Quantcast
Channel: 東京倶樂部★CLUB TOKYO
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1332

東京・中国映画週間は今年10周年らしい

$
0
0
映画祭シーズン到来♪…は良いのだけれど、
東京国際映画祭と東京・中国映画週間とシッチェス映画祭ファンタスティックセレクションを
同時期に開催されてしまうと、観たいものをかなり諦めなければならなくなってしまう。
東京国際映画祭と提携企画になっている中国映画週間は仕方が無いにしても、
松竹が、シッチェスの時期をぶつけてきたのは、よく分からない。

東京国際映画祭と中国映画週間も、“提携”と言いながら、
それぞれが同じ彭浩翔(パン・ホーチョン)プロデュース作品と監督作品を
同日ほぼ同時刻に上映するって、如何なものか。
提携するなら、ちゃんと連携して、彭浩翔作品ファンが両作品を鑑賞できるよう、
もっと配慮してスケジュールを組んで欲しかった。

この両映画祭、今年はチケットの発売日を、
中国映画週間の方が一週間早く開始するようズラしてくれたのは良かった。
…が、両方ともスケジュールの発表が遅くて、これでは発売日をズラした意味もほとんどナシ。
特に中国映画週間は、チケット発売開始時刻が過ぎても、
公式サイトに個々の作品情報はおろか、肝心のスケジュールやチケット情報まで皆無だったのは、
売る気が無いとしか思えない。

★ 東京・中国映画週間が節目の10周年

イメージ 1



そんな東京・中国映画週間は、今年、記念すべき10周年だという。
確かにここ数年は、険悪な日中関係が少なからず映画祭にも影響し、
色々な事がスムーズに運ばないのも分るけれど、それにしても今年はオーガナイズが悪過ぎ(今のところ)。

これも日中関係が大いに影響していると思うけれど、
節目の10周年なのに、セレモニーの登壇ゲストの顔ぶれがやや地味なのも、ちょっと残念。
普通だったら、オープニング作品くらい、誰かしら出演者が登壇するものだが、
今年のオープニング作品『モンスター・ハント~捉妖記』からは、
主要キャストの白百何(バイ・バイフー)や井柏然(ジン・ボーラン)はおろか、脇役すら来ない。
范冰冰(ファン・ビンビン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、陸毅(ルー・イー)、陳坤(チェン・クン)といった
超メジャー級スタアが来日しフツーに登壇していた頃が嘘のよう。
最近はもっぱら“苦しい時の栗原小巻頼み”って感じ。
(“ジュディ・オング頼み”や“アグネス・チャン頼み”という選択肢もあり。)

★ 今年は藤原紀香が初登場

イメージ 2



今年は小巻やジュディに加え、さらに“藤原紀香頼み”らしい。

かつて映画『SPY_N』(2000年)に出演し、
(ガセだとは思うが)共演した郭富城(アーロン・クォック)との恋の噂も囁かれた紀香は
中華圏進出にも意欲的と見受けるし、
オファーがあれば中国映画週間のオープニングセレモニーに登壇するのは分るけれど
今回はオープニングのみならず… (訂正:↓下方を参照)

イメージ 3

周迅(ジョウ・シュン)&佟大為(トン・ダーウェイ)主演作
『更年期的な彼女~我的早更女友』の上映時にも舞台挨拶を行うという。

なぜかと不思議に思っていたら、中国映画週間の公式サイトには記されていないが、
上映館のTOHOシネマズ日本橋のサイトには…

イメージ 4

この『更年期的な彼女』の上映が“日本語吹替版”であると明記されている。
えっ、つまり、紀香が周迅の声を吹き替えたのか…?


こういう映画祭で上映される作品を観に行く人は、
“年に数回だけシネコンにハリウッド大作を観に行く”というような人たちとは層が違うから、
日本語吹き替え版の需要など無いと思うが。
せっかく普段なかなか日本で観ることができない中国映画に触れられる良い機会なのだから、
吹き替えは有り難いどころか非常に迷惑。
そもそも、期間中、小さな劇場で2度しか上映されない作品のために、
吹き替え制作に大枚をはたいちゃったワケ…?!
それとも、この『更年期的な彼女』は、すでに一般劇場公開が決まっているのでしょうーか?
それならそれでOK。その際は、オリジナル言語での上映をヨロシクお願いいたします。

(それにしても、韓国映画『猟奇的な彼女』をモジッた何とも言い難いタイトルは、イヤでも記憶に残る。
更年期がテーマの映画なのかしら?)(追記:↓下方を参照)



訂正
藤原紀香は、夜プリンスホテル高輪で行われるレセプションパーティーに登場と公表。
オープニングセレモニーの方は不明。『更年期的な彼女』の舞台挨拶は確定。

追記
この『更年期的な彼女』は、そもそもが『猟奇的な彼女』の韓国人監督・郭在容(クァク・ジェヨン)の作品で
どうやら日本でも2016年の公開が決まっているようだ。
紀香の吹き替えではなく、オリジナル中文音声で観たい人は、中国映画週間で慌てて観ずに、
来年の一般劇場公開を待った方が良いかも知れない。

