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北京2014:華夏良子

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前回から随分間が空いてしまったけれど、実はまだ続いていた昨夏の旅レポ(苦笑)。
久々の更新は、観光で歩き疲れた足に嬉しいマッサージ♪

中華圏への旅行で、マッサージを楽しみにしている人は多いのでは。
技術、サービス、お店の雰囲気、コストパフォーマンス等、様々な面を考慮して、
マッサージ店のレベルが最も高い街は、台北でも香港でも上海でもなく、断トツで北京だと思っている。

今回はどのお店に…?
疲れた足を揉みほぐしに行くのだから、お店選びの一番の条件は、ホテルから近く、徒歩圏内であること。
今回の旅で利用した北京柏悦酒店(パークハイアット北京)の附近で、マッサージ店探し。
この国貿近辺は、他にも有名なホテルが有るし、オフィスやショップが入る建外SOHOのような施設も有るので
それなりに需要があるのか、マッサージ店もボチボチ。

そんな中から、今回は選んだのは、中国全土に展開し、
北京にも十軒以上の支店をだすマッサージ・チェーン、华夏良子(華夏良子/公式サイト)。
中国の街を歩いていると、“良子”と書かれたマッサージ店の看板をよく目にする。
私も、これまでに“良子”にはお世話になっているけれど、華夏良子は恐らく初めて。
“華夏良子(かなん・よしこ)”って、宝塚女優か演歌歌手の芸名のよう。


マッサージ店ではほとんど写真を撮っていないし、撮った数枚に関してもボケボケなのだけれど
せっかくなので、以下、このお店に関しても、簡単に記録を残すことにする。

★ 華夏良子・北京国貿店

イメージ 1

ここを選んだ一番の理由は、ホテルから近いから。
ホテルからは、建国路と东三环路(東三環路)を結ぶ交差点を挟んだ斜向かい。
もっとも、その交差点が、車の往来の激しい大きな交差点なので、
斜め向かいに渡るのも、3分という訳にはいかない。

まぁ、とにかく、斜め向かいに渡ると、
その角地に中服大厦 China Garments Mansionというビルが建っていて、
一階に “华夏良子”のサインが大きく出ているから、すぐ判る。




イメージ 2

中国の他のこの手のマッサージ店と同じように
1階のエントランスには、小さなデスクが設けられ、若い女の子が常駐。
その子に、「マッサージを受けたいのだけれど」と申し出れば、
トランシーバーのような物でお店と連携しながら、エレベーターで、お店がある3階まで案内される。

3階に着き、エレベーターの扉が開くと、目の前には受け付けカウンター。
ここで、メニューを見せられ、希望のコースを選択。
私が選んだのは、“足部全息养生(足部全息養生)”という
スタンダードなフットマッサージで、80分198元也。

他にも、選択肢は色々なのだが、内容も価格も記憶ナシ。
一般的に、このレベルのマッサージ店だと、持ち帰ることができる価格表を用意していたり、
そうじゃなくても公式サイトに載せているものだが、華夏良子ではそういう事をしていない。
グルーポンのようなクーポン利用客も多いし、物価もどんどん上がっているから、
敢えて現行の価格は記しておかないのかしら。

★ 個室でお一人様フットマッサージ

イメージ 3

私が案内されたのは、3畳ほどの小さな個室。
北京の多くのマッサージ店では、お一人様で行っても、特別に料金を上乗せされるわけでも無く、
標準サービスとして、個室が利用できるのが嬉しい。
室内は、どこのお店も似たような感じで、ドカーンと椅子が置かれ、向かいの壁にテレビ。
テレビは通常の放送を観る以外に、映画やドラマなどのDVDも用意されていた。




イメージ 4

担当の施術が始まる来る前に、服を着替えるように言われる。
中華街で安く売っているような、中華テイストのテロテロのサテン地の上下。
足のマッサージしかお願いしていないが、上も着替えろと言われた。




イメージ 5

さらに運ばれてきたのが、西瓜と白湯。
ぼったくりバーみたいに、後で「西瓜1万元」などと請求されないから、食べても大丈夫。




イメージ 6

続いて用意されるのが木桶に入った足湯。
運んできた中年男性が、お盆にのせた様々な入浴剤のような袋を見せてきて、
これは美白、これは保湿と説明しながら、「よかったら、お好きなのを選んで」と言ってくる。
但し、これは別料金。お断りしても、しつこい押し売りは無い。
無料の最も一般的な薬剤を桶に入れてくれ、足湯開始。


