2015年9月26日(土曜)、台北の國父紀念館で発表された
“台湾版エミー賞”こと第50回
金鐘獎 Golden Bell Awardsの受賞結果。

ノミネート作品等、節目の50回目でありながら地味と言われていた今回の金鐘については、こちらから。
日本人にも興味が有りそうな最低限の主要部門の受賞結果は以下の通り。
【戲劇節目獎(長編ドラマ賞)】『16個夏天~The Way We Were』【戲劇節目男主角獎(長編ドラマ主演男優賞)】藍正龍(ラン・ジェンロン) :『僕らのメヌエット~妹妹』【戲劇節目女主角獎(長編ドラマ主演女優賞)】朱芷瑩(チュウ・チーイン) :『新丁花開~Brave Forward』【戲劇節目男配角獎(長編ドラマ助演男優賞)】蘇達(スー・ダー) :『C.S.I.C鑑識英雄~Crime Scene Investigation Center/i Hero』【戲劇節目女配角獎(長編ドラマ助演女優賞)】許瑋(ティファニー・シュー) :『16個夏天』【戲劇節目導演獎(長編ドラマ監督賞)】許富翔(シュウ・フーシャン) :『16個夏天』【戲劇節目編劇獎(長編ドラマ脚本賞)】呂蒔媛(ルー・シーユェン) :『出境事務所~Long Day's Journey into Light』
上記の内、現在日本で観られるのは、
藍正龍(ラン・ジェンロン)が主演男優賞を受賞した『僕らのメヌエット~妹妹』だけ。
これ観たーい…!お願いだから、うちに入るチャンネルでやって。
上の画像で、その藍正龍と一緒に映っているのは、
今年の“金鐘影后”、主演女優賞受賞の朱芷瑩(チュウ・チーイン)。
撮影中に父上を癌で亡くしたそうで、感激もひとしおだったみたい。
彼女を影后に導いたドラマ『新丁花開』は面白そうだけれど、
この手の文芸作品は日本にまったく入ってこないから…。
ちなみに、朱芷瑩のお召し物は“JULIA”というブランドの物らしい。
私は聞いたことがないブランド。台湾のものと推測。
今年の金鐘獎では、こういうブルーを着る女性が多く目についた。
色に関係無く、記憶に残ったお召し物をいくつか挙げるなら…

縦に流れるクラシックでエレガントなラインのお召し物はMS.IDEAS。
このブランドも私は聞いたことがないものだが、
恐らく主にブライダル等のフォーマルを手掛ける台湾ドメスティックブランドだと思う。
髪型も懐古調で服に合っております。可愛い女の子だと思っていた楊丞琳も、すっかり大人のイイ女!

手の込んだ刺繍が施されたブルーグレーのガウンはヴァレンティノ。芸術品のレベルですわ。
但し、本当に林心如に似合っているかどうかは、別の話。
私は“ガーリーなおばさん”が好みではないので、ただでさえ童顔のいい年した林心如が、
お姫様ちっくに頭にティアラをちょこんと載せているのは、見ていてムズ痒い。

その林心如主演&プロデュースの『16個夏天』で助演女優賞を受賞した許瑋の方が
ずっと年上の林心如よりよほどスッキリしていて大人っぽい。
セクシーだけれど上品なブルーのガウンは、ミシェル・オバマが着たことで一躍有名になった
台湾系カナダ人デザイナー吳季剛(ジェイソン・ウー)のお品。
素敵だけれど、パンツ透けているからねぇー、普通の人はなかなか挑戦できません。