★ 日本語字幕

中国映画週間が日本語吹き替え版を上映するのは、恐らく今年が初の試み。
これまで、日本語字幕があまりにも不評だったため、いっそ吹き替え版と考えたのだろうか。

中国映画週間の日本語字幕は、映画の中に登場する男性がチンピラでもイケてる二枚目でも、
台詞がなぜかオネェ言葉になってしまいがちな、確かにお粗末な物であった。
シリアスなドラマでもコメディと化してしまうのだから、評判が悪くても当然。

しかし、近年、字幕の質は明らかに改善。私が観た作品に限って言えば、まったく問題ナシであった。
私は、あのオネェ言葉の“中国映画週間名物日本語字幕”が嫌いじゃなかったので(←恐らくかなりの少数派)
改善され、一抹の淋しさを感じているくらい。

今年は日本語字幕の質の向上に益々力を入れているそうなので、
過去に懲りている人も恐らく安心して鑑賞できることでしょう。
(逆に、噂の“オネェ言葉字幕”を一度体験したいと切望している物好きな皆さまの期待には、
今後もう応えてくれないと思う。)

★ 今年の売れ筋作品

スケジュールなどの発表が遅かったり、映画ファンの心理も分らず、吹き替え版を上映してしまったり、
運営に大いに問題アリの東京・中国映画週間ではあるが、
大して宣伝していないにも拘わらず、発売開始早々すでに売り切れ作品が出ているのには驚いた。
上映されるのがキャパの小さなスクリーンという事もあるけれど、
それにしても平日のチケットが早々にソールドアウトなんて、これまでには無かった事。
売れ行きが特に良いのは、(↓)こちらの2本。


イメージ 5

真っ先に売り切れたのは、
徐靜蕾(シュー・ジンレイ)監督作品『あの場所で君を待ってる~有一個地方只有我們知道』
監督としても女優としても徐靜蕾がそこまで日本で大人気とは思えないのに、どうしてかと思ったら、
K-PopアイドルユニットEXOを脱退した中国人メンバー吳亦凡(ウー・イーファン)が主演であった。
同じようにEXOを抜けた中国人メンバー鹿(ルー・ハン)主演の映画、
『20歳よ、もう一度』が日本で公開された際も、韓流色を打ち出した日本の宣伝に違和感を覚えたが、
いざ映画館へ行ってみたら、館内は一見して“LOVE韓流”と分る女性で溢れており、
上映前、周囲に飛び交う「○○ssiってぇ~」「□□ペンだから~」という会話の波の中で、
非常にアウェイな居心地の悪さを感じた私であった…。
しかし、それで、“韓流推しの宣伝は満更間違いではなかった”と納得。
今回の中国映画週間でも、韓流関連が動員力を証明。
もしこの『あの場所で君を待ってる』が、一般公開される運びとなったら、私はその時観させていただきます。


次に売れ行き絶好調なのが『ユア・マイ・サンシャイン~何以笙簫默』で、
こちらも日によっては、すでにソールドアウト。
こちらは、黃曉明(ホァン・シャオミン)&楊冪(ヤン・ミー)主演作で、
実生活で黃曉明のお嫁サマになられた楊穎(Angelababy)も出演。
原作はドラマ『お昼12時のシンデレラ~杉杉來了』と同じ顧漫(グー・マン)による同名小説で
映画のみならずドラマ化もされている。
ドラマ版は日本に入ってきていないし、顧漫の原作小説も翻訳されていないのに、
この映画のチケットは、なぜそんなに売れ行きが良いのでしょう…??


あと、今年の東京・中国映画週間では、昨年亡くなった吳天明(ウー・ティエンミン)監督の特集を組み、
『変臉(へんめん)この櫂に手をそえて』など6本の作品を上映するのもウリのひとつ。
吳天明監督作品『古井戸』にも出演する女優・呂麗萍(リュウ・リーピン)も来日して登壇予定。




私も観たいのが何本かあるけれど、東京国際映画祭やシッチェスの事も考えると、
なかなかチケットに手が出ない。グズグズせず、サッサと決めなければなりませんね。

なお、オープニングセレモニーの日本側登壇者は、前述の栗原小巻、ジュディ・オング、藤原紀香に加え、
お笑いのココリコも決まったようだ。(
以前、NHKの中国語講座に出演してたココリコ田中は、今でも中国語学習を続行しているだろうか。
壇上では、彼の中国語も披露されるかもね。
(う~ん、でも、やはり中国からのゲストが寂しいのは残念でならない。
国交の状況があからさまで、近年中華圏の明星たちは、釜山へは行くのに、東京へは来ない。
また大物の明星にいっぱい来てもらえるよう、平和な世の中を望みます。)


訂正
オープニングセレモニーへの登壇が発表されているのは、今のところジュディ・オングで、
栗原小巻、藤原紀香が登場するのは、プリンスホテル高輪で行われるレセプションパーティーらしい。
ココリコがどちらに現れるかは不明。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1332

Trending Articles