2018年3月、中国映画祭“電影2018”でオープニング作品として上映された
![イメージ 1]()
![イメージ 2]()
![イメージ 3]()
映画『芳華(ほうか)-Youth-』についての詳細は、こちらから。
“ホアン・シュアン”の誤表記が、本作品で再び軌道修正され、めでたく“ホアン・シュエン”に戻った
馮小剛(フォン・シャオガン)監督作品『芳華-Youth-』(2017年)が、
もう随分前に配給会社アット・エンタテインメントに買われた事は、当ブログでも何度か記した。
買われたは良いが、一体いつ公開されるのヨ?!と気になっていたのだけれど、
はい、遂に日本公開情報と日本版ポスターが解禁に。
嬉しいクリスマスプレゼントになりました~♪
恐らく多くの映画ファンが、このポスターを見て、私と同じように
「うわぁ~、妙な邦題にされなくて良かった~」と、胸を撫で下ろしたことでしょう。
この映画、原題は『芳華~Youth』。
映画祭上映時の邦題は『芳華(ファンホァ)-Youth-』であった。
そして、今回公表された正式な邦題は、
“芳華”を日本語の音読みに変えただけで、基本的には変わらない『芳華(ほうか)-Youth-』である。
中国語としてもビミョーな“ファンホァ”より、“ほうか”と読ませる方が、むしろ良いと納得。
ポスターも、日本でオリジナルに制作したダッサい物ではなく、
現地で使われた趣味の良い物をそのまま使っているのが良い。
(勿論、日本で独自にセンスの良いポスターを作れるのなら、それを採用するべき。
しかし、昨今はヴィジュアルデザインの分野でも、日本と中国は立場が逆転してしまい、
明らかに中国版ポスターの方が趣味が良く、日本版は哀しくなる程ダサい…、という場合が多く、ガッカリ。)
そして、私が、何よりも配給会社を褒めたいのは…
私が贔屓にしている主演男優・黃軒(ホアン・シュエン/ホアン・シュアン)を、
ちゃんと“ホアン・シュエン(黄軒)”と正しく表記して、映画情報を宣伝している事である。
この件については、当ブログで繰り返し怒りをブチまけているが、
簡単な中国語も分からないドラマの配給会社、
具体的には、『女医明妃伝 雪の日の誓い~女醫·明妃傳』や
『ミーユエ 王朝を照らす月~羋月傳』を入れた会社が、“ホアン・シュアン”の誤表記でドラマを宣伝し、
その後、映画『ブラインド・マッサージ』を入れたアップリンクが、
せっかく“ホアン・シュエン”に軌道修正したにもかかわらず、
角川・東宝が『空海 KU-KAI』公開時に、何の意図があったのか(…いや、何も考えていない)、
またまた“ホアン・シュアン”に軌道修“悪”したという経緯があった。
『空海』のような大規模公開の作品で、誤った名前で宣伝されたら、それが定着してしまうのに、
角川と東宝には、大企業の自覚が無く、ただただ無責任。
唯一“救い”と感じたのは、その角川と東宝が、
何を血迷ったのか、『空海』を日本語吹き替え版のみで上映するという暴挙に出て、撃沈したため、
主演男優・黃軒の知名度が、幸か不幸か大して上がらなかったのだ。
そこで私は、アット・エンタテインメントが『芳華』を買ったと知った時、
これまでどの会社がどういう経緯で黃軒の誤表記を広めたかを証拠画像を添えて説明し、
日本で彼が誤った名前で知られていくのは、一ファンとして残念でならないので、
せめて『芳華』を買った会社には、正確な名前で表記するよう指示して!と、
黃軒の所属事務所に歎願メッセージを送信。
どうも黃軒の事務所は、日本での黃軒の表記などチェックしたことさえ無かったようであった。
(そりゃあそうですよね、大した儲けにならない小さな日本市場のために、
日本語を解するスタッフを雇っている訳ないですものね。)
そうしたら、この度、『芳華』の日本公開情報解禁で、ちゃんと“ホアン・シュエン”になっていたので、
アット・エンタテインメントの誠意を感じたワ。
だって、例え誤表記でも、角川・東宝のような大手が使った名前を使い、
大作『空海』に便乗した宣伝を展開したいというのが本音だろうに、
それより、正しく表記することを選んだのだから。
このアット・エンタテインメントの配給作品では、他に、
第30回東京国際映画祭で、最優秀芸術貢献賞と主演男優賞のダブル受賞作『迫り来る嵐』も、
年明け早々、2019年1月5日に日本公開を控えている。
中華圏の作品に特化した配給会社ではなく、むしろ、その分野には決して強くないと見受けるが、
セレクトした少数の中華作品は、私好み(…勿論100%とは言いません)。
それに、乏しい知識を確認もせず、誤った情報をタレ流しにしている
あーんな配給会社とか、こ~んな配給会社などとは異なり、
知らない物は調べるなど、買った作品に対する誠実さが感じられ、好感度は高い。
ここまで褒めたのだから、アット・エンタテインメント様、この先も映画ファンの期待を裏切らないでね。
そうそう、肝心な『芳華(ほうか)-Youth-』日本公開時期!
