録画しておいた19日(水曜)放送のドラマ『蘭陵王』第30話を観る。
わざわざ録画したのは、この第30話がドラマのひとつの大きな山場だから。
…でも、あらぬ疑いから雪舞を守るため、蘭陵王府を去ることを決意した韓曉冬が小翠に名台詞を語る
第21話の切ない感動シーンが、日本語吹き替え版では、まったく切なくない平凡なシーンに
成り下がっていたのを観て、ガッカリした時と同じように
この第30話も本来よりずっとドラマ性に欠け、肩透かし…。![]()

中華ドラマニアの皆さまには、高緯役・翟天臨(ジャイ・ティエンリン)の怪演を
オリジナル音声で御覧になることを激しくお勧めいたします(ホンモノはまったくの別物だから…)。
ただ、この第30話を観ていたら、すっかり忘れていた部分に改めて触れられた。何を忘れていたかって…
奸臣・祖珽のお召し物の柄が、お洒落な女子にも人気のパターン、千鳥格子だった!という事を。
千鳥格子、英語で“猟犬の歯”を意味する“hound's tooth”と呼ばれるこの柄は
これまで、1800年頃、スコットランドで生まれたと言われていたが、いやいや、なんのなんの、
そこからさらに遡ること1200年以上前、中国南北朝時代の北齊に起源があったのです!![]()

ところで、春分の日を迎えただけあり、最近明らかに
日が長くなったと感じる。

気分も明るくウキウキし、春休みや黄金周の旅行計画を練る人々が多いためだろうか、
ちょっとした休暇に丁度良い近場・台湾を扱うテレビ番組が多く目に付く。
明日3月22日(土曜)だけでも2本。朝にはTBS『知っとこ!』。
テレビ番組表には、“台湾でB級屋台グルメたべまくり&危険すぎるマッサージ”とある。
夜は、日テレ『ウーマン・オン・ザ・プラネット』。
“台湾屋台絶品グルメに舌鼓!かわいすぎる雑貨に大興奮♪”だって。
森三中・大島美幸のレポである事から察するに、こちらもガッツリのB級であろう。
本当はB級グルメと呼ばれる物にあまり興味が無いのだけれど、旅番組は楽しいから一応観る。
火曜夜放送(金曜朝再放送)の語学番組、NHK『テレビで中国語』も、今週に引き続き来週も総集編で
北乃きいが台湾でこれまで学んだ中国語の復習をする模様。
楽しい旅番組ではなく、結構シリアスなドキュメンタリーではないかと想像するが
25日(火曜)、NHK BS1の『アジア三都物語』にも興味あり。
開発から取り残された台北・社子島の子供たちが直面する問題を取り上げているようだ。
台湾ではなく澳門(マカオ)なら、27日(木曜)、BS TBSで放送の『地球バス紀行』。
“リスボア発 異国情緒マカオを巡る”とある。こちらは楽しそう~♪
歴史のお勉強なら、明日22日(土曜)、NHK BSプレミアの『古代中国 よみがえる英雄伝説』。
どうやら3回シリーズらしく、第1回目の明日は“曹操と諸葛孔明~国家経営の秘策”。
三国志マニアとして知られる吉川晃司が、中国へ行って取材したようだ。

NHK BS1で『アジア・ミュージック・ネットワーク』の新作を放送。
林俊傑(JJ/リン・ジュンジエ)のインタヴューの他、蘇打(ソーダグリーン)も流れるみたい。
話は反れるが、本日25歳のお誕生日を迎えた佐藤健の新ドラマ『ビター・ブラッド』の主題歌は
『アジア・ミュージック・ネットワーク』でも幾度となく紹介されている台湾の五月天(Mayday)が担当だと。
実は五月天の日本でのマネージメントをしているのが、新ドラマの主演俳優・佐藤健や
台湾ドラマ『你照亮我星球~You Light Up My Star』の主題歌を担当する福山雅治(→参照)と同じ
アミューズらしい。アミューズは他にも所属俳優である平岡祐太を台湾ドラマ『熱海戀歌』に(→参照)、
三浦春馬を日中合作映画『真夜中の5分前~深夜前的五分鐘』に出すなど(→参照)
中華圏との接触、進出に非常に積極的。
でもさぁ、五月天が担当するそのドラマ主題歌<Do You Ever Shine?>が
“擬音と英語で構成”されているって、どういう感じなのでしょう…?!
中国語だと抵抗ある人が多い日本での、苦肉の策なのでしょうけれど。![]()