これも素敵!一見無難な全身ブラックだが、異素材を合わせ、レザーベルトでウェストをマークした
ちょっぴり辛口フェミニンなガウンはランヴァン。
お召し物から金鐘獎の内容に話を戻すと、
上には記していない迷你劇(ミニ・ドラマ)の部門で公視の『麻醉風暴~Wake Up』が賞をほぼ独占。
全体的にみても、局別では、公視が11部門で受賞と圧勝だったらしい。
何度も言っているように、軽い偶像劇はもうおなかいっぱいなので、
日本もいい加減、偶像劇に見切りを付け、観応えのある公視などのドラマを入れるように、
方針を転換して欲しい。
日本に入って来る台湾ドラマの選択には、どうも納得できないけれど、
「台湾ドラマをBSで観たいのに、なぜCSばかり…」とお嘆きの皆さまに朗報でございます。
なんと、この10月、BSに台湾ドラマが登場。
BSで台湾ドラマが放送されるのは、もしかして長澤まさみ主演の『ショコラ~流氓蛋糕店』以来?
10月からの放送は、BSといっても、BS Twellv(トゥエルビ)なのが、ちょっとビミョーなのだけれど、
とにかく、毎週土曜と日曜の夕方4時が台湾ドラマ枠に設定され、一気に2本放送される。
選ばれた2本は、『ずっと君を忘れない~熱海戀歌』と、『王子様をオトせ!~就是要你愛上我』。
後者はすでにCSホームドラマチャンネルで放送済みだが、前者は日本初放送。
コレ、70年代の
北投温泉を舞台にしたドラマで、

主演男優は日本でお馴染みのアイドル俳優ではなく、美中年・李李仁(リー・リーレン)。
日本で放送される台湾偶像劇とは少々毛色が違うので、興味があった。
平岡祐太も出演しているため、「もしかして日本でも…」と微かな期待を抱いていたが
本当に放送されることとなり、嬉しい。
でも、邦題のセンスは相変わらず最悪。唐沢寿明主演の特攻隊の映画『君を忘れない』に“ずっと”を添えて、
マイナーチェンジしただけではないか…。似たようなタイトルの歌もありませんでしたっけ…?
原題をそのまま日本語風に発音させ『熱海恋歌(あたみ・こいうた)』で良かったのに。
その方が覚え易いし、「えっ、台湾なのになんで“熱海”…?!」と人々の興味を引く。
『王子様をオトせ!』の方は、まぁ私にとってはどうでもいいドラマなのだが、
本日9月28日(月曜)スタートの『あさが来た』でついにNHK朝ドラにも進出することになった
DEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)も出演しているので、興味のある人は試しに観てもいいかも知れない。
DEAN FUJIOKA出演台湾ドラマの中では、一番彼が魅力的に見えるドラマだと思う。
『ずっと君を忘れない』は10月3日(土曜)、『王子様をオトせ!』は翌4日(日曜)放送スタート。
日本の他のテレビでは、
本日9月28日(月曜)放送のテレ東『未来世紀ジパング』が、前回に引き続き
中国。

題して“シリーズ‘中国異変’ 反日中国でなぜ?知られざる日本ブーム”。
反日感情が高まっているのかと思いきや、意外にも中国国内で起きていた日本ブームを紹介。
…との事だが、そもそも必要以上に“中国=反日国家”というイメージを日本人に刷り込んだのは
日本のメディアで、以前から、日本が好きとか興味があるという中国人は一定数居ると思うが。
○○は反日国だとか、□□は親日国だと、白黒つけて、
敵対心をメラメラさせたり、逆に自尊心をくすぐられている昨今の自意識過剰な日本人にゲンナリ…。
どこの国にも、日本を好きな人も、嫌いな人も、まったく興味の無い人も居るものだ。
とにかく、今回の『未来世紀ジパング』では、雑誌<知日>や山下智博を紹介するらしい。

