2016年7月半ば、
チャンネル銀河で始まった大陸ドラマ『武則天-The Empress-~武媚娘傳奇』が、
11月初旬に、全82話の放送を終了。

11月初旬に、全82話の放送を終了。
今いちハマリ切れなかったドラマではあるが、
引っ掛かる部分やツッコミ所は満載で、感想が長文化してしまったため、以下のような3部構成で掲載。
引っ掛かる部分やツッコミ所は満載で、感想が長文化してしまったため、以下のような3部構成で掲載。

キャストについて
ここでは、キャストについての第2章をどうぞ。
★ キャスト その①:主人公

このドラマは、ハッキリ言って、范冰冰の長ぁーーーいプロモーションビデオと称しても良いほど、
范冰冰サマを愛でるためのドラマ。これ、決して批判的な意味ではない。
范冰冰って、根っからのエンターテイナーで、
自分をどう見せたら、人々が楽しんでくれるかを分かっている人なのだと思う。
ましてや、本ドラマは自らプロデュースしているので、
「さぁ、みんな、アタシ范冰冰をとくと見るのヨッ!」という力の入れようが窺える。
そんな范冰冰プロモーションビデオ『武則天』の最大の見所は、やはり范冰冰の七変化ではないだろうか。
ウブな14歳から晩年までを、ざっくり順を追って並べてみた。
どんどんドギツくなるメイクや装飾品の変化が分かる他、
掖庭の宮女ありぃーの、男装ありぃーの、坊主ありぃーのと、意外なコスプレが楽しめる。
掖庭送りになり、頭にネッカチーフを巻いて下働きする武媚娘は、
中国というより、古いネオリアリズモ映画に出てくるイタリアの女将さんのよう。
太宗・李世民が崩御すると、子の無い武媚娘は、“明空”の法名を与えられ、尼寺・感業寺に送られるのだが…
剃髪のシーンはなかなかリアル。美人女優は、坊主にしてもお綺麗でございます。
いやいや、感業寺のシーンには、范冰冰のお美しい坊主頭の印象さえフッ飛んでしまう程の衝撃映像が…!
尼寺なのに、同僚の尼さんがほぼ全員♂オトコという事実(笑)。
御丁寧に胸に詰め物まで入れて、役作りをしている人も。
人口13億を誇る超大国でも、安いギャラで坊主になってくれる女性エキストラを見付けるのは、難しいようだ。
劇中、“オトコの尼さん”が喋るシーンも有るのだが、
中国にある“吹き替え”という都合のいい習慣のお蔭で、なんとかその場を切り抜けていた。
その後、武媚娘は妊娠が分かり、還俗して皇宮に戻るのだけれど、
まだ五分刈りヘアだった彼女を気遣い、高陽公主が立派なカツラを用意していたのにも、驚かされた。
感業寺から還俗まで、私はテレビを観ながら、
涙を流して笑いっ放し。

皆さまもツッコミ所を見付け、壮大な“范冰冰様プロモーションビデオ”をお楽しみ下さいませ。
★ キャスト その②:武媚娘を愛した二人の皇帝

日本では、『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993年)の段小樓や、『レッドクリフ』(2008年)の曹操で知られる
大陸のベテラン張豐毅が李世民役で登場。
ベテランではあっても、美男ではないので、
主人公の恋愛対象がこのオッサン…?!と不満に思う視聴者も居るだろうが、
私は『宮廷の諍い女~後宮甄嬛傳』で雍正帝を演じた陳建斌(チェン・ジェンビン)も
何の抵抗も無く受け入れたくらいだから、張豐毅も問題ナシ。軽々しくなく、威厳のある李世民だと思う。
ただ、武媚娘に興味を示さなかったと言い伝えられる李世民が、
誰よりも彼女を慈しみ、崇高とも思える純愛で結ばれていたかのように描いているこのドラマの設定には、
違和感を覚え、どうしても物語の世界に入り込めなかった。
しかし、脚本家の潘朴は、武媚娘が入宮した14歳の時、李世民は男性がもっとも魅力的な40歳だったこと、
彼女にわざわざ“武媚”の名を賜っていること、御書房の秘書をさせたこと、
李世民が亡くなるまでの12年間、武媚娘が才人であり続けられた事などを挙げ、
武媚娘が李世民にとって取るに足らない女性ではなく、それなりの存在であったはずだと説明している。