2019年4月、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他にて公開。
中国の近代史を背景に、時代に翻弄された文工団員たちを描く群像劇で、
この作品を機に、有名になった若手女優なども複数出ているから、興味のある方は是非どうぞ。
黃軒は、これぞ黃軒!と真骨頂を発揮した当たり役。
私も、絶対にもう一度観るつもり。


私のお気に入り俳優・黃軒については、こちらの“大陸男前名鑑:黃軒”を参照。
あと、そうそう、昨日12月23日は、現天皇の在位中最後のお誕生日というだけでなく…
東京タワーも60歳になられたそうで。
おめでとうございます!
東京スカイツリーができても、昭和育ちの東京人には、やはり東京タワーの方が愛着があるかも。
お菓子は、クリスマスらしく、カラフルで楽し気なケーキを2ツ。
今年は、クリスマス限定販売のケーキを買っていないので、取り合えず、この2ツで。
★ パティスリー・ヨシノリアサミ:ロシアンテール
大きさは、直径6.5センチ、高さ約6.5センチ。
ミックスベリーのコンポートとヴァニラ・ムースを、スパークリングワインのムースで包み込み、
大粒ラズベリーを添えたケーキ。
一つめは、こちら。
パティスリー・ヨシノリアサミ(公式facebook)は、
仏ストラスブールのキュブレーでシェフパティシエを務めた浅見欣則が、
2015年、巣鴨にオープンしたお店。
ヨシノリアサミのケーキを食べるのは初めての私が選んだのは、“ロシアンテール”。
“ロシアンテール”の名の通り、ロシアの教会建築によく見られる玉ねぎ屋根の形をした真っ赤なケーキは、
形も鮮やかな色も、目を引く。
そのケーキをお皿にのせ、ちょっと動かすと、プルプルと揺れることからも、
中は柔らかなムースだと想像がつく。
割ってみると、実際、メインとなる部分はムースで、ほんのりとロゼのスパークリングワイン味。
中に隠れているベリー類は、コンポート仕立てで、酸味は角が取れている。
さらに、少量のヴァニラムースも加わり、これが全体をマイルドにまとめている。
口にした瞬間、食べた記憶のある味だと感じた。
何だろうと考えたら、ベリー類とヴァニラ合わせたアイスクリームの味である。
そう、これ、ベリー系のアイスクリームをそのままケーキに仕立てた感じ。
パティシエの浅見欣則は、伊勢丹のサロン・デュ・ショコラにいつも出品されていたため、
ショコラティエのイメージがあったけれど、
実は、2011年、フランスM.O.F.(国家最優秀職人章)のグラシエ(氷菓)部門で
ファイナリストまで残った人とのことなので、
ケーキの味作りにも、アイスクリーム的な発想が影響しているのかも知れない。
フランスで経験を積んだパティシエらしく、甘さもしっかり出しているのは良いのだが、
欲を言えば、何か歯応えのアクセントになる素材を加え、食感にもっと幅を持たせて欲しかった。
★ パティスリー・ラブリコチエ:シシリー
ピスタチオ・ビスキュイの台の上に、
中にライチ・ムースとフランボワーズ・ソースを隠したピスタチオ・バタームースをのせ、
表面をチョコレートで覆い、上にピスタチオ・クリームとフランボワーズで飾ったケーキ。
もう一つは、パティスリー・ラブリコチエ(公式サイト)の“シシリー”。
グリーンの色からも想像がつくように、ピスタチオを主役にしたケーキ。
メインの部分は、ピスタチオ・バタームースと言うだけあり、
口の中でサッと溶けるふんわりムースでありながら、バターのコクもあり、
しかも、ピスタチオの風味が濃厚。
そこに、爽やかなライチと、フランボワーズの酸味が効いている。
ピスタチオをフランボワーズを合わせるのは、特別珍しくないけれど、
ライチまで加えるのは珍しい。
ライチには、フランボワーズのようなハッキリとした酸味は無いが、瑞々しく爽やかで、
ピスタチオとフランボワーズを結ぶ中間の役割りを上手く果たしている。
ムースを主にしたケーキは、味も歯応えも、私には軽過ぎると感じることが多いけれど、
これは、ピスタチオとバターが濃厚で、物足りなさなんて、まったく感じず、美味しかった~。
グリーンと赤の色合わせもキュート。
見た目よし、味よしで、満足度高し。