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★黄金芒果奬2013!

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年を跨いで早10日近く。例年通り、遅ればせながら
去る2013年の我が映画鑑賞を振り返り、お気に入り作品に勝手に賞を捧げます。
 
観賞本数は年々減ってきている気がする。2013年は取り分け少なかったような…。
仮に時間と体力が有っても、複数本をハシゴして観ると、各作品の印象が薄くなってしまうのがイヤで
意識的に“一日一本”を心掛けたのも一因。
そのせいで観逃した作品も多いので、少ない鑑賞作品の中からベストを選択するのは、ちょっと不本意。 
 
 
それでもまぁ、以下のような賞を設定。
最優秀作品賞に当たる黄金芒果奬(ゴールデン・マンゴ賞)、
ついでに、テレビドラマを対象にした芒果電視劇奬(マンゴTVドラマ賞)、
また、映画、テレビドラマそれぞれの苦手作品には臭榴槤獎(くっさ~いドリアン賞)を新設。
 
黄金芒果奬は、これまでと少々変え、最高峰の黄金芒果奬を筆頭に
ランキング形式でベスト10本まで選出。
“優れた作品”というより、単純に自分の好みに合って楽しめたり、
何だか分からないけれど印象に残った、…という曖昧な基準で選ぶ。
また、今回初めて、映画、テレビドラマそれぞれのワースト作品向けに
当ブログ版の“ラジー賞”、臭榴槤獎を新設。基本的にどんな作品でもそれなりに楽しめる私だが
それでもなおかつ「あらあら、ちょっと勘弁…」と感じた作品に、叱咤激励の意を込め捧ぐ。 
 
 
【ノミネートの条件】
映画賞の対象は、2013年度、私mangoが
映画館、映画祭など、劇場のスクリーンで観た初見の作品のみとする。
よって2013年度劇場公開された作品でも、私にとって初見でなければ、対象外の扱い。
また、テレビやDVDで鑑賞した作品も、対象外とする。
芒果電視劇奬に関しては、2013年度内に観終えたドラマのみ対象で、鑑賞途中のものは含まない。 

★ 臭榴槤獎 ① ~ くっさ~いドリアン賞(ドラマ部門)

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テレビでタダで観ておいて言えた義理じゃぁ無いけれど、この4本の台湾偶像劇は本当にツマラなかった。
一番の問題は稚拙な脚本で、各作品それなりに知名度のあるアイドルを起用しているけれど
彼らにもまったく魅力が感じられない。まぁこれらは最低最悪な4本というだけで
日本に入って来る台湾偶像劇は全体的にレベルが低く、“当たり”は年々減少傾向。
『花より男子~流星花園』上陸以来、日本で地味にファンを増やしてきた台湾偶像劇も
そろそろ次の段階への過渡期に入ったものと思われる。
どんな物でも、最初は珍しさからウケても、慣れると新鮮味が失せ
次に質の高さや、ちょっと変わった物が求められるようになる。ドラマも同じこと。
台湾ドラマを扱う日本の業者も、偶像劇に執着せず、歴史モノ、ホームドラマ、文芸作品など
幅広いジャンルで高品質の物を入れてくれないと、視聴者はウンザリよ…。
台湾のドラマ関係者の間では、韓流が下火になった今こそ世界にうって出るチャンス!
という機運も盛り上がりつつあるように見受けるが
どんなに頑張っても、日本サイドが懲りずに幼稚な偶像劇ばかりを入れ続けたら
日本における台湾ドラマのブームは、来る前に去りますから!  

