本日、中華芸能を賑わせているのは、楊冪(ヤン・ミー)&劉威(ハウィック・ラウ)夫妻離婚のニュース。
2013年11月に入籍、間も無くの2014年1月にはバリ島で華やかな披露宴を開催し、
同年6月には、“小糯米”と呼ばれる女児にも恵まれたものの、
楊冪は李易峰(リー・イーフォン)と、劉威は王鷗(ワン・オウ)との浮気疑惑が報じられる等、
随分前から、不仲説や離婚の噂が絶えなかった。
そして、2018年も終わろうとしている昨日12月22日、両人が所属する事務所・嘉行傳媒が、
今年二人はすでに離婚協議に署名していたことを公表。
あくまでも平和的な離婚であり、夫婦という形ではなくなっても、共に子供を養育し、
同時に友人として互いの将来を祝福するという。
火の無い所に立つ煙も有るとは思うけれど、
この二人に立っていた噂は、現実味があったので、離婚発表にもあまり驚きが無い。
2018年中にサッパリし、2019年は心機一転という感じでしょうか。
もっとも、華人にとっては、西暦1月1日が“新年”という感覚は薄いのかも知れないが。
ちなみに、2019年の春節は、2月5日とのことです。
★ 張震、ついにドラマ界進出
いやいや、それより私が気になっているのは、もっと小さなニュースで、本題はこちら。
これまで映画中心に活動してきた張震(チャン・チェン)が、
遂にドラマ出演に踏み切ったことは、ご存知の方も多いと察する。
今から約一週間前の12月17日、張震は久し振りに微博を更新し、百二十数日の撮影を終えた事を報告。
かつては、映画と比べ、格下と捉えられがちだったドラマだけれど、
昨今の大陸ドラマは、クオリティも存在感も上がる一方で、
映画にこだわり続けていた大物俳優たちもが続々とドラマ出演を始めている。
『紅いコーリャン~紅高粱』で久し振りにドラマに復帰し、
続けて『如懿傳~Ruyi's Royal Love in the Palace』にも出演し、成功している周迅(ジョウ・シュン)然り。
さらには、湯唯(タン・ウェイ)や、あの章子怡(チャン・ツィイー)までもがドラマに!
ちなみに、湯唯主演ドラマは『大皇明妃孫若微』、
章子怡主演ドラマは『帝鳳業(帝王業/江山故人)』。
この流れで、張震もドラマ出演に踏み切ったのは、理解できる。
理解しにくいのは、出演作品の選択である。
張震初が主演するドラマは『宸汐緣~Love and Destiny』。
ダブル主演のお相手は…
これまた映画的な女優さんで、私も大好きな倪妮(ニー・ニー)。
張震&倪妮なんて、mango的豪華キャスト!
キャスティングだけ見ると、期待いっぱいワクワクのドラマなのだけれど、
私がこれまでこのドラマについて触れなかったのは、作風に期待が持てないから。
えぇーっ、張震、なんでよりによって、こんなドラマに出ちゃうのぉ~…?!と不安と不満を感じながらも、
忘れようと努めてきたのに、この度クランクアップのニュースで、ドラマの存在を思い出してしまい、
あまりにもイヤなので、遂に当ブログで取り上げてしまった…。
期待できない一番の理由、それは、これが林玉芬(リン・ユーフェン)監督作品だから。
いや、世間的には、林玉芬監督作品であることこそが、『宸汐緣』一番の売りであろう。
林玉芬監督は、『永遠の桃花 三生三世~三生三世十里桃花』の大ヒットが記憶に新しい
香港出身の女性監督。
(ちなみに、『三生三世』の主演女優は、この度離婚を公表した楊冪。)
他にも、『花千骨 舞い散る運命、永遠の誓い~花千骨』や
『酔麗花 エターナル・ラブ~醉玲瓏』等を手掛けたヒットメイカー。
世間では面白いと讃えられたそれら過去作品も、私にとっては退屈なドラマでしかなく、
林玉芬監督には、苦手意識しかない。
(強いて言えば、現代劇『シンデレラはオンライン中~微微一笑很傾城』は、まだマシであった。)
張震は多数の名作に出演している優秀な俳優であるが、これまでにもハズレが無かった訳では無い。
正直なところ、一ファンとしては、フィルモグラフィから消したい出演作も有り。
あ゛ーあ、よりによって初めて主演するドラマに、なんで林玉芬監督作品を選んでしまったのだか…。
まぁ、所属事務所・澤東(ジェットトーン)としては、
ヒットメイカー林玉芬監督作品だからこそ手堅いと踏んだのかも知れないけれど。
澤東は、王家衛(ウォン・カーウァイ)との関係が永遠にも思えた梁朝偉(トニー・レオン)が契約を更新せず、
今や大黒柱になった張震に稼いでもらわないといけないのでしょうか。
勿論それだけではなく、林玉芬監督の才能を認めているから、出演を決めたのだろうけれど。
事実、澤東との所縁が深いかの張叔平(ウィリアム・チョン)も、
『永遠の桃花 三生三世』と『酔麗花』で衣装を担当。
どうやら新作『宸汐緣』でも、続投しているみたい。
すでに出来上がっていた林玉芬監督とのそのような繋がりがあって、
張震も『宸汐緣』に出演する運びになったのでしょうね~。
あちらの人たちは、日本以上に横の繋がりを大切にするし。
張震がどうせドラマに出演するなら、
自分の実力を示せ、なおかつ映画クオリティで渋い作風の『少林問道』のようなドラマに出て欲しかった…。
その『少林問道』の主演男優・周一圍(ジョウ・イーウェイ)は、
章子怡主演ドラマ『帝鳳業』で章子怡の相手役。
周一圍の方が仕事選びが上手い…。
愚痴ったところで、どうにもならない。
もう出演してしまったからには、
『宸汐緣』が私の予想を良い意味で裏切り、良作に仕上がっていることを願います。
張叔平が衣装を担当しているのなら、少なくとも衣装は美しいことでしょう。
(でも、やはり、ハッキリ言って、章子怡の『帝鳳業』や湯唯の『大皇明妃孫若微』の方が面白そ…。)