2016年11月26日(土曜)、台北の國父紀念館で行われた第53回金馬獎については記したものの、
同日、東京の有楽町朝日ホールで行われていた第17回東京フィルメックについては記していなかったので、
こちらも簡単に記録を残しておく。
その日、私がフィルメックスで観たのは、王兵(ワン・ビン)監督作品『苦い銭~苦錢』と、
香港の若手3監督による『大樹は風を招く~樹大招風』の2本。
後者は、クロージング作品で、上映前に今年のフィルメックスの授賞式がつく。
会場にはやはり西島秀俊の姿が。先月六本木でもお見掛けしたので、贅沢な“月一ヒデトシ”ですわ(笑)。
イランのアミール・ナデリ監督も当然のように居たので、
おぉ~、有楽町で『CUT』(2011年)再集結だわぁ~!と軽く興奮。
それぞれの映画の詳細は後日として(『大樹は風を招く』を観て以降、
頭の中で沢田研二の<時の過ぎゆくままに>ばかりがリピート再生、…とだけ言っておく)、
ここには
受賞結果を。

最優秀作品賞
『よみがえりの樹~枝繁葉茂 Life After Life』張撼依(チャン・ハンイー)監督 :中国審査員特別賞
『バーニング・バード~Burning Birds』サンジーワ・プシュパクマーラ監督 :フランス・スリランカスペシャルメンション
『私たち~우리들 The World of Us』ユン・ガウン監督 :韓国観客賞
『私たち~우리들 The World of Us』ユン・ガウン監督 :韓国学生審査員賞
『普通の家族~Ordinary People』エドゥアルド・ロイ・Jr :フィリピン

張撼依監督は、すでに次の映画祭へ発ってしまい、授賞式には来られなかったので、
ビデオメッセージが会場に流され、賞はプロデューサーの王思靜が代わりに受けた。
(張撼依監督の後方に見える窓の外の風景はヨーロッパっぽいけれど、どこなのでしょう。)

スペシャル・メンションの授与で再びステージに戻ってきた時、
はにかみながら日本語でポツリと言った「また来ちゃいました…」が微笑ましかった。
『よみがえりの樹』と『私たち』は、今回、共に観たくても観られなかった作品。
『私たち』は、すでに日本公開が決まったらしいので、待っていれば確実に観られる。良かった。
今年のフィルメックスで審査員長を務めたイギリスのトニー・レインズ氏は、賞からは漏れたものの、
個人的に、日本の庭月野議啓監督作品『仁光の受難』をかなり押しておられた。
このトニー・レインズ先生、私は行かなかったオープニングセレモニーの時の挨拶で、
「2年前、東京国際映画祭に参加した時、
安倍晋三とかいう人が“クール・ジャパン”とか訳の分からない事を言っていたが、
こちらの映画祭はそういうのが無くて良い」と発言したらしいが、
クロージング・セレモニーでもそれを受け、「私はオープニングの時に安倍晋三について、
どうやら不謹慎な事を言ってしまったようだが、覚えておりません」と毒づいておられた。さすがイギリス人。![]()

そして、それについて、いちいち噛み付く人が居ないフィルメックスが、私は好きですヨ。
同日行われた第53回金馬獎に関するエントリは、以下にリンク。

★ ラ・ヴィ・ドゥース:アマンド・ショコラ
大きさは、直径約5センチ、高さ約5センチ。
アーモンド・ムースの中にチョコレート・ムースとセミドライのアプリコットを隠し、
全体をチョコレートで覆い、トップを生クリームで飾ったケーキ。
ひとつめは、ラ・ヴィ・ドゥース(公式サイト)の“アマンド・ショコラ”。
初めて見るケーキ。
同店の商品で、私の好物“メルべイユ”と雰囲気が似ていたので、試しに買ってみた。
メインの部分はアーモンドのムース。
アーモンドには杏仁に似た香りがあるので、まるでムース状にした杏仁豆腐を食べているかのよう。
周囲を覆うチョコレートはパリッと固まっており、さらに刻んだナッツが混ぜ込まれているから、食感が良い。
中に隠れているアプリコットの酸味もイイ感じだが、その量がやや少なくも感じる。
私の好みでは、もっとゴロゴロ入っていて欲しいところ。
トップを飾る白いお花は、メレンゲだと思い込んでいたら、生クリームであった。
ケーキの上に、マーガレットが咲いたようで、可愛らしい。
もっとドッシリしたケーキを想像していたが、メインがムースなので、割りと軽かった。
好物のメルベイユには遠く及ばないけれど、まぁ、これはこれで美味。
★ ヴィタメール:ポム・ルージュ
大きさは、直径約6センチ、高さ約5センチ。
紅玉りんごのジュレを中に隠した球状の紅玉りんごのムースを、真っ赤なリンゴに見立て、
アーモンド・タルトの台の上にのせたケーキ。
もうひとつは、ヴィタメール(公式サイト)の“ポム・ルージュ”。
11月末日までの期間限定商品なので、間も無く店頭から消えてしまう。
目に鮮やかな真っ赤なケーキは、ヴィタメールの得意とするところ。
ただ、これまでに私が食べた真っ赤なケーキは、チョコレートケーキであった。
これは見た目通り、素材にも
リンゴを使ったリンゴ味のケーキ。

最初に口にした時の味の第一印象は、リンゴのタルト。
そう、食感こそ通常のリンゴのタルトとは違うけれど、味はリンゴのタルトなのだ。
ジュレからもムースからも、甘酸っぱいリンゴの清涼感が感じられる。
下の台は、中に詰められたアーモンド・クリームがしっとり。
上部のムースが、味も食感もライトなので、
下部に、濃厚で香ばしいナッツの味と、タルトの適度な硬さが加わり、全体で程良いバランス。
リンゴのヘタはチョコレート製。
そこに添えられた小さな葉っぱは、どうせプラスティックだと思い込んでいたら、ちゃんとした植物であった。
真っ赤でツヤツヤのリンゴは可愛らしいし、味も良し。もう少し長い期間販売してくれれば良いのに…。
食べたい方は、明日が購入の最後のチャンスです…!
