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北京2016:宝源餃子屋

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宝源饺子屋(寶源餃子屋/宝源餃子屋)は、地味に佇む餃子屋さんだが、
大使館が多い亮马桥(亮馬橋)という土地柄、外国人にも人気。
今回宿泊していた北京四季酒店(フォーシーズンズホテル北京)から近いので、久し振りに行ってみた。

★ 道のり

イメージ 1

場所は、ホテルの前をはしる大通り・亮马桥路(亮馬橋路)を東に進み、
ひとつめの角を右折し、麦子店街という通りを数分てくてく直進するだけ。



大通りを一歩入っただけで、交通量がどっと減り、のどかな雰囲気。
これといって何も無い通りに思えるが、所々に商店も建ち、
歩いていると、左手に、无名居(無名居)も見えてくる。

イメージ 2

無名居は、釣魚台國賓館の周恩来御用料理人だった吳家安が総料理長を務めた国家級宴席料理の名店。
1972年、アメリカのニクソン大統領が訪中した時も、周恩来は、晩餐の料理長に吳家安を指名。
ニクソン大統領は、特に肉団子のスープ“清汤狮子头(清湯獅子頭)”を気に入り、
食後、自ら厨房まで赴き、吳家安料理長に賛辞を送ったという。
(私は、毛沢東より周恩来の方が格段舌が肥えていたような気がしてならない。)
無名居は北京市内に3軒あり、本店は西直门(西直門)のお店で、こちらは燕莎店という支店ね。

そんな無名居が、警備員とサービス係りを募集していたので、条件をチェック(→画像右)。
中国の求人広告を見ると、大抵容姿に関する条件が挙げられているのが、日本人には面白い。
この無名居の場合、警備員は172センチ以上の身長の他、“五官端正(顔立ち端正)”も必要らしい。
ウェイトレスの場合は、身長158センチ以上。この身長は、日本だと微妙かも知れないけれど、
背の高い女性が多い中国北方では無いも同然のユルい条件だと感じる。
上海のお洒落なレストランでは、もっと長身の女性を募集していた。



さて、無名居を過ぎ、さらにてくてく歩いていると、
間も無くして右手にいよいよお目当ての宝源餃子屋が見えてくる。

★ 宝源餃子屋

イメージ 3


経営が同じ四川料理のお店・宝源川院が隣接。
私は試したことがないけれど、宝源餃子屋で宝源川院のお料理を、
また逆に宝源川院で宝源餃子屋のお料理を頼むこともできると聞いたことがある。
水餃子と四川料理を一緒に楽しみたい方は、是非お試しを。

私が、宝源餃子屋を訪れたのは、午後のハンパな時間だったので、お客さんは数組だけ。
中国人半分、外国人半分で、内ひと組は日本人。
耳に入ってきた会話から、仕事で訪中した男性2名と、彼らをアテンドする現地在住日本人女性と想像。
中国人男性2人組のお客さんは、スターバックスの飲み物を持ち込み、堂々と飲んでいた。
飲み物の持ち込みを許可しているのかどうかは、確認していないので不明。





イメージ 4

高級店ではないので、お皿はプラスティック製です。
“支払いにクレジットカードは使えません”の説明あり。宝源餃子屋へ行く時は、現金のご用意をお忘れなく。


それより気になったのは、黒酢などの調味料と一緒に置かれていた、(↓)こちら。

イメージ 5

黒酢の影から顔を覗かせる黃曉明(ホァン・シャオミン)。
この黃曉明は何なのかと思ったら、爪楊枝入れであった。
2015年に結婚した妻・楊穎(アンジェラベイビー)が御懐妊と噂されている黃曉明。
新米パパは、生まれてくる子のために、爪楊枝入れになって頑張っております…!



メニューの画像は無いが、中国語のみならず、簡単な英語でも説明されているし、
写真もいっぱい出ているので、外国人でもイメージし易いのでは。
それでも、餃子の種類が非常に豊富なので、迷う迷う。

値段は、1两(1両=50グラム)単位。このお店では、種類に関係なく、どの餃子でも1両=6個と設定。

私は、2種類を1両ずつ注文。
さらに、その内の一種類は、“鲜蔬五彩饺子(鮮蔬五彩餃子)”でオーダー。
この“鮮蔬五彩餃子”というのは、野菜の色素で色付けした色鮮やかな餃子の皮のこと。
どの具材の餃子でも、一元余計に払えば、このカラフルな皮で作ってもらえる。

★ 注文のお品

イメージ 6


はーい、来ました。こんな感じ。
注文してから、餃子が運ばれてくるまで、15~20分くらいだったかしら…?よく覚えていない。

★ 鱈魚、洋葱

イメージ 7


ひとつめは、通常の白い皮で包んでもらった“鳕鱼、洋葱(鱈魚、洋葱)”。
一両16元也。

漢字から想像つくだろうが、タラと玉ねぎの餃子。
日本では、お魚を餃子の具材にするのは珍しい。
お魚のハンバーグみたいに、ギュッとまとめた感じではなく、もっとふんわりした状態で包まれている。
ポイントは、タラに混ぜ込まれた玉ねぎ。
よく炒めた、いわゆる“あめ色玉ねぎ”。炒めた玉ねぎ特有の甘みと旨味が非常に効いている。
味がしっかりしているから、調味料無しで充分美味。

★ 鱈魚、洋葱

イメージ 8


もうひとつは、“猪肉芹菜”。
通常の白い皮のままなら一両15元だが、
カラフルな皮で包む“鮮蔬五彩餃子”にしてもらったので、プラス一元で、計16元也。

皮の色付けに利用されている野菜は、特に味に影響なし。あくまでも、目を楽しませるもの。
だったら、一元余分に払わず、白い皮のままでいいじゃないの、…と思わなくもないのだが、
ひとつのお皿に2種類の餃子が盛られている場合、区別になるから便利。
それに、やはり綺麗で、より美味しそうに見えて、食欲も湧くというもの。
たったの一元(≒16円)ポッキリで、気分が楽しくなるなら、カラフル餃子を注文するのも良いかと。

肝心の中身は、豚肉とセロリ。
セロリのクセと歯応えが、いい感じ。セロリ好きには、たまらない。
豚肉が、よりサッパリと食べられる。
私のようにセロリが好きな、日本全国のセロリスト(?)の皆さまに、お薦め。





白いのでも、カラフルなのでも、どちらでも皮が美味。
日本在住のある中国人が、「日本のスーパーで売られている市販の餃子の皮で充分」と言ったが、
いやぁ~、市販の皮と手作りの皮では、明らかな差があるでしょー。
手作りの皮の、このモチッとした食感は、市販のペラペラな皮では味わえない。
中の餡も非常に豊富で、数回通った程度では、全種類制覇なんて無理。
そもそも日本では、餃子と言えば焼き餃子が主流で、水餃子を出すお店は少ないし、
仮にメニューに有ったとしても、こんなに沢山の種類を提供している所は無いように思う。
やはり餃子屋さんは、北京へ行ったら、是非寄りたい。
この宝源餃子屋は、決して広いお店ではなく、
お昼でも夜でも、時間によってはかなり混んでいるので、要注意。




◆◇◆ 宝源饺子屋 Baoyuan Dumpling Restaurant ◆◇◆
北京市 朝阳区 麦子店街 6号

地下鉄10号線・亮马桥(亮馬橋)駅B/C出口から徒歩15分くらい
土地勘が無かったら、多少遠回りになっても、C出口から出て裏道を通るより、B出口から出て、
シンプルに亮馬橋路→麦子店街と2ツの通り、一度の右折だけという道程を選んだ方が、間違い無いかも。

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