明日、2017年2月9日(木曜)、
ドイツで第67回ベルリン国際映画祭開幕。

プレミア上映される、あの『トレインスポッティング』(1996年)の続編とか、
コンペ部門に出品されるアキ・カウリスマキ監督の『Toivon tuolla puolen~The Other Side of Hope』とか、
サリー・ポッター監督の『The Party』とか、面白そうな新作がいっぱい。
(『トレインスポッティング』の続編は、『T2 トレインスポッティング』のタイトルで、
日本でも2017年4月8日に公開されることが、すでに決定。)
中でも、私が特に期待しているのはやはりアジア系で、


そして、
日本のSABU監督作品『Mr.Long ミスター・ロン~龍先生』など。

『好極了!』はアニメーション。
私、日本のアニメは、一部のアート系アニメを除き、絵の雰囲気が子供の頃から大っ嫌い。
非国民と呼ばれようが国賊とよばれようが、好みに合わないのだから、仕方が無い。
中国のアニメは、古い上海アニメが好きで、最近の進化した物には特別興味が無かったのだけれど、
この劉健監督には、独特なセンスを感じる(壁に肉&シルヴェスター・スタローンとか)。
あと、やっぱりSABUの『Mr.Long ミスター・ロン』…!
監督・SABU×主演・張震(チェン・チェン)なんて、大好物の贅沢な2種盛り!
“張震in日本映画”というと、過去に『遠くの空に消えた』(2007年)があるけれど、
あれは、行定勲監督に何か義理でもあって出演してあげたんじゃないの?!と疑ってしまうくらい
張震のフィルモグラフィには、どうでもいい作品であった。
しかし、監督がSABUなら、期待も膨らむ。
殺し屋の龍先生が、東京でのミッションに失敗し、追っ手から逃れ、田舎町に辿り着き、
幼い息子をもつ同郷の女性・莉莉と知り合い、3人で麺の屋台をやりながら新たな生活を始めようとするが、
そこでまたひと波乱あり…、みたいな物語なのかしら。
ひと頃のSABUっぽいストーリーを想像させる。とても面白そう。
台湾人キャストは、張震以外にも、莉莉役で姚以緹(イレブン・ヤオ)、
子役ちゃんも台湾人で白潤音(バイ・ルンイン)くん。
姚以緹は、正統派の美人さんなのに、アラサーになる今の今まで、
“代表作”と呼べるような決定的な作品に恵まれていないので、これを機に一気に飛躍しそうな予感。
(姚以緹出演作で観たいのは、昨年公視が制作した電視電影『衣櫃裡的貓~The Cat in the Closet』くらい。)
SABUの監督作品がベルリンのコンペに出品されるのは、『天の茶助』(2014年)以来2度目。
張震も、『カップルズ』(1996年)、『愛你愛我~Betelnut Beauty』(2001年)といった出演作が、
過去にベルリンのコンペに選出されている。
今回もきっとSABU監督と一緒にベルリンに現れることでしょう。
なお、『Mr.Long ミスター・ロン』の日本公開は、今のところ漠然と“2017年公開予定”となっている。
ちなみに、SABUは、先日マーティン・スコセッシ監督最新作『沈黙 サイレンス』を観たら、
俳優としてチラッと出ていた。
いつ日本で観られるか分からない映画の話はこれくらいにしておき、すぐに観られる
テレビ番組について。

