Quantcast
Channel: 東京倶樂部★CLUB TOKYO
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1332

『空を拓く』酒井充子監督初日舞台挨拶/Q&A

$
0
0
昨年、第25回東京国際映画祭に出品された酒井充子監督のドキュメンタリー作品、
『空を拓く~建築家・郭茂林という男』が、本日2013年2月2日よりユーロスペースで一般公開。
 
公開初日の今日は、上映前に酒井充子監督の舞台挨拶、上映終了後にQ&Aを実施。
なのに、その事は、twitterでチラッと呟かれただけで、作品の公式サイトにも、facebookにも
ユーロスペースのサイトにも記載されていない。
地味な作品なのに、それ程度の簡単な告知も怠り、集客大丈夫なの?!と、他人事ながら心配になったが
なんの、なんの、会場は満員御礼。 145席という小さなスクリーンではあるが、立ち見も出るほどの盛況ぶり。
 
劇場内を見渡したところ、観客の年齢層は、郭茂林が手掛けた高層建築並みに(?)高い。
決して若くはない私が、自分を小娘と感じる程、高齢者が大半を占めている。
作品の中にも登場する、郭茂林の御子息・郭純氏もいらしたし
宣伝なんかしなくても、初日は、郭茂林のかつての仕事関係者や台湾関係の人々が
わんさか押し寄せたのかも知れない。
一見して私より何十歳も高齢という方が、立ち見をしているので、心苦しかったが
その反面、映画上映中、そういう高齢者の携帯が鳴ったり、ましてやその電話に出て喋り出されたのには
カチンと来た。 おじい様、おばあ様、映画館で電話に応対してはなりません。 それが今どきのマナーです。
 

★ 酒井充子監督Q&A

イメージ 1
 
 
酒井充子監督は、上映開始前にチラッと登壇し
「お客さんが来て下さるか心配だったけれど、145席の劇場が満席になり嬉しい」と御挨拶。
そして、まるで劇場スタッフのように、立ち見の人を、前方の空いている席に誘導までしておられた。
 
 
上映終了後には、Q&A
次の回の上映開始が迫っているので、Q&Aなんかしている時間が有るのかと、疑問に思ったら
案の定、受け付ける質問は2問だけだという。 なのに、誰も挙手しないし…。
仕方なく、酒井充子監督が、「今日は立ち見も出るほど大勢の方にお集まりいただき
館内の温度も上がってしまって…」などと話していると、ようやくひとりの男性が挙手。
 
 
質問
この映画を作るにあたっての苦労、印象深かった事などが有ったら、教えて下さい。
 
酒井充子監督
90歳の郭茂林さんの最後の台湾旅行に同行させていただきましたが
郭茂林さんは、歯が悪く、台湾でもいきなり歯医者さんに寄ったりなさるんです。
時間が限られているのに、よりによって歯医者かよ?!と思いました。
日本に帰ってからは、体調を崩されたので、やりくりが難しく、そういう点が苦労でした。
 
 
 
 
時間がタイトな旅先でフラッと歯医者とは、師匠マイペース。
作中、台北の街中で、歯医者の看板を見ながら、息子さんに何やら言っていた理由は、それだったのか。
 
時間の関係で、質問は結局ひとつだけになってしまった。
私は用が有ったので、すぐにその場をあとにしてしまったが
酒井充子監督はホールに残り、観客の質問に答えてくれるという。
どなたか興味深い質問をされた方、いらしゃいますでしょうか。
 
作品の詳細については、また後日。 大抵の日本人が知らない(少なくとも私は知らなかった)
日本と台湾の関わりを教えてくれるドキュメンタリー作品なので、ちょっとでも台湾に興味の有る人、
また日本の近代建築に興味の有る人にもお薦め。
今のところ、渋谷のユーロスペースで、毎日一回のみ、モーニングショーで上映。
より多くの人々が、劇場に足を運び、本作品を観てくれますように。
(台湾を題材にした良質なドキュメンタリーを地道に撮り続けている酒井充子監督を、蔭ながら応援。)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1332

Trending Articles