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台湾2012:欣葉101

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台湾版新幹線・台灣高鐵で台中から台北に到着したら
父たちが松山機場から帰国するまでの空き時間でランチを。
お店は、事前に予約しておいた台北101の88階にあるレストラン、欣葉101 食藝軒。 

★ 欣葉101選択の理由

ここに決めた理由は…
 
見学と食事が同時にでき一石二鳥
台北101の屋内展望台は89階。 レストランは1階だけ下の88階に位置しているので
“展望台に行ったつもり”で、似たような風景を眺めつつ、食事が楽しめ、しかも展望台入場料450元が浮く。
 
洗練された台湾料理
このお店で提供されるのは台湾料理。 台湾料理は、家庭料理っぽいと言うか、屋台料理っぽいと言うか
とにかく私には素朴過ぎて、正直なところ、わざわざ食べたいとは思わない(←あくまでも私個人の好み)。
だがこの欣葉101は、そんな台湾料理の基本を踏まえつつも、洗練した形で出しているので
私のように「敢えて台湾料理は食べたくないけれど、台湾滞在中に一度くらい食べておくか」という人には
向いている気がする。

★ 予約

行くと決めたら、確実に席を押さえておくために、日本から予約。
だが、このたかが予約が、少々面倒くさかった…。
このお店が、ミニマムチャージを設定していることは結構知られているけれど、人数が多い場合は
ガイドブックやネット上に出回っている情報とは、またやや異なってくる。
 
通常(窓際)                                : NTD1800/per person 
窓際以外のテーブル                   : NTD880/per person
7人以上10人までのテーブル(窓際) : NTD12000
(価格は全てサービス料抜き。 支払い時はここに10%のサービス料が加算される)
 
我々は計7人で、窓際を希望するので、NTD12000がミニマムチャージとなる。
この額は、窓際の円卓一卓にかかるチャージで、ひとり頭で考えると、特別高額という程ではないから
「別に構わない」と承諾して、予約をお願いしたのだけれど、そうしたら今度は
「7人以上の場合は、予約時にクレジットカードでNTD3000デポジットの支払いが必要」と言われた。
 
OKだと答えると、クレジットカード支払い許可フォームが送られてくるので
それに金額(NTD3000)、カード情報、サインを書き込み、返送して、ようやく予約完了。 
 ふぅ~、面倒くさーっ…!
 
後で分かったのだが、このデポジットNTD3000は、予約時にはクレジットカードから引き落とされない。
予約したのにスッポカしたりすると、自動的に引き落とされてしまうのだろう。 
 
 
旅の中国語 ミニマムチャージ=最低消費(zuìdī xiāofèi)、略して 低消(dīxiāo) でOK。

★ 欣葉101 食藝軒

イメージ 1
 
レストランは、台北101のグランドフロアにカウンターを設けているので、そこで予約してある旨を伝え
エスカレーター、エレベーターを乗り継ぎ、88階まで上る。
 
平日の昼だというのに満席。 こんなだから、冷やかしの予約を避けるために、デポジットを要求するのね。
インテリアはイマイチ。 天井高があまり無いのに、色々な物をブラ下げ過ぎて、圧迫感がある。
お天気には恵まれた。 せっかく窓際を予約したのだから、晴れているに越した事は無い。
 
イメージ 2
 
この画像だと分かりにくいけれど、が出ていた♪ 我々が到着する前に、台北は雨が降ったのかしら。 

★ オーダー

予約同様、注文も非常に面倒であった…。 コースがいくつか有るので、それを頼めば簡単なのだけれど
心惹かれるコースが無かったので、アラカルトから選ぶことに。
ただ、問題は、どれも単品が案外安いのだ。 だから、ちょっとやそっとの注文では
設定されたミニマムチャージを越えないし、越えるように計算するのが至難の業。
 