ジジィ萌えできず、張豐毅の李世民にすっかり萎えた視聴者のためには、
次にちゃんと若いのが用意されている。
李世民の息子・李治を演じるのは、“李治+廷”の李治廷。(名前で適当にキャスティングしていないか?)
この香港明星・李治廷が、バッチリ主要キャストで出ている作品を私が観たのは、
彼が李小龍(ブルース・リー)を演じた『李小龍(ブルース・リー)マイブラザー』(2010年)以来かも。
以前は王力宏(ワン・リーホン)似と言われていた李治廷だが、ど、ど、ど、どうなのでしょう??
私は張豐毅の方を贔屓にしているので、李治廷の良さはイマイチ分かりませんでしたわ。
中東の血を引く濃いぃ顔立ちの彼は、時代劇の扮装に違和感があるのだろうか。
馬並みに長い顔や、毛がビッチリ密集した生え際のせいか…
ついついアントニオ猪木を重ねてしまい、ラヴ・モードに切り替えられず…。
父帝に比べて覇気がなく無能、強い女房の尻に敷かれて当然と低く評価されがちな李治の正の側面を捉え、
素直で心優しい人格者と描いているのが、この李治廷版李治の特徴。
ルックスは私好みではないけれど、飼い慣らされた子犬のようで、お行儀がいいし、
慕われたら、私も捨てられなるかも。
★ キャスト その③:淑女の部

徐慧は、聡明で詩文の才能に恵まれた李世民の妃嬪の一人で、
李世民が崩御すると哀しみに暮れ、病を発しても服薬を拒み、24歳の若さで亡くなったと言い伝えられている。
本ドラマでも、聡明で、誰よりも純粋に李世民を敬い愛する妃として描かれている。
しかし、武媚娘と親友になったり、李世民への愛が強過ぎるがゆえ、嫉妬に駆られ、
道を外し、悪女と化していくのは、このドラマのオリジナルの解釈。
演じているのは台湾の張鈞。物語前半の徐慧は、これまでの張鈞のイメージ通り、
“清楚”、“聡明”と形容できる人物だが、その後の変化は新しい。こんなブラックな張鈞を見るのは初めて。
そもそも時代劇自体が珍しい。その後、張鈞は、また新たな時代劇、周迅(ジョウ・シュン)主演の話題作
『如懿傳~Ruyi's Royal Love in the Palace』にも出演決定。
『如懿傳』への出演オファーは、この『武則天』の徐慧役が好評だったのも一因と推測。

張庭も台湾人女優。
張庭は、もう一本の“武則天モノ”『則天武后 美しき謀りの妃~唐宮美人天下』で武則天を演じております。
彼女が演じる武則天は、最初こそ悪女だが、その後善良な皇后に180度軌道修正。
張庭の優しく上品な顔立ちには合った武則天像ではあるけれど、やや物足りない。
本ドラマで扮する韋貴妃の方がよほど性悪。悪いヤツだが、その分個性的で、記憶に残る。

韋貴妃は実在した李世民の妃嬪の一人だが、その韋貴妃の姪っ子、この蕭薔は架空の人物。
同時期に入宮した武媚娘や徐慧に敵対心メラメラで、叔母・韋貴妃の権力を笠に着て、威張り放題。
演じている孫佳奇という若手女優は、初めて見た。“小賢しい”だの“ふてぶてしい”だのという形容が、
あまりにも似合う蕭薔を好演しており、忘れ難い存在になった。
「チッ…!」と舌打ちせんばかりに、片方の口角をキッと上げ、蔑んだ視線を相手に向ける表情は、
時代劇のお姫様というより、学園モノのスケバンそのもの。
白檀の香りよりシンナーの臭い、お扇子よりヨーヨーを持った方が似合いそう。
昭和を思い出させてくれて有難う、蕭薔。