まず、ベルリンで映画祭が開幕する明日2月9日(木曜)は、NHK BSプレミアムの『世界入りにくい居酒屋』を。
今回紹介するのは、パンダと四川料理の都・成都のお店。
この番組が大陸を取り上げるのは、2016年2月に初めて上海を紹介して以来、一年ぶりの2度目。
10年間のGDP成長率が400%、超高層ビルが林立する大都会に変貌中のこの成都で、
地元の建築家が、バブルの中で消えゆく四川の味を守れ!と、
開発で壊された建物の廃材で作った古びた居酒屋が、今回の通なお店。
提供されるのは、貧しかった子供時代に、母親から教わった四川の家庭料理。
寒風が吹き込む店内では、防寒着の客が、激辛の回鍋肉とアルコール度数40度の白酒を胃に流し込むという。
続いて、2月10日(金曜)、BS朝日の『WILD NATURE 地球大紀行』。
“絶景!台湾紀行~空に舞うランタンの奇跡と九份の光と陰”と題した今回の台湾特集では、
“歴史的な絶景”として旧正月の平溪天燈節を、“人が造った絶景”として九份や三仙台を、
そして“大自然の絶景”として玉山や太魯閣といったように、3ツの角度から台湾の絶景を紹介。
九份や平溪天燈節を取り上げるBSの紀行番組に覚えがあるため、「あら、これ再放送かしら?」と思ったら、
以前に観たのは、同日同時刻にBS TBSで放送の裏番組『地球絶景紀行』であった。
BS朝日の方は、お題の頭に“WILD NATURE”を付けて、ささやかな差別化を図っているようだけれど、
一視聴者の立場で言わせていただきますと、
似たようなタイトルの紀行番組が多過ぎる上、実は内容にも大した差が無く、混乱し易い。
この“紀行番組問題”、どうにかならないの…?!
(その点、NHK BSプレミアムの『世界ふれあい街歩き』や『世界で一番美しい瞬間(とき)』などは、
他のBS局との違いを感じる。ナンだカンだ言って、やはりNHKは優秀なのだろうか。)
最後は、2月11日(土曜)、TBSの『世界ふしぎ発見!』。
こちらも、“秘史戲な神様がいっぱい 開運ワンダーランド台湾”と題した台湾特集。
多くの廟や寺があり、幸せやご利益を願う人々で賑わってる台湾を、ミステリーハンター瀬戸たかのが取材。
んン…、瀬戸たかの…??予告を見ると、レポしているのは、瀬戸カトリーヌ。
どうやら最近改名したらしい。何か心機一転!と思わせる出来事が身に起きたのだろうか。
占いや廟巡りをする今回の台湾取材は、今の御本人の気分にピッタリだったかもね。

★ たねや:黒米大福
大きさは、直径約5センチ。
もち米に黒米を混ぜた生地で、こし餡を包んだ大福。
一つめは、たねや(公式サイト)の“黒米大福”。
同店の“赤米大福”なら食べたことがあるのだけれど、こちらは初めて。
もち米に黒米を混ぜ込んでいるので、色は紫がかったグレーで、見た目からして普通の大福とは違う。
質感も通常の物とはやや異なり、お米の粒を若干残した、粗目のざっくりしたお餅に仕上げている。
敢えて滑らかにし過ぎていないのが良いし、弾力もある。
中には、こし餡がたっぷり。
赤米大福を食べたのは随分前なので、もうよく覚えていおらず、
それとこの黒米大福の違いは分からなかった(苦笑)。
赤米大福の方は、中がつぶ餡だったはずなので、
お餅の生地の違いより(←恐らく大差ない)、中の餡の好みで、赤か黒を選べば良いかと。
私は、基本的にこし餡派なので、次回も黒米大福の方を選ぶ気がする。
でも、粗目のザックリした餅生地には、それに負けないつぶ餡の方が合うかも…?
★ 長嶋屋:切山椒
一本の長さは約8センチ。
上新粉に砂糖と山椒を加えて蒸し、棒状に切った餅菓子。
鎌倉の和菓子屋さん、長嶋屋(公式サイト)の“切山椒”。
近年お気に入りの鎌倉菓子のひとつ。
ひと袋に、白4本、赤4本の、計8本入り。
白と赤で、味には差が無い。
よーく見ると、緑色のプツプツが混ざっているので、
何も知らない人だと、カビが生えたお餅だと勘違いしそう。
でも、このまるでカビのような緑色が、実は山椒。
このお菓子、要は“山椒入りのすあま”。
モッチリと言うよりムッチリした食感で、ほんのり地味ぃーに甘い中に、ピリッとした山椒の辛みが効いている。
あまりに地味過ぎて、和菓子屋さんのショーケースで人々から無視されがちな“すあま”が好き、
さらに山椒も好き、…という人なら、この切山椒も絶対に好きなハズ。
すあま&山椒ファンに、お薦めいたします。