K-POPのように、やたら日本語で歌うと、媚びた印象になるから、いっそ擬音の方がマシかも知れない。
ちなみに、作曲は五月天の阿信、作詞、…もとい、作擬音(?)は小林武史による。
あっ、あと
映画では、2013年、大阪アジアン映画祭、次いで東京のアジアクィア映画祭で上映された

楊雅(ヤン・ヤーチェ)監督作品『GF*BF』が、約1年遅れの2014年6月7日、
日本で一般劇場公開されることが決まったとのこと。
ポリスアクションでも歴史超大作でもない中華圏作品の公開は、とても嬉しい。
『あの日を乗り越えて~那年、雨不停國』とは別人の、オネェな張書豪(チャン・シューハオ)は必見。
民主化へ移行していく台湾の近代史が覗ける点でも興味深い作品。
お菓子は、
日本から、春のお彼岸ならではのぼたもちを2ツと


★ 笹屋伊織 : ぼたもち(ごま)
大きさは、直径約5センチ。
こし餡をもち米で包み、たっぷりの黒胡麻をまぶしたぼたもち。
まずは、笹屋伊織(公式サイト)の“ぼたもち”。
秋のお彼岸には“おはぎ”の名で売られている物とまったく同じ商品で
こし餡、つぶ餡、ごまの3種類有り、私はごまを選択。
表面に黒々とたっぷりまぶされた黒胡麻は、プチプチとした食感で香ばしい。
中には滑らかなこし餡。
甘さは控えめで、ごまの香りが生かされ、全体的にあっさり。
★ 鈴懸 : ぼたもち(こし)
大きさは、直径約6センチ。
もち米をこし餡で包み、上部にケシの実を少々散らしたぼたもち。
続いて、鈴懸(公式サイト)からも“ぼたもち”。
つぶ餡も有るけれど、私はこし餡を。
この“ぼたもち”は、小ぶりで上品なお菓子が多い鈴懸には珍しく
姿かたちがずんぐりポッテリの素朴な田舎風。
でも、表面を覆う餡は、鈴懸定番の薄っすら紫がかった上品なこし餡。
中は、滋賀県産ひき割り羽二重糯。…まぁ要はもち米なのだが。
鈴懸のお菓子にしては食べ応えがあり、それでいてシンプルな味には品もある。
★ ジャン=ポール・エヴァン : ラ・プティットゥ・マルシャンド・ダリュメット
大きさは、だいたい幅7センチ×厚さ3センチ×高さ5センチ。
クリスティヤン、アマンドのビスキュイ、ショコラ・ノワール、オレンジ&柚子ジュレを
何層にも重ねたガトー。
最後はおフランスから。春を感じさせる“この季節ならでは”と言えるお菓子ではないけれど
ジャン=ポール・エヴァン(公式サイト)で3月31日まで2週間限定販売の商品なので。
3種類の限定品の内、こちらは“ラ・プティットゥ・マルシャンド・ダリュメット”というケーキ。
この舌を噛みそうな長ったらしい名前、“La Petite Marchande d'Allumettes”は
フランス語で“マッチ売りの少女”の意。
そもそもは、“
火遊び”をテーマにした(…!?)2012年発表のブュシュドノエルだったらしい。

色々な物を幾層にも重ねたチョコレートケーキで
パッと見た印象では、
柑橘系ジュレと思しき部分は、そう多くはないのだが

ひと口食べたら、真っ先に柑橘の爽やかな味が口の中に広がった。
その柑橘も単純な味では無く、オレンジの味もすれば、フローラル系の香りも感じられ
確かに柚子がミックスされていると分かる。
口の中でゆっくり溶ける濃厚なチョコレートに、サクッとした底部と、変化のある食感も楽しめる。
チョコレートと柑橘は、とても好きな組み合わせ。
しかも、その柑橘に柚子が使われているなんて、柚子好きにはたまらない。
来年の冬も販売してくれる?2週間の限定などと言わずに、もう少し長く売ってくれたら良いのに。