そこで、一応食べておきたい有名料理をバーッといくつも選び出し
それらを中心に、ミニマムチャージを越えるよう、適当に決めて!と服務員に丸投げ。
 
こうして注文された料理を全て明記しておくと…
小魚炒花生 (シラスとピーナッツを和えたおつまみ)
碧干貝酥 (揚げた貝柱と野菜のレタスのせ)
時蔬 A菜 (A菜炒め)
手打魷魚羹 (イカ団子入りスープ)
雙丸竹笙湯 (キヌガサダケとイカ団子のスープ)
香煎菜脯蛋 (切り干し大根入りオムレツ)  
炒茶蚵仔煎 (牡蠣オムレツ)
台式蚵仔酥 (牡蠣フライ)
酥炸花枝丸 (揚げイカ団子)
皇朝香燒餅 (肉入りパイ)
芋頭脆蝦捲 (タロイモと海老の春巻き)
蒜香白鯧魚 (揚げマナガツオ)
薑絲鮮魚片 (…?)
塔香炒九孔 (トコブシのバジル炒め)
欣葉滷肉 (豚バラ肉の角煮)
欣葉炒米粉 (焼きビーフン)
處女蟳蒸米糕 (渡り蟹のおこわ)
欣葉暖麻薯 (餅菓子)
家傳芋棗 (ナツメ餡入りタロイモ菓子)
欣葉杏仁豆腐 (欣葉特製杏仁豆腐)
 
これにさらにお茶、ビールなどの飲み物。 
もーすっごい量なので、ほんのひと口ずつ全料理制覇も不可能。 まったく手を付けていない物も結構有る。
 
ちなみに、ひと口でも食べたのは、こんな物(↓)。 

★ 前菜&野菜

イメージ 3
 
 
一番最初に運ばれた前菜が、揚げた貝柱や野菜をレタスにのせて食べる“碧干貝酥”
具材が口の中でパサパサぼそぼそ。 この時はまだ空腹状態だったが、それでも美味しいとは思えなかった。
もう一度ここに行く機会が有ったら、次はもう絶対に注文しない。
 
シンプルな野菜炒めは、日本では珍しいという理由で、“A菜”を注文。
ほうれん草と水菜を合わせた感じの葉野菜で、まったくクセが無い。 これはニンニクと一緒に炒めている。

★ スープ

イメージ 4
 
なぜかスープが2種類も…。
イカ団子とキヌガサ筍のスープ“雙丸竹笙湯”は、私にはアッサリし過ぎ。
同じようにイカ団子を入れたスープでも、よりコクとトロミの有る“手打魷魚羹”の方が、好み。 

★ トロリとタレをかけた台湾らしいふた皿

イメージ 5
 
 
台湾風切り干し大根入りオムレツ“香煎菜脯蛋”、揚げイカ団子“花枝丸”など
台湾庶民の定番中の定番料理も色々注文したが、おなかいっぱいだったので
牡蠣オムレツ“炒茶蚵仔煎”だけ食す。台湾の牡蠣は、日本の一般的な牡蠣より小粒だけれど、味は良い。
 
タロイモも台湾らしい食材と言えよう。 “芋頭脆蝦捲”は、タロイモと海老の春巻きで
上記の“炒茶蚵仔煎”とほぼ同じと思われる甘いタレを付けていただく。
このタレを付けないと、味が淡白過ぎてボケボケ。 タレを付ければ、それなりに美味しいが
なにせタロイモ版マッシュポテトの塊なので、おなかにへヴィ。 

★ お肉&海鮮

イメージ 6
 
 
豚バラ肉の角煮“欣葉滷肉”は、お箸で無理なく切れるほど柔らか。
想像していたよりシツコくない。 いや、むしろもっとシツコイ味付けでも良かったかも。
 
トコブシをバジルなどと炒めた“塔香炒九孔”は、味がしっかり染みているのに柔らか。
“滷肉”よりこちらの方が好み。

★ 炭水化物

イメージ 7
 
 
焼きビーフン“葉炒米粉”は、日本によく有る同種のお料理より、ずっと細いビーフンを使用。
それでもフニャッとせず、適度にコシを残し、味付けも良し。
 
渡り蟹のおこわ“處女蟳蒸米糕”は期待していたお料理。 これ、別にマズくはないのだけれど
台中の記念式典で食べた物の方がずっと美味しかったので、こちらは抱いていた期待を越えなかった。 

★ デザート~その1

イメージ 8
 
 
“家傳芋棗”は、タロイモを使った台湾らしいデザート点心。マッシュしたタロイモを俵型に成形し揚げてある。 
先に出したタロイモ春巻き“芋頭脆蝦捲”同様、もったりしていて、味もボケている。 
中に、ナツメ餡が入っているのが救い。 甘酸っぱいナツメがアクセントに。
ただ、このナツメ餡、端っ子の方にちょっと入っているだけ。 端から端までナツメ餡を満遍なく入れて~!
 