★ 臭榴槤獎 ② ~ くっさ~いドリアン賞(映画部門)

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テレビドラマと違い、映画は身銭を切って観ているので、あまりにもツマラないと、益々不満がつのる。
世間でどんなに酷評されている作品でも、それなりに受け入れられてしまう私だけれど
これら3本は、どうしても長所が見付けられない。
さらにワースト中のワーストを選ぶなら、『映画監督ジョニー・トー~香港ノワールに生きて』かしら。
テレビ放送で観るなら、辛うじてOKだったとしても
映画館でお金を取って上映するレベルのドキュメンタリーとは思えない。 

★ 芒果電視劇奬 ~ マンゴTVドラマ賞

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ワーストを済ませたところで、次は気分よくベストの方を。 
まずはテレビドラマ。芒果電視劇奬は、日台中から一本ずつ、計3本を選出。
日本からは、“倍返し”という流行語を生み、社会現象になる程の大ヒットとなった『半沢直樹』
銀行員を主人公に金融界を描きながらも、本質的には勧善懲悪の痛快な任侠ドラマ。
台湾の『イタズラな恋愛白書~我可能不會愛你』は、久々にハマれた偶像劇。
偶像劇は子供っぽい物が多いけれど、これはさり気ないオトナなテイストで胸キュン。
中国の『宮廷の諍い女~後宮甄嬛傳』は、“中国版・大奥”と称されるように、清朝雍正年間の後宮を描く。
前年中華圏での大ヒットを知り、どんどん期待を膨らませ観賞したが
その膨らみ過ぎた期待を裏切らない観応えたっぷりのドラマ。怒涛の展開に、全76話が短く感じたほど。
 
3本ともテイストが異なるので比較は難しいけれど、ベスト中のベストを選ぶなら、…う~ン、『宮廷の諍い女』。
脚本は当然良く、歴史的背景などからは知的好奇心が刺激されるし、衣装では目を楽しませてくれる。
残念だが、このレベルのドラマには、もう当分お目に掛かれない気がしてならない。
 
他、wowowは、相変わらず独特な雰囲気の物や鋭い切込みの社会派ドラマも多く、質が高いと感じる。
最優秀の3本からは外してしまったけれど、wowow連続ドラマwの『震える牛』にも観入った。  
『半沢直樹』と同じくらい日本で話題となった『あまちゃん』は、朝の15分に程よい気軽さは気に入ったが
私にとってはそれだけで、終わったところで“あまロス”に陥ることも無かった。

★ 黄金芒果奬 ~ ゴールデン・マンゴ賞

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迷ったけれど、私の2013年度ベスト映画はこれ! 制作発表からあまりにも長い月日が流れ
「もしかして“もう無かったこと”にしてしまったのか…」とさえ疑い始めた頃、ようやく完成し公開された
武術家・葉問を描いた王家衛(ウォン・カーウァイ)監督最新作。
待たされている期間、予習のつもりで他の葉問関連作品を観まくったが
やはり本命の『グランド・マスター』がベスト。非常に完成度が高く、単なる武侠映画を超えた美の世界に酔う。
 
 
 
あとの9本は以下の通り。甲乙つけがたく、順位は有って無いようなもの。 
お馬鹿映画からドキュメンタリー作品までジャンルを問わず色々混ぜてみた。
9本中6本は映画祭で観た作品。
東京Filmexで観て、今年日本での一般劇場公開が決まっている『罪の手ざわり』は
観た直後より、時間が経ってからどんどん好きになってきた作品なので、公開されたら再見するつもり。
もちろん他も再見したいけれど、公開かそれともお蔵入りか…?
 
 
 
 
 
2014年、ドラマでは、楽しみにしていた『蘭陵王~蘭陵王』
日本語吹き替え版で放送されると知り(→参照)、年頭から失望させられた。 
『蘭陵王』はもうこの放送では観ない。BSフジには悔い改めていただきたい。
映画は色々有るけれど、取り敢えず気になっているのは、婁監督作品『二重生活』の公開時期。
最近、一時期に比べ、中華圏の作品の日本公開がドドーッと増えたように感じるが
その割りには、観たい!と興味をソソられる物が少なく、結局映画祭で上映される作品の方に惹かれてしまう。
香港のポリスアクションとか武侠大作ばかりではない作品の上陸を望む。

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