現在開催中、そして明日閉幕する
第67回カンヌ国際映画祭。

日本時間の昨日5月22日(現地時間21日)、台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督久々の新作で
コンペティション部門に選出されている『黒衣の刺客~聶隱娘 The Assassin』が公式上映。
この作品には妻夫木聡も出演しているため、今朝テレビをつけていたら、
台湾映画にしては珍しく番組中で紹介されていた。
上の画像は、その公式上映の際の物で、左から順に、妻夫木聡、周韵(チョウ・ユン)、侯孝賢監督、
許芳宜(シュウ・ファンイー)、謝欣穎(ニッキー・シエ)、張震(チャン・チェン)、舒淇(スー・チー)。
舒淇、張震、妻夫木聡はお馴染みなので置いておき、他を見ると、まず周韵は大陸の女優さん。
許芳宜は『光にふれる』にダンスの先生役で出ている元マーサ・グラハム舞踏団の首席ダンサー。
謝欣穎は、侯孝賢監督の秘蔵っ子。
日本では比較的最近、『星の金貨』をリメイクした主演ドラマ『白色之恋~白色之戀』が放送されている。
皆さんフォーマルにおめかししているが、左5人がブラックでまとめられているのは
舒淇と張震を目立たせる配慮なのだろうか。
★ 舒淇 in カンヌ
今回の顔ぶれの中で、(監督を除き)張震と共に最も国際派な舒淇であるが
映画祭主催者が制作した資料に誤って国籍を“CHINA”と記され、ちょっとした問題になっている。
すでに印刷されてしまったものは、簡単に刷り直せないので、
応急処置として、手書きで“TAIWAN”と直され、配布されたらしいが、
その後、舒淇自身が海外のメディアに「我來自台灣(私は台湾から来ました)。」と発言したことで、
ネット上で「よく言った!」と舒淇を称える声が上がっている一方、
“台湾の独立分子”だの“台湾のメス犬”だのと批判も出て、
今後彼女が大陸で封殺され、活動に支障が起きるのではないか、という心配の声もちらほら。
台湾の国名表記や台湾人の国籍問題は、この手の国際イベントでは有りがち。
批判は論外として、「よく言った!」と盛り上げる人や、さも大問題と煽るメディアも、どうなのだか…。
そもそも舒淇の「我來自台灣。」発言は、私が「私は日本から来ました。」と自己紹介するのと同じで
政治的主張のような深い意味など無かったと見受ける。
なのに、熱い人たちが、ここぞとばかりに盛り上げてしまい、勝手に“渦中の人”にされた舒淇が気の毒。
せっかくのハレの舞台なのだから、穏便に済んで欲しいわ。
ここでは、お気楽に、お洒落番長・舒淇の、カンヌでの装いを簡単にチェック。

プロモーションもカンヌでしており、これはその記者会見の時に着たドルチェ&ガッバーナの物。

イヴ・サン・ローランのマニッシュなスモーキングで。

靴は“尋龍訣之夜”の時と同じ。

遠目にはフツーの黒い服だが、小花柄にたっぷりレースをあしらい、袖もふんわりでボヘミアンなテイスト。

トレンドのスケスケで、胸元もガバッと開き、かなりセクシー。
実は、胸元は、フィギュアスケートのコスチューム仕様で(?)、
ストッキングのようなベージュの布で覆われている。
なので、観衆に向け大きく手を振っても、胸がポロリなどというアクシデントは、残念ながら起きない。
淡いピンク色の上に、かなり凝った刺繍が施され、素敵でございます。
この上映時は、純なイメージの謝欣穎(…と言っても、もう30歳)や許芳宜センセも
おなか近くまで深くVに開いたセクシーなガウンを着用。
二人とも、台湾のデザイナー、陳季敏JAMEI CHENの物なのだと。
JACKIE CHAN(成龍 ジャッキー・チェン)じゃなくてJAMEI CHENね。…念の為。
ついでに言っておくと、謝欣穎はフォトコールの時に着ていた白い服も気になった。
画像からは分かりにくいが、ジャンプスーツ?これもジャッキー、…もとい、JAMEI CHENか?
適度に大人っぽく、スポーティで、謝欣穎に似合っているのだけれど…
おなかの開いた部分から、深く穿いたパンストが見えているのかと思った。![]()

(ハミ出した物が一体何なのか、真相は未だ闇の中。)
★ オマケのぶっきー
妻夫木聡カンヌ初上陸を祝し、ぶっきーの単独画像も載せておく。
こちら、フォトコール。
張震が所属する事務所・澤東(ジェットトーン)の微博にも、こんな写真。
張震、舒淇、侯孝賢監督と。
ぶっきー、初カンヌを満喫しているようです。
ちなみに、張震のこの白いお召し物はジョルジオ・アルマーニ。
ぶっきーのは、今のところ不明。
第67回カンヌ国際映画祭は、明日、2015年5月24日に、コンペティション部門の授賞式があり、閉幕。
『黒衣の刺客』は、日本では、2015年秋に松竹系で公開。