毎回ひとつのテーマで日本を紹介する2011年創刊の雑誌。
明治維新や武士道から、美術、デザイン、雑貨、喫茶店、アイドル、鉄道、制服、萌え文化等々、
扱うテーマは幅広く、エディトリアルデザインも秀逸。
日本ではまったく知られていない山下智博という日本人については、こちらからどうぞ。
摩訶不思議なヲタク系クリエーターです。
本日発売の<AERA>にも“中国ネット界の新星”と取り上げられているみたいだし、
今週山下智博を知る日本人がドドーッと増えそう。
翌9月29日(火曜)、TBSで放送の『世界の日本人妻は見た!』は
シンガポールの日本人妻を紹介する2時間スペシャル。
スペシャルに相応しく、登場するのは、元ミスワールド日本代表の日本人妻や
番組史上最高額・20億円の豪邸に暮らす日本人妻だって。
テレビ画面から美女オーラと金持ちオーラを浴び、ラッキーな女性たちにあやかりたいと思います。

★ ラ・スプランドゥール:サヴァラン
大きさは、幅約4.5センチ、高さ約6センチ。
中にドライフルーツとカスタードクリームを隠し、ラムシロップを染み込ませた生地の上に
生クリームを盛り、シナモンをふりかけたサヴァラン。
ひとつめは、ラ・スプランドゥール(
03-3752-5119)の“サヴァラン”。

サヴァランは大好きなお菓子のひとつ。ここのは初めて。
サヴァランは、アルコールを大量に使った甘ーいシロップをたっぷり染み込ませた
本場ヨーロッパ風の物が好み。
アルコールもシロップの量も甘さも控えたさり気ない日本風の物だとガッカリする。
ここのシロップは甘めで、
ラム酒もちゃんと効いているので及第点。

一番の特徴は、中にドライフルーツが入っていること。
使っているドライフルーツは、レーズン、フィグ、オレンジピールで、
これらもラム酒漬けになっているのが良い。
サヴァランの上、生クリームの内側には、まるで“生クリームの芯”、“土台”のように、
四角くカットされた生地が隠れている。
ドライフルーツやカスタードクリームを詰めるため、サヴァラン本体から掘り出した生地を、
ここに有効活用したのかしら。
この有効活用分の生地も、シロップでしっかり味を付けている。使っているお酒はコアントローだろうか?
サヴァランをのせているトレーが浅いので、シロップがこぼれそうで、持ち帰りにやや不便なのが難。
でも、ドライフルーツの歯応えが良く、
オレンジピールのホロ苦さやラム酒の香りが効いたオトナのサヴァランで、美味しかった。
★ エスプリ・ドゥ・パリ:いちじくのタルト
大きさは、半径約10センチ、厚さ約3.5センチのタルトを、幅約7センチにカットしたくらい。
パイ生地の中に、アーモンドクリームとカスタードクリームを流し、
その上にスライスしたいちじくを敷き詰めたフルーツタルト。
もうひとつは、エスプリ・ドゥ・パリ(公式サイト)の“いちじくのタルト”。
シーズンごとに数あるフルーツタルトの中でも、
無花果(いちじく)を使ったタルトは、5本の指に入るほど好き。
タルトは、小麦粉とバターをたっぷり使ったサブレっぽい生地を使った物か、パイ生地か、
大きく分け2種類あるが、ここのは後者でパイ生地を使用。
パイ生地は、フォークだけだとなかなか切れず、ちょっと食べにくいのが難だけれど、
サックリした食感でなかなか。
その中に流し込まれているのはアーモンドクリームとカスタードクリーム。
生地+アーモンドクリーム+カスタードクリーム+フルーツ、という基本に忠実なタルトである。
カスタードクリームはとても軽く、多分これだけ食べても美味しいのだろうけれど
フレッシュな果実を殺さない、良い脇役になっている。
主役の無花果は、舌の上にトロリ、ネットリと触れる独特な滑らかな食感で、
味は甘いのに爽やか。う~ん、旬の無花果、美味なり。
見た目が、あまりにもオーソドックスな無花果のタルトで、これといった特徴が感じられなかったため、
子供から老人まで、万人が楽しめる味を想像し、大して期待しないで食べたら、
ちょっと洋酒も効いていて、案外美味しかった。あの洋酒は何でしょう。ラムかしら。