今月は、
テレビで、日中の間で翻弄された女性たちを取り上げる番組が立て続けに放送されるようだ。

昨年は、李香蘭が亡くなったし(→参照)、今年は戦後70年で、何かと日中関係が語られる機会が多いし、
そういう事情もあるのだろうか。とにかく興味深い。
一本目は、BSフジ『発掘!歴史に秘めた恋』。
来週2月9日(月曜)は、昨晩に引き続き、“李香蘭と呼ばれて~波瀾の人生で求めたもの”と題し、
2014年9月、94歳でその波瀾の人生を閉じた“李香蘭”こと山口淑子の特集の後編を放送。
昨秋からほぼ準レギュラーで放送されてきた番組のようだが、私はこの李香蘭特集で初めて知った。
ドラマティックに生きた女性の恋を語るならこの人!ということで、<ベルばら>の池田理代子センセや
李香蘭と共に著書も出しているノンフィクション作家・藤原作弥がコメンテーター。
なんでも、声楽家デビューも果たされた池田理代子センセは、李香蘭のカヴァーも歌っているそうだ。
昨晩の放送では、終戦までの李香蘭の恋を紹介。来週は戦後を紹介するとのこと。
そして、李香蘭と同じ時代を、やはり波瀾万丈に生きた、日本の侯爵家令嬢・嵯峨浩と
その夫で“清朝ラストエンペラー”の弟君、愛新覺羅溥傑を描いた2003年度のドラマ、
常盤貴子&竹野内豊主演『流転の王妃・最後の皇弟』が
BS朝日で、2月6日(金曜)と7日(土曜)、二夜連続放送。
このドラマに関しては、具体的な事はよく覚えていないが、
岩崎ひろみが、侯爵家の令嬢を演じるには、あまりにも庶民的過ぎてミスキャスティングだと感じた事、
木村佳乃扮する日本人女性と中国人留学生の貧しいカップルが
身分がまったく異なる溥傑&浩夫婦と交流するフィクションが不要だと感じた事は、よく覚えている。
(社会的地位に関係無く、心と心で通い合うという事は、理想ではあっても、
あの時代、あそこまで高貴な方々が平民と対等に付き合うなど、リアリティが無さ過ぎて、シラケる。)
まぁ、悪い所ばかりではなく、溥傑に扮する竹野内豊の“日本語が上手い中国人の日本語”が
案外上手かった事も、記憶に残っている。
ちなみに、本ドラマで、李香蘭を演じているのは天海祐希。
これ、久し振りに観るの楽しみ。
さらにもう一本。
こちらは私は知らなかった佐々木敦子さんという70歳の女性を取り上げたドキュメンタリー、
『英雄の妻 敦子~激動の日中関係を生きた女の人生』という番組。
東京近辺では、2月14日(土曜)、テレビ朝日で放送。
制作局のある名古屋や、その他の地方では、11日(水曜)に放送される所が多いようだ。
佐々木敦子さんは、1944年満州生まれの日本人。
戦後も中国に残り、22歳で初めて日本で暮らすようになるが、「シナ帰り」と差別を受け、
日本の生活に馴染めないでいたところ、いわゆる“ピンポン外交”の立役者で、
卓球世界選手権3連覇を果たし“民族の英雄”と称えられていた莊則棟と出会い、結婚。
2013年に夫が亡くなるまで、事あるごとに介入してきた中国に不信感を抱く一方、
いつも支えてくれた中国の友人たちとの友情も50年変わらず続く。
二国間でずっと揺れ続けてきた、そんな佐々木敦子さんを
上記のドラマ『流転の王妃・最後の皇弟』で嵯峨浩を演じた常盤貴子が、ナレーターとして紹介する番組。
もっと軽い物では、日テレ毎度の『アナザースカイ』。
今週2月6日(金曜)は、元人気局アナ中野美奈子が夫の仕事の都合で暮らすシンガポールを紹介。
その日は、BS TBSで、夜11時『ワンダーアース トラベラー』がペニンシュラホテルと香港の名所を、
その後、11時半の『ザ・ベストホテル』がマンダリン・オリエンタル・マカオをと、
2本続けて香港&澳門のホテルを紹介。
とてもアジア度の高い夜になりそうで、嬉しい。
翌2月7日(土曜)の朝は、テレ朝『朝だ!生です旅サラダ』が、海外旅のコーナーで、
先週台北の食を紹介したのに引き続き、今週は九份や、映画『KANO』で有名になった嘉義を紹介する模様。

