空を飛ぶ侠女 聶隠娘~唐宋伝奇集(下巻)より
訳 :今村与志雄発行:岩波書店またまた映画のための読書。今回の映画は、こちら(↓)今年5月、第68回カンヌ国際映画祭・監督賞受賞のニュースを見ながら「日本でも早く観たーい!」と公開を待ち望んでいた台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督最新作『黒衣の刺客』(原題『刺客聶隱娘~The...
View Article素朴な和のお菓子3種(+テレビ雑記)
つい先日開催されたソウル・インターナショナル・ドラマ・アワード2015で、スピーチした林依晨(アリエル・リン)が自分のことを“台湾の芸能人”と自己紹介したとか、炎亞綸(アーロン)がひと言も中国語を発しなかったとかで大陸で批判されているという芸能ニュースを先程読んでいて知ったのだが、“アジアスター賞”という賞を、台湾のその炎亞綸、大陸の張翰(チャン・ハン)と共に、日本の神木隆之介も受賞したそうだ。私が...
View Article映画『黒衣の刺客』
【2015年/台湾・中国/108min.】唐代の中国。女道士に預けられた聶隱娘が、13年の時を経て、親元に帰ってくる。美しく成長した娘との久々の再会を喜ぶ両親であったが、間も無くして聶隱娘の異変に気付き、女道士に預けたことを後悔するようになる。なんと聶隱娘は、ずっと女道士のもとで訓練を積み、刺客に育て上げられていたのだ。聶隱娘が殺すように命じられたのは、魏博節度使・田季安。田季安は、聶隱娘の母方の親...
View Article映画『キングスマン』
【2014年/イギリス・アメリカ/129min.】1997年、中東。任務遂行中に、敵の手榴弾に気付いたその男は、仲間を守るために、自分の命を犠牲にする。この事に責任を感じた上司のハリー・ハートは、ロンドンに戻ると、彼の遺族を訪ね、まだ幼い息子のエグジーに「何か困った時はここに連絡するように。合い言葉は“ブローグではなくオックスフォード”。」と電話番号らしき数字が刻印されたメダルを渡し、立ち去る。17...
View Articleしたコメ『全力スマッシュ』キャスト&スタッフ豪華舞台挨拶♪
第8回したまちコメディ映画祭in台東、通称“したコメ”が開幕。新たな映画祭を勢いで立ち上げても、その後ちゃんと継続的に開催できるのだろうか?!と最初は半信半疑であったが、ナンだカンだいって、もう8回目になるのか。昨年は、確か『ゴッド・ギャンブラー...
View Article赤坂大歌舞伎2015
赤坂ACTシアターの柿葺落公演として2008年に始まり、今年で4回目になる赤坂大歌舞伎。私は初演の時、新しい試みがどのようなものかと興味が湧き、劇場へ足を運んだ。その時の出し物は『狐狸狐狸ばなし』と『棒しばり』。お目当てだった『狐狸狐狸ばなし』は期待を裏切らない面白さだったし、当初“オマケ”程度に思っていた『棒しばり』は、実は非常にアクロバティックな演目で、演じる中村勘九郎(当時:勘太郎)&七之兄弟...
View Article大陸ドラマ『お昼12時のシンデレラ~杉杉來了』
一応大学は出たものの、何の取り柄もない22歳の女の子・薛杉杉は幸運にも誰もが憧れる上海の大企業・風騰集團に採用され、上京。慣れない仕事に奮闘しながら一ヶ月が過ぎようとしていたある晩、一本の電話で起こされる。「薛杉杉さん、下に待たせている車に乗って、至急上北医院の産婦人科に来て下さい。」わけも分らぬまま、車に乗り込んだ杉杉を病院で待っていたのはなんと風騰集團の総裁・封騰であった。なんでも封騰の妹・封月...
View Article中秋に月餅♪(…ついでにその他の中華菓子)
2015年の中秋節は、本日9月27日。今朝は曇っていた東京の空も、今になって晴れてきたけれど、今晩お月様は顔を出すのでしょうか…?とにかく、“花より団子”。お月様が出ようが出まいが、月餅を食べて中秋気分を満喫。★...
View Articleケーキ2種(+金鐘とかテレビとか諸々)
2015年9月26日(土曜)、台北の國父紀念館で発表された“台湾版エミー賞”こと第50回金鐘獎 Golden Bell Awardsの受賞結果。ノミネート作品等、節目の50回目でありながら地味と言われていた今回の金鐘については、こちらから。日本人にも興味が有りそうな最低限の主要部門の受賞結果は以下の通り。【戲劇節目獎(長編ドラマ賞)】『16個夏天~The Way We...