ちょっとすると、担当のマッサージ師が登場。この日は若い男の子。
自分の番号が書かれた名刺を渡し(こういうお店のマッサージ師は、大抵名前ではなく、番号で呼ばれる)
「よろしく」と自己紹介。

人懐っこい上、向上心のある子で、仕事で忙しくても、寝る間も惜しんで英語の勉強をしているらしく、
マッサージをしながら、色々話し掛けてくる。(但し、その英語はまだほとんど使い物にはなっていなかった。)
日本では、美容院へ行って、あれやこれや話し掛けてくる美容師を鬱陶しいと思う私だけれど
中国語なら勉強になるので気にならない。“駅前留学”ならぬ“マッサージ屋留学”気分。

出身地は山西省汾陽らしい。行ったことあるかと聞かれたので、
行ったことは無いけれど、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の映画などで幾度となく見ていると答えたら
「そう、賈樟柯監督は汾陽の出身なんだよぉ~」と言ったり、
房祖名(ジェイシー・チャン)が捕まったのって、北京のマッサージ店よねぇ…??とこちらが尋ねれば
「でも、うちではないヨ」といった具合に、私の“マッサージ屋留学”は芸能ネタ中心ですわ。



それはそうと、肝心なマッサージにも満足。
中国のどこのお店でも、フットマッサージを頼むと、足のみならず、終盤に肩や背中も揉んでくれ、
結果的に全身マッサージになるが、このお店は、その“終盤の肩や背中”も充実している。
フットマッサージのオーダーなのに、椅子を倒し、ベッドのようにして寝かせ、
全身をここまで丁寧にマッサージしてくれたお店は、多分初めて。
力を込めて、肩や腕をぐぐーっと後ろに反らせるといった、
ちょっとアクロバティックなタイ式風なマッサージもあって、気持ちいい。
施術前、フットマッサージに必要ないはずの上半身も
テロテロの中国服に着替えさせられた意味がよく分かった。

マッサージをしながら、足ツボは勿論のこと、舌なども見て、健康チェックもしてくれた。
旅行中、マッサージ店で言われる事は、いつも大抵同じで、「寝不足」、「(歩き過ぎによる)足の疲労」、
「(恐らく食べ過ぎによる)胃の疲れ」なのだけれど。
あと今回は、“寒”の体質だから、冷やさないようにして、リンパの流れを良くするようにといった助言もあった。




イメージ 7

80分全行程を終え、マッサージ師が出ていくと、別の男性がまた白湯を持ってきて、
ついでになぜかストッキング地の肌色ソックスをくれた。
日本でも、ちょっとダサめのオバさんが穿いている、アレ。男性客にもこれが渡されるのか不明。

部屋で一人になってから、着替えて、白湯を飲んで、西瓜をちょっと食べて、
そこを出て、受け付けに行って支払い。ちゃんと明朗会計です。
(ただ、あまりにも言葉が分らないと、足湯用の薬剤が有料とも知らずに、注文し、会計時に追加料金を見て
「ボラレた…!」とモヤモヤした不満が残るといったトラブルが起きかねないと思った。
日本人が海外で遭う“被害”は、実は“被害”ではなく、言葉による意思の疎通が出来ていなかった事による
単なる誤解だと見受けることが結構ある。)

会計が終わると、担当のマッサージ師が、エレベーターで階下までお見送り。
歩きまくってバンバンになった足が一回り細くスッキリしたし、一日の疲れが一気に吹っ飛び、満足、満足。
(宿泊場所にもよるが)立地が良く、清潔で、サービスも良いから、
北京を訪れる日本人観光客も安心して利用できると思う。
特に、“足つぼマッサージ=台湾”だと思っている人は、北京で体験をしてただきたい。
北京のレベルを知ってしまうと、他に戻れなくなる。今回の旅行では、時間が無くて、2回しか行けず、残念。





◆◇◆ 华夏良子 China Liangtse 北京国贸店 ◆◇◆
北京市 建国路 99号 中服大厦3层

 010-65839112

10:30~24:00

北京市内には他にも、工体店、西客站店、鸟巢店、东直门店、望京店、望京二店、西三环店、
三里屯店、朝阳公园店といった支店あり。

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