“欣葉暖麻薯”は、台湾によくあるピーナッツ粉をまぶしたお餅“燒麻薯”を
欣葉がアレンジしたお菓子だろうか。 伝統的な“燒麻薯”は、もっと大きな素朴な餅菓子だと思う。
作り方はよく知らない。 低温の油で揚げ、きな粉のように細かく砕いたピーナッツをまぶすのが定番?
欣葉のこれは、ほんのひと口サイズ。 お餅は柔らかで、味はほぼ和菓子。 日本人女性は好きだと思う。 

★ デザート~その2

イメージ 9
 
 
激甘党なので、限界越えた満腹でも、有名だという“欣葉杏仁豆腐”は、放棄せず。
見た目、恐ろしく地味…。 本当にこれが有名なのか?と疑いながら口にすると、うわっ、何コレ…?!
昔日本で杏仁豆腐といえば、ひし形にカットした白いゼリーを、毒々しいまでに真っ赤なチェリーと共に
フルーツ缶のシロップに浮かべた安っぽい中華デザートであった。
その後、カットされていない口溶け滑らかな物が登場し、杏仁豆腐革命が巻き起こったが
そんな革命も落ち着いてからは、それ以上の進化形が出てきていない気がする。
 
なので、この“欣葉杏仁豆腐”は新鮮で、軽くショック。 杏仁豆腐の固定観念を覆す食感。
これまでの杏仁豆腐と同じように、ツルンとしたノド越しではあるが、そこにモチッとした食感が加わる。
そう、杏仁豆腐に有るまじき弾力があるのだ。 強いて例えるなら、杏仁味のわらび餅、…って感じか。
 
「欣葉杏仁豆腐做法」でちょっと検索してみたら、片栗粉を使っているという説が。
なんとなく納得。 デンプン質が加わると、こういう不思議食感な杏仁豆腐が出来上がりそう。
 
 
 
 
 
台湾料理って、どう洗練させて作っても、やはり素朴。 しかも、総じて薄味で、パンチに欠ける。
でもまぁ、欣葉101は、台湾料理ファンじゃなくても辛うじて受け入れられる台湾料理かも知れない。
ミニマムチャージの縛りが無く、もっと自由に本当に好きな物だけを集中的に頼んだら
もっとずっと美味しく食べられた気がする。 今回満腹過ぎて、お魚のフライ“蒜香白鯧魚”
肉入り点心“皇朝香燒餅”をパスしてしまったのは、悔やまれる。 あれは美味しそうだった…。
あと“欣葉杏仁豆腐”は、一度試す価値アリ。 でも、大抵コースのデザートには含まれていないみたい。
追加で注文させるために、わざとコースから外している気がしてならない。 商売がアザトイです。
ミニマムチャージを設定しつつ、それを上手くカヴァーできる納得のコースを組んでいない事にも
問題を感じるし、もう少しお客の立場で考えたら、満足度が上がると思う。
味云々以前に、お金の計算とか色々な面倒を考えると、リピートするか迷ってしまうもの。
 
 
 
◆◇◆ 欣葉101 食藝軒 ◆◇◆
台北市 信義路 5段 7號 85樓之1 台北101大樓 85樓
 02-8101 0185
 LUNCH : 11'30~15'00 / DINNER : 17'30~22'00

★ ついでに台北101

イメージ 10
 
 
食後、まだちょっと時間が有ったので、台北101のショッピングモールをぶらぶら。 
世界の一流どころを揃えたフロアも有るが
私がチェックしたいくつかの商品に限って言えば、値段は日本と同じ、もしくは心もち高かった。
このまま円安が進めば、益々お得感は無くなるものと思われる。
 
外に出ると、入り口脇には、カルティエの赤い箱とパンサーを飾ったクリスマスツリー。(→画像右上)
あと、真っ赤な<LOVE>は、今やもう台北101のシンボル的存在。(→画像右下)
アメリカの現代美術家ロバート・インディアナの作品で、新宿アイランドタワーとお揃い。

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