく、案外フツー (それじゃぁちょっとツマンない…?)。
★ いざマッサージ
入り口ドアを入ると、正面に受け付けカウンター。
そのカウンターを中心に、右にはカーテンで仕切った全身マッサージ用のベッド、
そのさらに奥には、足浴のための洗面所(洗足所?)、そして左には足つぼマッサージ用の椅子が並ぶ。

まずは受け付けカウンターでメニュー選び。
私は、最もスタンダードな“
足浴+腳底按摩(足裏マッサージ)”というのを選ぶ。

5~10分の足浴に30分のマッサージで、約40分のコース。 値段は、割り引き無しでNTD550也。
コースが決まったら、奥の足浴所へ。
壁際の低い位置に、ビニールを被せた桶が埋められているので
そこに足を突っ込むと、お店の人が、蛇口をひねり、
お湯をヒタヒタに入れてくれる。 …やけに簡単。

最近は、漢方薬を溶かした漢方湯などを使うお店が多いので
こういう“ただの水道水”というのは、今となってはむしろレア。![]()

桶のお湯に足を突っ込んだまま、ボケーッと壁を見詰め、約10分が経過すると
いよいよマッサージチェアが並ぶホールに案内される。
私が日本人だと判ると、お店の女の子が、数年前の
<るるぶ>を持ってきてくれた。

このお店、以前<るるぶ>で紹介されたのだろうか。
私を担当してくれたのは、若い男の子。 力加減絶妙。
どこか悪い所が有ったら教えてとお願いしたら、疲労と胃の不調(恐らく食べ過ぎ)を指摘された。
そのご指摘、多分当たっている。 「目、耳、鼻、全部悪い」と言われた香港より、健康になっている私。
30分のコースだが、時計を見たら、大体35~40分はやってくれていた。
最後はお会計。
チラシ割り引きで、NTD550が→NTD500と、気持ち安くなっていた。
★ 結論
マッサージ店を、価格やサーヴィス、お店の雰囲気等から総合的に判断すると、今のところ、
このお店は、決定的な特徴が無く、“可も無く不可も無し”という印象だが
ホテルの近所で、お手軽価格でお手軽マッサージを受けられ、それなりに納得。
私の友人は、台北でふらりと入ったマッサージ店で、半端に日本語ができるオバさんが担当になり
「アナタ冷え性だね」と言われ、60分コースの内の30分以上、手を休めたまま
冷えに効くという漢方薬のセールスを執拗にされたと、憤慨していた。
日本人観光客が多い台北のような街には、どうしてもそういうスレたお店が有るものだ。
その点、今回の太極堂は、ズバ抜けて優れていなかったとしても、最低限誠実なのは確か。
◆◇◆ 太極堂足體養生會館 Taichitong (市府店) ◆◇◆
台北市 信義區 忠孝東路 五段 153號 2樓