こちらはFrom香港、周海媚。
扮する楊淑妃は、前王朝・隋の第2代皇帝、暴君として中国史にその名を残す煬帝の娘。
隋を滅亡に追い込んだ唐で、李世民の側室となり、李恪を出産。
最大のライバルは韋貴妃だが、韋貴妃と異なり、善良な性格で、闘争を好まない。
…が、それはあくまでも周囲を欺く表面上の姿。韋貴妃の死後は、本性が出てきて、武媚娘に攻撃開始。
しかし、武媚娘以上に憎んでいる本当の敵は、李世民。
実は楊淑妃、元々は齊王・李元吉と恋仲だったが、その李元吉が玄武門の変で
実兄・李世民に殺された事を根に持っており、長年良妻を装い、虎視眈々と復讐の機会を窺っていたわけ。
なんと息子の李恪も、実は李元吉の子だという!
李元吉が実兄・李世民に殺されたのは、歴史上の事実だが、楊淑妃が李元吉と通じていたり、
ましてや李恪が李元吉の遺児だというのは、このドラマのフィクション。

1987年生まれの27歳…?ウソ、米露、老けていないか…?!ちょっと若めの草刈民代って感じだもん。
実年齢より大人っぽく見えること自体は問題ないけれど、
一途に僧侶の辯機を愛し、彼と駆け落ちまでしようとする純な公主を演じるには、説得力に欠ける。
なんかもう酸いも甘いも知り尽くした熟女に見えちゃう。
まぁ、その顔立ちのせいもあり、武媚娘との友情にも何か裏が有るのではないかと、私は最初から疑っていた。
案の定、武媚娘の愛娘・安定公主を殺し、王皇后に濡れ衣を着せる腹黒さ。
実際の高陽公主も、僧侶の辯機と私通。しかし、それは独身時代ではなく、房遺愛と結婚した後。
(結婚後だったとしても、坊主と浮気なんて、公主にしては男の趣味がマニアックだし、大胆よね。)
高陽公主は、武媚娘の娘・安定公主が生まれる一年前に亡くなっているので、安定公主殺害は不可能。

後宮のトップ・皇后なのに、どこか幸薄く儚げな雰囲気。
美人で可憐だが、周りのキョーレツな女性たちの影になり、存在感が希薄。
この王氏は、安定公主殺害の濡れ衣で死刑となり、
しかも手足を切断されて、酒甕に入れられたとも言い伝えられている。
本ドラマでは、毒酒を賜って死に、五体満足で(?)フツーに埋葬されたようなので、多分成仏できるでしょう。

王廃后役の施詩が儚げに見えるのは、彼女のライバル、この蕭淑妃役の張馨予が目立つから。
張馨予と言えば、出演作以上に思い出すのが、
2015年第67回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに現れた時のド派手なお召し物。(→参照)
何かと“范冰冰の模倣”と言われがちな彼女は、私生活では、范冰冰の現恋人・李晨の元恋人。
本ドラマの中では、武媚娘(范冰冰)に似ているという理由で、李治の側室となるが、
結局は武媚娘の代用品という屈辱的な立場に置かれる。
私生活でまで、元恋人の李晨が、模倣の自分ではなくオリジナルの(?)范冰冰と付き合いだしちゃうなんて、
ドラマ以上のドラマが有りそうで、怖いですねー(笑)。

前述ののように、韓國夫人とその娘の賀蘭敏月は、武媚娘のお身内ということで、
自由に宮廷を出入りしている内に、李治に気に入られお手付きとなり、
やがてその事実を知った武媚娘のお怒りに触れ、殺害されたと言い伝えられている。
本ドラマで賀蘭敏月を演じる馬思純は、『武則天秘史』でこの役を演じた湯怡(キャシー・トン)と同じように童顔。
可愛らしい見た目と、策略家の内面のギャップで、小悪魔度が増すのです。
私が、演じている馬思純を初めて見たのは、『ハッピー・カラーズ 僕らの恋は進化形~摩登新人類』。
人気俳優・陳柏霖(チェン・ボーリン)の相手役を演じるには、野暮った過ぎるという印象を受けた。
でも、その後、新たな清純派女優として人気急上昇!
2015年、東京・中国映画週間のオープニングセレモニーのために来日した彼女を、
私もナマで見たのだけれど、確かにすっかり垢ぬけて、可愛くなっていた。
実はこの馬思純、日本ともちょっとだけ御縁あり。
好評を博したNHKのドラマ『大地の子』で上川隆也の妻を演じた蔣雯麗(ジアン・ウェンリー)は、
彼女の母方の叔母さん。
叔母と姪ではなく、母と娘なんじゃない?!と思うほど蔣雯麗と馬思純は似ている。
★ キャスト その④:殿方の部
女性を中心に物語が展開するこのドラマでは、男性の影はやや薄い。
しかも、全82話もあるから、前の方に出てきた男性はどんどん記憶から消されていく…。
そんな訳で、ここには、現時点で印象に残っている数人についてのみ軽く触れておく。