View Article映画『岸辺の旅』
【2015年/日本/128min.】夫・優介が忽然と姿を消し、早3年。八方手を尽くしたけれど、行方は分らず、瑞希は喪失感に苛まれながらも、子供たちにピアノを教え、少しずつ元の生活を取り戻そうと努力する日々。そんなある晩、家で瑞希が料理をしていると、突然優介が帰宅。戸惑いつつも、優介を温かく迎い入れる瑞希に、彼は「俺、死んだよ」と告げる。そして、この3年の間に彼が過ごした想い出の場所を一緒に巡ろうと提...
View Article東京・中国映画週間は今年10周年らしい
映画祭シーズン到来♪…は良いのだけれど、東京国際映画祭と東京・中国映画週間とシッチェス映画祭ファンタスティックセレクションを同時期に開催されてしまうと、観たいものをかなり諦めなければならなくなってしまう。東京国際映画祭と提携企画になっている中国映画週間は仕方が無いにしても、松竹が、シッチェスの時期をぶつけてきたのは、よく分からない。東京国際映画祭と中国映画週間も、“提携”と言いながら、それぞれが同じ...
View Article栗蒸し羊羹3種(+『あやしい彼女』とかテレビとか)
今朝、テレビの情報番組(多分日テレ『ZIP』)をつけっ放しにしていたら、「多部未華子が新作映画で20歳に戻ったおばあさんを演じる」と言って、その撮影風景が流れた。作品の詳細は語られなかったが、これはどう見ても、同じ脚本を韓国と中国でそれぞれ『怪しい彼女』、『20歳よ、もう一度』という映画にした、あの企画である。今、ちょこっと検索したら、やはりそう。日本のタイトルは『あやしい彼女』で、メガホンをとるの...
View Article映画『全力スマッシュ』
【2015年/香港/108min.】輝かしい活躍で“バドミントンの女王”と称された吳久秀が、暴力事件を起こし、バドミントン界から追放され、いく久しい。兄が経営する食堂で雑用係りをしながら無気力に生きる現在の吳久秀に、かつての面影はない。そんな彼女が、ある晩、シャトルの形をした巨大な隕石が落ちてくるのを目撃。驚いて逃げ込んだ元朗・赤鹿尾村の古びた建物で、不気味な男たちと遭遇。実は、劉丹をリーダー格とす...
View Articleこんがり茶色く焼けた和洋菓子2種(+祝・金城武御生誕記念!)
本日10月11日は、1973年生まれの金城武、42回目の御生誕記念日。金城クン、おめでとうございます!年を重ね、ますますイイ男。私、若い男の子にこれっぽっちも興味が無いので、これから先もどんどん年をとってくださって結構です。今月22日に開幕する第28回東京国際映画祭では、吳宇森(ジョン・ウー)監督が“SAMURAI(サムライ)賞”とやらが贈られるというので、もしかして、金城クンも出演している吳宇森監...
View Articleなぜ東京国際映画祭は世界で無名なのか
久々にネット上で「なるほど」と思える記事を読んだ。<なぜ東京国際映画祭は世界で無名なのか>というプレジデントの記事がそれで、私が東京国際映画祭について以前から釈然としないでいたかなりの事に、色々と裏付けがされる記事で、納得すると同時に怒りも込み上げてきた。東京国際映画祭が、東京都なり国なりから支援を受けて運営されていることは、これまでも漠然とは分かっていたけれど、改めて「予算の半分以上が税金で賄われ...
View Article映画『ハーバー・クライシス~都市壊滅』
【2014年/台湾/126min.】台湾・海港城(ハーバー・シティ)で、橋や鉄道、高層ビルといった重要なインフラ、建造物が次々と破壊されるという大規模な連続爆破事件が発生。この事件を起こしているのは、全員指名手配中の犯罪者であることが判明。南區分局に所属する刑事・吳英雄も、外出中、何者かに狙われ、辛うじて命は助かったものの、車は大破。通り掛かった東區分局所属の若手刑事・陳真の車に成り行きで同乗すると...
View Articleフルーツ餅2種(+テレビ雑記)
昨晩始まったTBS日曜劇場『下町ロケット』。世間の皆さまの反応はいかがでしょう?私は、4年前に先にドラマ化したあまりにも完璧なwowow版『下町ロケット』とついつい比較してしまうためか、TBS版の初回は、それなりに面白くても、一話だけでググーッと惹き込まれることはなかった。池井戸潤の同じ小説を原作にしていても、2本のドラマは演出に大きな差がある。TBS版の方は、日曜夜の民放ということで、分かり易く誇...
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