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Channel: 東京倶樂部★CLUB TOKYO
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栗のプチ和菓子2種とお彼岸ガッツリ系おはぎ2種(+テレビ雑記)

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<国宝 曜変天目茶碗と日本の美>の会期終了が迫っていることに気付き、
慌てて六本木のサントリー美術館へ。
どうせ空いていて、ゆっくり鑑賞できるだろう、…と高を括っていたら、結構な賑わい。

何かメディアで紹介されたのだろうか。それとも、連休中だから…?
まぁ、とにかく、一見地味な展覧会でも、実はかなりのお宝が多数出展されているので、
この機会に是非見ておきたいという人が沢山いても、まったく不思議ではないのだけれど。

サントリー美術館を出た後、同じ東京ミッドタウン内に入っているトシ・ヨロイヅカで
久し振りにケーキでも買おうかと思ったら、そこも行列ができていたため、面倒になり、断念。
トシ・ヨロイヅカといえば、奥方の川島なお美嬢、どうしてしまったのでしょう。
ぜんぜんファンではなく、まったく興味も無かったけれど、
あの痩せ方を見たら、さすがに心配になってしまった…。お大事に!



さて、今週気になるテレビは、まず本日9月21日(月)深夜、
正確には22日(火曜)午前0時放送のNHK BS1『BS世界のドキュメンタリー』
海外で制作されたドキュメンタリーを紹介するこの番組が、今晩から3夜連続で、
“海を越えたアメリカン・プリンセス”全3話を好評につき再放送。
これ、イギリスのテレビ局制作の『Million Dollar American Princesses~Cash For Class』という番組。
特別興味なかったのだけれど、初回放送の時、なんとなく観たら、面白かった!

“貴族”といえば聞こえは良いが、その実、懐具合が非常に厳しかったイギリス貴族と
お金は腐るほどあっても、地位が無いアメリカ大富豪の娘たちが、ギヴ&テイクで政略的に結婚。
19世紀末から20世紀初頭にかけ、海を渡り、その後イギリスの政治や王室にも影響を及ぼした
アメリカンプリンセスたちに焦点を当て、ドラマ仕立てで紹介する番組。
あのチャーチルの母親も、ダイアナ妃の曽祖母も、そんなアメリカンプリンセスとして取り上げられる。
本当に興味深い番組であった。忘れている部分が結構あるので、録画して再見。



ちょっと間が空いて、9月25日(金曜)、BS TBS『地球絶景紀行』が取り上げるのは、中国の武陵源。
武陵源(ぶりょうげん)は、無数の石の柱が立ち並ぶ絶景で、
世界自然遺産にも登録されている湖南省張家界の自然保護区。
“大自然がつくりだした仙境の世界”だって。ダイナミックで、かつ、幻想的な風景が見られそう。



9月27日(日)、NHK BSプレミアム『桃源紀行』も今回取り上げるのは
中国の自然豊かな場所で、山西省のダーチャン村。
人口わずか16人の“ダーチャン村”って…?
恐らく、山西省盂縣の山奥にある“大汖村”のことだと思う。
この“汖”という漢字、私は見たことがなかったので、読み方と意味を知りたくて、中日辞典をひいたが、
なんと載っていない…。別に私の辞書がお粗末なのではなく、中国の辞書にも今では載っておらず、
清朝・康熙年間に編纂された漢字字典<康熙字典>でようやく見付けられる漢字らしい。
結局何だかよく分からないままだけれど、“山+水”という成りたちからして、ネイチャー感たっぷりの漢字。
大汖村(ダーチャン村)は、一体どのような村なのでしょう…?



その日の晩、BS朝日では『両親に贈りたい旅~ハノイからホーチミンへ ベトナム縦断!絶景いやし紀行』
ベトナムを取り上げる旅番組には興味あるが、“両親に贈りたい旅”だから、シニア向け。
日本人スタッフがいるホテルとか、日本語が通じる店とか、安く頼める日本語ガイドとか、
とにかくシニアが安心して旅行できるプランを村井國夫&音無美紀子夫妻が紹介するようなので、
最近「どっと老けた」、「疲れ易い」などと言っている私でも、いくらなんでもさすが物足りない気がする。
その晩、他に観たい番組が無かったら、将来の予習のつもりで観ておこうかしら。




お菓子は、小ぶりな物と大ぶりな物を各ふたつずつ。
小ぶりの物は、秋らしく栗を使った和菓子。
大ぶりな物は、現在秋のお彼岸ということで、おはぎを。

★ 鈴懸:栗餅

イメージ 1


大きさは、直径約4センチ。
つぶ餡と共に、渋皮栗を包んだお餅。




ひとつめの栗を使ったプチ和菓子は、鈴懸(公式サイト)“栗餅”