李恪は楊淑妃が産んだ李世民の実子だが、このドラマでは、李世民の弟・李元吉が実の父という設定。
愛する李元吉を李世民に殺された楊淑妃は、李元吉の子を身籠ったまま李世民の側室となり、
従順な妃を装いながら、息子・李恪をも利用して、李世民に復讐しようと企む。
当の息子・李恪は、計算高い母とは違い、誠実なイイ人で、武媚娘とも友情という固い絆で結ばれる。
しかし、前王朝・隋の煬帝の血を引くこともあり、長孫無忌らに謀反を疑われるし、
ついには、親友・武媚娘からまでも疑念を抱かれてしまう。
こんなにイイ人を、疑う武媚娘って、人を見る目が無いんじゃないの?!と、イラッとしたわ。
演じている李解は、五月人形を彷彿させる精悍な顔立ち。あちらでは…
懐かしの上海アニメ『ひょうたん童子~葫蘆兄弟』に似ていると言われている。確かに。座布団一枚。

唐の太宗・李世民の皇后、長孫皇后の兄という立場上、朝廷で非常に強い力をもつ唐の重臣中の重臣。
朝廷を実質支配する貴族集団・関隴集団の中心的人物。
李世民の死後、邪魔者・武媚娘をなんとか排除しようと試みるが、
武媚娘は関隴集団に不満をもつ下層の者たちを味方につけ、逆に長孫無忌を排除。
本ドラマに描かれている長孫無忌は、基本的には史実として語り継がれている人物に近いが、
“長いこと敵対関係を続けた末、武媚娘と長孫無忌は真に気持ちを分かち合い、互いを敬った”というオチは、
ちょっと綺麗すぎるように感じる。死ぬまで恨み続ける敵同士でも、別に良いのでは?

李義府は、武媚娘が長孫無忌を中核とする関隴集団に対抗するため味方に付けた下層出身者。
常に笑みを浮かべてはいても、裏で何を考えているのか分からないから、通称“李猫”。
扮する余皚磊は、片仮名表記の落とし穴で、“イー・カイレイ”と紹介されることもあり、分かりにくいが、
実は日本にも多くの出演作が入ってきている実力派のバイプレイヤー。
決して美男子ではないが、…と言うか、まったくの美男子ではなく、貧相だからこそ、
下層出身者特有の媚びた態度の李猫が巧く表現されているなぁ~と感心。
この余皚磊、NHKの番組にチラリと出たことがあるって、皆さまご存知ですか?
2016年3月放送のNHK BS1『世界で花咲け!なでしこたち』、
中国を拠点に活動する日本人女優・鈴木美妃を取り上げた回が、ソレ。
番組の中で、鈴木美妃が去年から交際している“余皚磊(よ・がいれい)さん”と紹介される。
「私が元々彼の演技が好きで、それで近付いたってこともあります~ ハハハ!」
と笑いながら交際のキッカケを語った鈴木美妃。
実力派俳優・余皚磊は、プライベートでも鈴木美妃の演技に思いっ切りダメ出ししておられた(笑)。
同業者と付き合うのって、大変そうね。今でも交際は順調に続いているでしょうか?
ドラマ『武則天』の李義府役で余皚磊を知った皆さま、
『世界で花咲け!なでしこたち』が再放送されたら、是非チェックを。

