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(『琅琊榜』の行方が気になり…)第30回飛天獎

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暮れも押し迫った2015年12月28日の昨晩、中国・杭州で行われた
大陸版テレビドラマのビエンナーレ、第30回飛天獎の中継をネット上で所々観てみた。

賞の対象となるのは、2013年3月1日から2015年9月30日までの間に発表された200本のドラマで、
内、最終審査まで残ったのは106本。
ノミネート数が特に多かったのは、『北平無戰事~All Quiet In Peking』と『琅琊榜~Nivrana In Fire』。

私にとっては、これまであまり関心の無かった賞だけれど、
今回は、ノミネート数が多かった『琅琊榜』の賞レースの行方がちょっと気になった(&超ヒマだった)ため、
珍しく中継を覗いてみた次第。

★ お召し物

中継は、レッドカーペットからざっと鑑賞。
受けた印象は、全体的に“地味”。
特に監督や脚本家といった裏方さんは、馬券売り場にたむろしているオジちゃんと見紛うような
気兼ねの無いジャンパー姿が目立つ。
俳優はさすがにちゃんとしているけれど、それでもかなり控えめで、国際舞台に登場する時とかなり違う。
もしかして、当局から、伝統あるイベントでは華美な服装は避けるようお達しがあるとか…?
(ま、もっとも、日本は、お達しが無くても、地味だけれど。)
正直なところ、見ていてあまり心ときめかない。


それでも、ここには一応女優さんをお二方。

イメージ 1


劉濤(リウ・タオ)

『琅琊榜』で霓凰郡主を演じている劉濤は、優秀女演員(優秀女優賞)ノミニーの一人。
映画出演作が極めて少ないため、ここ日本での知名度はあまり高くないが、
ドラマ出演作は多く、現地ではかなり支持されているようで、レッドカーペットの歓声が凄い。
この晩のお召し物は、NYブランド、キャロリーナ・ヘレラのフラワープリントの白黒ガウン。
良く言えば上品、悪く言えば無難。
背中は大きく開いているけれど、昨今、裸同然の高露出度ガウンを見慣れてしまっているので、
これ程度だと普通に感じてしまう。髪型もおとなしめで、学校の先生っぽい。
私にとっては物足りないが、飛天獎向けには正しい優等生ルックかも。


周迅(ジョウ・シュン)

近年はすっかり“映画女優”の周迅。
久々に出演したテレビドラマ『紅いコーリャン~紅高粱』で優秀女優賞にノミネート。
周迅も、他で見るより、かなり控えめな印象だけれど、
それでもやはり華があり、この晩一番の大物オーラをビンビン発しておられた。
手に持っているラインストーンで埋め尽くされた熊型イブニングバッグがキュート。
髪の毛は、随分短くカットしたのですねぇ~。
周迅がやるとお洒落でも、普通の人が真似たら、坂本スミ子になってしまいそう。
現地では、メイクがケバいと酷評もされているようだ。
確かに欧米市場向けメイクって感じもするが、私個人的には、こういうモード系メイク、嫌いじゃない。
芸能人なのだから、イベントの席では、普通の人があまりしないようなメイクで、
観衆の目を楽しませてくれた方が良い。
そんな周迅主演の『紅いコーリャン』は、とても気になっているドラマ。
原作がノーベル賞作家の小説で、張藝謀(チャン・イーモウ)監督が手掛けた映画版が有名でも、
過去を美化したがる昨今の日本では絶対に放送されないであろう。残念。




イメージ 2


ついでなので、この晩、私のお目当てだった胡歌(フー・ゴー)も。
『琅琊榜』で演じた主人公・梅長蘇が大好評の胡歌は優秀男演員(優秀男優賞)にノミネートされ、会場入り。
胡歌もお召し物は控えめにサラリーマン風で、普通と言ってしまえばフツーなのだが、それでも素敵。
(実際には、長年電車に乗っていても、普通のサラリーマンでこんな人、ただの一度も見たことないし。)

★ 第30回飛天獎~個人賞

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飛天獎では個人賞の項目があまり多くない。受賞結果は以下の通り。

優秀編劇(優秀脚本賞)
劉和平(リウ・フーピン):『北平無戰事』

優秀導演(優秀監督賞)
孔笙(コン・シェン):『父母愛情~Romance of Our Parents』、『北平無戰事』、『琅琊榜』

優秀男演員(優秀男優賞)
陳寶國(チェン・バオグォ):『老農民~The Farmers』、『北平無戰事』

優秀女演員(優秀女優賞)
梅婷(メイ・ティン):『父母愛情』


…というわけで、今回のキング&クィーンは陳寶國と梅婷に。おめでとうございます。
孔笙監督は、『父母愛情』、『北平無戰事』、『琅琊榜』と、
賞レースに絡む作品を3本も手掛けていて、納得の監督賞受賞でしょうか。


優秀男優賞に関しては、私個人的には、本当は、ノミネートされていた3人の内、
最終的に受賞した陳寶國以外の二人、吳秀波(ウー・シュウポー)と胡歌(フー・ゴー)、
取り分け、『琅琊榜』の梅長蘇役で惚れ直した胡歌を応援していたのです。
でも、ノミネートが発表された際に報道された「優秀男優賞受賞者の平均年齢は46歳」という記事を読み、
3人の内胡歌だけその年齢に程遠いから、ノミネートされただけでもラッキーなのかしら、と思っていた。
(そう思いつつも、受賞への期待をしてしまうファン心理…。まぁ、この先もチャンスはまた訪れることでしょう。)

優秀男優賞のトロフィーを手にしたベテラン陳寶國も、
受賞を逃した二人の後輩に「波(=吳秀波)も歌(=胡歌)も優秀だ!」とお褒めの言葉を述べておられた。

★ 第30回飛天獎~優秀電視劇獎 『琅琊榜』組

飛天獎では、上記の個人賞以外にも、
ジャンル別に優れたドラマに贈る優秀電視劇獎(優秀テレビドラマ賞)があり、
今回は前出の『北平無戰事』、『父母愛情』の他、『毛澤東~Mao Zedong』、『歷史轉折中的小平』、
『平凡的世界~The Ordinary World』、『馬向陽下鄉記~A Civic Yuppie In Countryside』、
『嘿、老頭~Hey Daddy 』といった17作品が受賞。
そして、私が行方を見守っていた『琅琊榜』も歴史題材の部で見事受賞。
そうよねぇ、毛沢東や小平が獲って、『琅琊榜』が獲らなかったら、中国のセンス疑っちゃうワ。


イメージ 4

賞を発表するプレゼンターは、超人気オヤジ男優・吳秀波と、
『琅琊榜』で梅長蘇を想い続ける霓凰郡主を演じる女優・劉濤。



イメージ 5

劉濤もプレゼンターとして、自分の出演作に賞を贈れるなんて、感慨もひとしおだったに違いない。
この後、スタッフたちと壇上に上がった胡歌は、『琅琊榜』の主演男優として受賞の辞を述べたが、
画面が固まり、何を喋ったのかこれっぽっちも分からなかった…。残念…!




なお、ドラマ『琅琊榜~Nirvana In Fire』や、胡歌をはじめとするmango厳選男前キャストについては、
ざっくり記した、こちらからどうぞ。

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