★ ザ・ウィンザーホテル洞爺:ケーク・キャラメル・オレンジ
大きさは、約7センチ角。
細かく刻んだオレンジコンフィを混ぜ込んだキャラメル風味のパウンドケーキ。
まずは、北海道土産で、ザ・ウィンザーホテル洞爺(公式サイト)の“ケーク・キャラメル・オレンジ”。
ここの洋菓子は、どれもとても美味しそうだったと母は言う。
でも生物は持ち帰れないので、ある程度日持ちしそうな物を選んで色々購入。
グズグズしている内に、他の人が食べ、どんどん減ってしまったので、実は私はあまり食べていない。
この“ケーク・キャラメル・オレンジ”は、いわゆるパウンドケーキとはやや異なり、
パウンドケーキとフィナンシェの間のような焼き菓子で
アーモンドとバターをかなりたっぷり使用しているように感じる。
オレンジコンフィの量は期待していたほど多い。
キャラメルの味も控え目だが、全体的にこっくりとしたコクは出ている。
オレンジもキャラメルも主張が弱いのが、ちょっと残念だったけれど
最初から“キャラメル・オレンジ”だと思わなければ、良いお味で、これはこれで美味。
★ ザ・ウィンザー・ホテル洞爺:ギモーヴ
23センチ×5センチの長箱の中に、約2センチ角の色とりどりのギモーヴ。
こちらもザ・ウィンザーホテル洞爺の物で、“ギモーヴ”。
同じ箱で、同じ形状の“パート・ド・フリュイ”も有り、私はそちらの方を狙っていたのだけれど
弟のお嫁さんが「“パート・ド・フリュイ”が欲しい…」という目をしていたので
たかがお菓子ひとつで選択権をかざし、意地の悪い小姑だと思われてもいけないので、お譲りした。
心残りが無いと言えば嘘になるが、ここは笑って“ギモーヴ”で満足しようじゃないの。
こちらの商品は、箱の中に、5色、5ツの味のギモーヴが、各4個、計20個入り。

基本のヴァニラ。

チョコレート。表面にココアパウダー。

ほんのりシトロン。

苺のピューレ入り。

ブルーベリーとかラズベリーとかベリー類の何かだろうが、ヴィオラのような味も…。
見た目は色とりどりで綺麗だけれど、実際に食べると、味に大差は無い。
明らかに味が異なるのはチョコレートくらい。
一個一個がとても小さいため、フンワリしっとりしたギモーヴ特有の食感も、あまり楽しめない。
可愛らしいので、ちょっとしたプレゼントに使ったら、喜んでもらえるかも知れないが
食べることを目的に自分用には買わないと思う。
★ 鳴海餅本店:いちご大福
大きさは、直径約5センチ。
丸々一個の苺を白餡と共にお餅で包んだ大福。
続いで京都のお菓子。
ひとつめは、母の定番京都土産、鳴海餅本店(公式サイト)の
“いちご大福”。

ここの“いちご大福”の一番の特徴は、餡が白餡であること。
ここも、近年、黒い小豆餡の物も売り出したらしいが、私は断然白餡派!
小豆餡だと主張が強く、苺を殺してしまうこともあるから。
デリケートなお味の白餡とジューシーな苺の組み合わせは絶妙。
外側のお餅は、羽二重餅のような柔らかさ。さすが餅屋だけあり、美味しいお餅。
暗がりで撮ったため、この画像だと、あまり美味しそうに見えないのが残念。相変わらず美味。
東京ではめったに食べられない“いちご大福”なので、立て続けに2個完食してしまった。
★ 水円:焼きれんこん
大きさは、不定形でだいたい6センチ角。
蓮根のでんぷんと和三盆糖を練り上げ、米粉をまぶして焼き上げたお菓子。
京都土産ふたつめは、水円(公式サイト)の“焼きれんこん”。
こちらも、近年大のお気に入りで、母が京都に行く度にお願いして買ってきてもらっているお菓子。
お茶筒のような紙製の筒箱に4個入り。バラ売りも有り。
葛粉とか、わらび粉とか、でんぷんを使った和菓子は色々あるが、これは蓮根のでんぷん製。
そのまま食べても勿論美味しいけれど、特に冬なら、電子レンジで20~30秒温めて食べるのが好き。
そのままだと“ぷるん”とした食感が、温めると、もっと柔らかな“ふるふる”の食感になる。
さらに、和三盆の自然な甘みも、温めると余計に際立つように感じる。
蓮根のお菓子と言えば、和久傳の“西湖”が有名だが、こちらも上品で美味しくて、大好物。
この中で一番ガッカリだったのはギモーヴ。
京都のお菓子は、どれも美味しい!(まぁ元々の好物をお願いしたのだから、当たり前だけれど。)
「時間が無くて寄れなかった」という理由で、もうひとつの好物、
鍵善の“岩山椒”を買ってきてもらえなかったのが、ちょっとだけ残念。