李牧は架空の人物。李孝常(?-627)の乱に連座し、逆賊となった者の子孫で、武媚娘の幼馴染み。
武媚娘を排除したい魏王・李泰、続いて楊淑妃に利用され、結果として宮中に潜り込み、武媚娘と再会。
ずっと想いを寄せていた武媚娘に、一緒に皇宮を出ようと駆け落ちを持ち掛けるのだが、
武媚娘の心の中にはやはりどうしても陛下がいるから、李牧と武媚娘の恋は実らない。
その後も色々あって、李世民は武媚娘を守るために、恋敵であり、逆賊の子孫でもある李牧に彼女を託し、
李牧もまた「陛下を守りたい!」と願う武媚娘のために、自ら犠牲になる。
どうなのでしょう…?私は、この李牧のくだりは、ばっさりカットしても構わないほど物語の中で不必要に感じた。
范冰冰は、このドラマの共演がきっかけで李晨と交際し始めたと言われている。
もしかして、プロデューサー范冰冰、元々李晨に気が有ったがため、
わざわざ架空の人物まで設定して、彼を自身のプロデュース作品に招聘したってことなぁーい…(笑)?!
それにしても李晨は、気の強そうな美女ばかりにモテますね。きっと優しい人なのでしょう。

李顯は、李治の七男で、武媚娘にとっては三男坊。
兄の李弘が死に、李賢が廃されたため、太子の座が巡ってきて、
父帝・李治の崩御に伴い唐朝第4代皇帝に即位するも、わずか54日で廃され、均州に流され軟禁。
母・武媚娘は、李顯に代わり、第5代皇帝にした李旦も廃し、周王朝を興し、自ら皇帝に即位するが、
最晩年、大臣らに迫られ、李顯に譲位し、これによって唐という国号が復活することになる。
結果的に皇帝になれた李顯はラッキーかというと、そうでもなく、
実母以上にクセ者だった女房・韋皇后の尻に敷かれた挙句、毒殺されてしまうんですよねぇ~。
強いオンナに振り回され続けた李顯の生涯。御愁傷様です。
そのような人物なので、これまでは線が細く、弱々しい印象の俳優が演じることの多かった李顯。
本ドラマでは、敢えてポッチャリさんの寧文彤が扮し、弱々しさより、ボンクラ感を強調。
いや、それより、この寧文彤…
『琅琊榜(ろうやぼう)麒麟の才子、風雲起こす』の梁帝の弟、紀王ですヨ!
本ドラマでの登場シーンは決して多くはないけれど、
ちょうど同時進行で『琅琊榜』を観ていたので、ものすごく食い付いてしまった。
あのオジちゃんが、范冰冰の息子を演じているとはねぇ…(笑)。
実際の寧文彤は、1969年生まれ。50にもう手が届く年齢の割りに、お肌にハリがあってピッチピチ。
★ キャスト その④:番外~日本人
このドラマには、
日本人俳優・松島庄汰(まつしま・しょうた)も、ちょこっとだけゲスト出演。

演じているのは、囲碁が得意な遣唐使・物部天守という架空の人物。
すみません、私、知りませんでした、松島庄汰。
あちらでも知名度の低い彼がナゼ?と疑問に思ったら、
案の定、中華圏進出に積極的なアミューズ所属であった。
『武則天』出演は、事務所のお力が大きかったものと思われる。
出演の経緯はどうであれ、彼が演じた物部天守は、大陸女子におおむね好評。
「出演男優の中で一番イケメン」、「桐谷健太をマイルドにした感じ」、「陳曉東(ダニエル・チャン)にソックリ!」
といった御意見を多く見掛ける。
本ドラマで一番のイケメンとされる高宗・李治役の李治廷が、「・・・?」なので、
私も、顔だけなら松島庄汰の方がイケているのではないかと…。
中国語の台詞は、キツイ外国訛り(日本語訛りと英語訛りのミックス)だが、あれは吹き替えですね。
ご本人が「我是松島庄汰」と中国語で自己紹介をしている動画を見たけれど、
相当過酷な特訓を積まないと使い物にならないレベルであった。
多分、挨拶の言葉をいくつか知っている程度だと思う。wikipediaに誰が「中国語が得意」と書いたのか疑問。
とにかく、ルックスは中国ウケすると分かったのだから、これを機に、語学も頑張って、世界に羽ばたいてね!
衣装や音楽などについては、
最終章、大陸ドラマ『武則天-The Empress-~武媚娘傳奇』③に続く。