どっぷりハマった台湾ドラマ
『ブラック&ホワイト~痞子英雄』の映画版、


2012年9月8日の公開に先駆け、今どきの中華電影には珍しく、ジャパンプレミアが開催されたので
私も友人Mを伴い行ってきた。
作品の感想は後日にして、ここでは簡単に
8月22日夜、つい先ほど、東京で行われたジャパンプレミアについて残しておく。
★ 『ハーバー・クライシス 湾岸危機』ジャパンプレミア
ジャパンプレミアの会場は、9月から同作品の上映館にもなる丸の内TOEI。
ふたつのスクリーンの内、使用されるのは、収容500人程のスクリーン1の方。
座席は、全席指定。 当日の午前中から
招待券と引き替えに席を指定。

私は、引き替え開始の10時に現地に到着したが、窓口にはすでに列ができていて
結局とれた座席は1階のG列。 最前列はプレス用なので、実質6列目。
収容500人の会場といっても、1階と2階に分かれているので、想像していたよりこじんまりした印象。
G列からでも、壇上の明星のお顔はバッチリ。
★ 登壇者
登壇者の顔ぶれは、招待状を手にするまで知らなかった。過度の期待は抱かず、不景気でも最低限蔡岳勳(ツァイ・ユエシュン)監督くらいは呼ぶだろう、
…という程度に考えていた。
実際には、その蔡岳勳監督は勿論、主演の趙又廷(マーク・チャオ)、
台湾を拠点に活動する日本人出演者DEAN FUJIOKA(藤岡靛/ディーン藤岡/藤岡竜雄)、
日本語吹き替え版で声を当てた寺脇康文の♂男性ばかりの計4名であった。
やっぱり主演男優は来てくれないとねー。
舞台上のナマ趙又廷を見るのは、東京国際映画祭での『モンガに散る』上映時以来約2年ぶりの2度目。
どうせなら、ついでに、ナマ楊穎(Angelababy)も見てみたかった。
プレミアに行けるだけでも有り難いのに、そんな贅沢を言ってはいけませんね。 欲張ったらキリが無い。
DEAN FUJIOKAは、最近、インドネシア華僑の女性との結婚を発表したばかり。
英語名を名乗る日本人俳優の出現は、千葉真一/サニー千葉以来か…?
『笑うハナに恋きたる~不良笑花』など、日本でも出演した台湾ドラマが放送されているので
台湾ドラマニアの間では知られた日本人俳優だろうけれど
映画を携え故郷の舞台に立つのは、おそらく今回が初めて。
吹き替えを行った寺脇康文は、今回は来日していない黄渤(ホアン・ボー)の声を担当。
あと実は、招待状には、趙又廷の声を担当した中尾明慶の名も記されていたが
仕事の都合で急遽キャンセルになった。
★ 舞台挨拶
開演時間の夜7時を3分ほどまわったところで、
司会進行役の映画パーソナリティ伊藤さとりが現れ

映画や趙又廷についてちょっと説明。
そしていよいよ蔡岳勳監督、趙又廷、DEAN FUJIOKAの3人がステージ左脇から登場。
通訳は、“毎度の周サン(サミュエル・周)”。

(台湾サイトから画像拝借)
本日の趙又廷は、次回作の準備のためか、口ヒゲをたくわえ
紺地に細かい白のドット柄シャツ+紺のコットンパンツ+白のジャケットという出で立ち。
ここより以下、約30分にも及ぶ舞台挨拶の模様を簡単に残す。

皆さんコンニチハ、マーク・チャオです。 ヨロシクお願いいたします。(以上日本語)
このような形で日本に帰ってこられて嬉しいです。
ドラマをご覧になった方も、またこの映画でお楽しみ下さい。
この先も、また日本に来られると思っています。

李捜査官を演じたディーン藤岡です。 はじめまして、…ですかね? 楽しんで下さい。

皆さんコンニチハ。(日本語) ここで皆さんにお会いできて幸せです。
映画を気に入っていただけると嬉しいです。

ドラマの映画化を知った時はどう思いましたか?

可笑しな話なのですが、監督とは仲が良いので、あまり色々話さないまま
成り行きで映画に出たというか、クランクインで映画化を知ったという具合です。

スタントを使わずに撮影したそうですね。

そうです。 やはり監督と仲が良いせいか、スタントが要るか要らないかも聞かれませんでした。
これも成り行きで、スタント無しのアクションをやる羽目になりました。

大変だったシーンは?

どのシーンも大変で、怪我が絶えませんでした。
ビル3階建て位の橋からトラックに飛び降りるシーンでは、19テイクも撮りました。
最後のテイクで「もう飛べない…」と言ったら、監督は「もう疲れたのか?」と。 謝謝導演(←イヤミ)。

色んな国の俳優が出演し、色んな言語が飛び交うグローバルな映画の現場の雰囲気は?