栗は熊本県産、餡の小豆は北海道十勝産、お餅は山形県産の彦太郎糯を使用。

“彦太郎糯(ひこたろうもち)”は初めて聞く名。
なんでも、大正13年、山形県の遊佐町という所で生まれたもち米の銘柄らしい。
ただ、この彦太郎糯は、稲丈が1.5メートルにもなるため倒れ易く、
栽培も管理も困難で、次第に姿を消していったという。
ところが近年になり、遊佐町の若い生産者が、彦太郎糯を復活させよう!と立ち上がり、
栽培と普及に努めているのだと。
へぇー。農家も若い世代が頑張っているのですね~。
自分たちが元々持っていた“眠れるお宝”に目を付け、それを復活させ、世に広めれば、
地域のカラーが出て、新しい物に飛びつくより、よほど強みになる。

彦太郎糯の特徴に関してはまったく知らないが、
この栗餅を食べた限り、シッカリと弾力のあるお餅という印象を受けた。
弾力があってよく噛むせいか、お米の旨味もきちんと感じる。

中に包まれている餡は、鈴懸定番の藤色の上品なこし餡ではなく、つぶ餡。
お餅にコシがあるから、あのこし餡では多分負けてしまう。つぶ餡で正解。

栗は渋皮付きで、大きくてホクホク。
ほぼ“栗の大きさ=お餅の大きさ”。

コシのあるお餅とつぶ餡を使っているので、鈴懸の他の商品に比べると、ややガッツリ気味の素朴な栗大福。
でも、小ぶりで、良い栗を使っていて、やはりどこか上品な印象。

★ 仙太郎:生渋栗

イメージ 2


大きさは、幅約4センチ。
渋皮付きの栗を丸々一個こし餡で包み、ケシをまぶし、栗に見立てたお菓子。




次も栗のプチ和菓子で、仙太郎(公式サイト)“生渋栗”
こちらは、昨秋食べて気に入ったので、今秋にもリピート買い。

去年も今年もお店で質問していないので、この餡が何なのかよく分からない。
こし餡と言っても、普通のこし餡とはどこか違うような気がする。とにかくとても滑らか。
甘さは控えめのあっさり味で、栗を邪魔せず、むしろその栗をより美味しくするための名脇役。

大きめで素朴な和菓子が多い仙太郎にしては、随分上品な印象のお菓子。
美味しいだけではなく、見た目の可愛らしさにも惹かれる。

★ 仙太郎:七穀ぼた

イメージ 3


大きさは、幅約7センチ。
青じそを混ぜ込んだ七穀米に、つぶ餡を包んだぼた餅。




引き続き仙太郎のお菓子だけれど、プチ和菓子ではなく、ドッシリ大きな“七穀ぼた”
秋のお彼岸なので、ブログのタイトルには一般的によく使われる“おはぎ”と記したが、
仙太郎では、この手のお菓子は一年中“ぼた餅”と呼ばれている。
“ぼた餅=牡丹餅/おはぎ=萩の餅”ではなく、売り物にならない欠けた米、
通称“ボタ”を使って作られたお菓子が“ぼた餅”であるという説に由来する。

何種類か有る仙太郎のぼた餅のひとつ、
“七穀ぼた”は、当ブログにしばしば登場している七穀米で作ったぼた餅。
七穀とは、もち米、黒米、ひえ、粟、たかきび、押し麦、小豆の7種類。
そこにさらに、青じそが混ぜ込まれている。

7種の穀物が生み出す多様な食感が楽しい。
全体的には、もっちりとした弾力。
これを食べる時の咀嚼回数は、普通のぼた餅の倍以上だと思う。…多分。

中に包まれている田舎風のつぶ餡に、青じその清涼感がアクセント。
表のお米の部分だけだと甘さが無いお食事系の、なんだか不思議なぼた餅。
ただでさえ大きめなのに、よく噛まなければならない雑穀を使っているから、食べ応えがかなりある。

★ 仙太郎:蕎麦ぼた

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大きさは、幅約7センチ。
煎った蕎麦の実と青じそを混ぜ込んだもち米で、つぶ餡を包んだぼた餅。




最後も仙太郎で“蕎麦ぼた”
七穀ぼたはよく食べているけれど、これは初めて。
定番商品ではなく、伊勢丹で9月末までの限定販売の商品。

商品名からも分るように、こちらは、ベースのもち米に、煎った蕎麦の実を混ぜている。
さらに、七穀ぼたと同じように、青じそも。中がつぶ餡なのも同じ。

包装を開け、取り出す時に、香ばしい蕎麦の香りがプーンと漂った。
味も香りから感じたままの味。
一口目で、麦茶とか、何か煎った物特有の香ばしく、懐かしい味が口の中に広がる。

食感は、普通のもち米だけの物とは当然違い、所々プチプチ。
青じそは、想像していたより少ないのか、さほど主張が無く、隠し味的な効果。

香ばしく、あっさりしたお餅と、存在感のあるつぶ餡で、バランスがとれている。
今まで見たことも食べたこともない斬新なぼた餅なのに、郷愁を誘う素朴な味。
他では見掛けない変わったぼた餅なので、今月末までにできればもう一度食べておきたい。

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