楽しかったです。 色々な意見が飛び交い、前向きなコミュニケーションを交わしながら撮りました。

映画の中では、北京語と英語を喋っていますよね?

日本語吹き替え版で、自分の役を自分で日本語に吹き替えたのも、面白い経験でした。
人名とか地名とか、中国語の発音を日本語にする時、発音がおかしくなってしまい
吹き替えの監督に何度も直されました。
声優の仕事は初めてでしたが、それがまさか自分の役になるとは思いませんでした。

いつ映画化を考えたのですか?

最初から、ドラマを2シリーズ撮って、映画を撮るという企画が有りました。
ところが、ドラマの一作目にお金がかかり過ぎてしまいました。
幸い評判は良かったので、予定の前倒しで、そのあと映画を撮ることになりました。

現場の雰囲気は?

趙又廷はいつもインタビューでは愚痴をもらしますが、現場では、何かを頼むと、最初「えっ…」と言っても
5秒後にはやってくれます。
先程高い橋から飛び降りた話が出ましたが、あれはまだ高くない方なんです。
7階建て位の高さからも、スタント無しで落ちてくれています。 彼は、現場では良い俳優ですよ。
DEAN FUJIOKAは、プロフェッショナルです。
日本人なので、当然難しい台詞もあったはずですが、やろうとする姿勢が素晴らしいです。
ここで、寺脇康文登場。

ニホンの皆さんコンニチハ。 コレ以上ワカリマセーン。 (ガイジン風の日本語で)
吹き替えのお話をいただき、てっきりマークさんの声かと思ったら、違いました。 年齢的に駄目だったようです。
私が担当した黄渤さんも素晴らしい俳優で、作品も素晴らしく、役者からすると、羨ましいです。
全編クライマックスという感じで、そこに人間ドラマもあります。

(寺脇康文が吹き替えに参加したことについて…)光栄です。
ドラマ『相棒』は、台湾でも放送されていて、誰もが知っています。
そんな重鎮に、今回吹き替えを担当していただき、嬉しく思っています。

吹き替えをやって、何か思い出は?

マークさんの役は落ち着いていて、うろたえる事なんて無いんですが
僕の役は悲鳴が多いんですよ、ウワァー! 車で飛んでいくところでも、ウワァァーーーッ!

印象的なシーンは?

冒頭、徐達夫(黄渤)が登場するエレベーターのシーンは注目です。
映画の色、徐達夫という人物を現した素晴らしいシーンで、作品の良さが凝縮されています。
一瞬のシーンなので、見逃さないで下さい。
最後に。

今晩、このような形で、皆さんと過ごせて、幸せです。
これからも努力を続け、いつか日本のスタッフとも合作できれば、もっと長く日本に滞在できて、嬉しいです。

まずは、このような機会を作って下さったアミューズと東映に感謝いたします。
そして、ここにいらして下さった皆さんもに感謝いたします。 良い晩をお過ごし下さい。
この後、ステージから下り、会場いっぱいの観客をバックに
フォトセッションを行い、舞台挨拶終了。

この時撮った動画は、後々
DVDの特典映像として使われる予定だそう。

想像していたより長い40分近い時間を費やしたイベントで満足。
会場の大半は、ドラマ『ブラック&ホワイト』のファンや、趙又廷ファンかと思いきや
寺脇康文ファンらしき女性も多かったのが、意外であった。
舞台をやっている俳優さんは、熱心な固定ファンが多いなぁ~と思った。
★ 番外
話は前後するが、朝10時、座席指定券を取るため、現地に着き、行列の最後尾につき間も無くして
道路脇にトヨタの白いバンが停車。
何となく明星オーラを察知し、そのバンを見ていたら、なんと中から趙又廷…!
キャップをかぶっていたけれど、すぐに判った。
思わず近寄り、声を掛け、握手してもらった。
その直後、今度はシルバーのバンがやって来て、そこから出てきたのは、蔡岳勳監督。
これまた近寄り、声を掛け、握手。 小柄な中年男性を想像していたが、結構大柄で立派。
咄嗟の事だったので、カメラが出なくて残念。
でも、思い掛けず、朝っぱらから趙又廷に会え、超ラッキー。
涼しい一重まぶたの瞳に、さすがはアメリカ育ち!と思わせる美しい歯並びの口元が爽やか。
清潔感が有って、感じが良くて、すンごくカッコ良かった…!
ただ、不思議な事に、あの場で、彼に気付いたのは、列の最後尾に居た私だけ。
プレミアは夜なのに、まさかあんなに早い時間から会場入りするなんて、誰も考えないから?
今朝10時くらいに、丸の内TOEIの前に並んでいた皆さま、あなた方のすぐ後方を趙又廷が通ったんですヨー。
なんで気付かなかったの…??! 身辺に男前の気配を察知しないなんて、私には有り得ない事ですワ。![]()

