2018年初冬、色々事情が有って、友人Mと思い掛けず訪れることとなった台北で
宿泊したのは台北文華東方酒店(マンダリン・オリエンタル台北)。
台北2018:ホテル①~全般に引き続き、ここでは客室について。
建物は17階建てで、総部屋数は296。
商業施設・日本橋三井タワーの中に入居している東京のマンダリンオリエンタルなどと比べると、
台北の文華東方酒店は、独立した一棟の建物丸々がホテルなので、規模は大きめ。
かと言って、日本人観光客からの支持が高い台北の人気ホテル、
20階建て+総客室数538の台北晶華酒店(リージェント台北)のような大型ホテルとも違い、
適度に“隠れ家”感のあるこじんまりした雰囲気が保たれている。
そんな台北文華東方酒店の特徴の一つに挙げられるのは、スタンダードな客室でも55㎡あること。
土地の狭い台北で、この広さの客室を提供できるホテルは、まだまだ貴重。
また、台北文華東方酒店は、他国のマンダリンオリエンタルと同様に、クラブフロアを設置。
中国語で“行政樓層”と呼ばれるそのクラブフロアは、上層階、16階と17階の2フロア。
私と友人Mは、行政樓層の中から、最もスタンダードなツインのお部屋を予約。
以下、我々のお部屋をザッとチェック。
★ ベッドルーム
扉を開き、部屋に足を踏み入れると、廊下の奥にメインのベッドルーム。
到着したのは真っ昼間であったが、
逆光+閉じられた紗のブラインド+ムーディな照明と
3要素が悪い具合に重なった状況下で撮ったこれら画像からは
お部屋の雰囲気が伝わりませんね(苦笑)。
本当は、この画像より、もっと素敵なお部屋でした。
その後は、照明が消せることに気付き、自然光で撮影。
ふたつ並べられたベッドはゆったりサイズ。
マットレスは柔らかめ。
最近は、高反発な物が主流になりつつあると見受けるし、私自身、本当は、硬めが好み。
この柔らかマットレスだと、ベッドに入った瞬間、身体が沈んでいく感覚があり、
最初、ちょっと心地悪く感じだが、私は、デリケートではなく、いつでもどこでも爆睡できる人なので、
このマットレスにも、すぐに慣れた。
ベッドの向かいの壁には、スマートテレビ。
通常のテレビ放送以外にも、ホテルからのインフォメーション等、色々見られる。
…のだけれどぉ、これはちょっと“問題あり”なテレビで、リモコンの反応が極端に悪かった。
普段はザッピングしまくっている私だけれど、このテレビは、オン/オフも、音量調整もひと苦労なので、
一度つけたら、それっきり放置。
我々が滞在したのは、第55回金馬獎授賞式の直前だったので、金馬獎の広告がよく流れていましたヨ。
テレビの横には、デスク。
到着時、このデスクの上には、
台北文華東方酒店オリジナルの鳳梨酥(パイナップルケーキ)が2箱置かれていた。
ブルーの箱が可愛らしい。
この鳳梨酥は、ホテル1階のケーキショップ、文華餅房で購入可。
デスク周辺には…
電話やステイショナリー。
インターネット接続は勿論無料。
今どきのホテルなので、
これは、クラブフロアと限らず通常の客室でも適応されているサービスと察するが、未確認。
窓際に戻ります。
窓際には、ちょっとした寛ぎスペース。
もっとも、この長椅子は、私と友人Mの荷物置き場と化してしまいましたが…。
窓の外は、(↓)こんな風景。
敦化北路をはさみ、真向かいには、長庚紀念醫院が建つ。
客室は一応全室“シティ・ヴュー”という触れ込みだが、
そもそも台北は、NY、香港、上海のような摩天楼が臨める大都会ではないので、
“シティ”は、ごくごく素朴な“シティ”である。
あっ、でも、目をこらすと、南東方向に、台北101が、辛うじてマッチ棒程度に小さく見えます(笑)。
ただ、この申し訳程度に頭を覗かせる台北101も、工事中のビルが完成したら、どうなることか…。
もう少し都会っぽい夜景を楽しみたい方々には、信義エリアの方がお勧めかも。
ちなみに、客室の窓は開かないよう固定されている。
窓の側から反対に部屋を見渡すと、(↓)こんな感じ。
壁が白く、天井が高めなので、圧迫感が無く、スッキリした印象。
★ ミニバー
壁際のキャビネットを開くと…
そこはミニバー。
自分で購入したお土産の収納などに使いたいので、
事前にホテル側に送ったメールで「ミニバーは空」とリクエスト。
ティーバッグは、台湾のアパレルブランドがプロデュースしているCHA CHA THÉの物、コーヒーはイリ―。
コーヒーは、ネスプレッソを入れているホテルが多いので、イリ―は珍しいかも。
あと、湯沸かし器も、昨今は、高速でお湯が湧かせるティファールのような電気ケトルが多いけれど、
ここでは象印の湯沸かし器。
東京だと、やはり帝国ホテルがこれと同じ物を導入しているので、一度使ってみたことがあるのだけれど、
お湯を沸かすのに、大層な時間を要する。
私個人的には、高速でお湯が湧かせる電気ケトルの方が、ホテルに有ったら便利だと感じるが、
お茶を飲むことを考え、沸かす事より、保温できる事を重視しているのだろうか。
もっとも、我々は、飲み物はラウンジで飲んおり、客室の飲み物には、ほとんど手を付けていないので、
コーヒーがどこのメーカーだろうと、お湯の沸き時間が遅かろうと、あまり関係無かった。
★ バス・ルーム
さらに玄関側に戻ると、バスルーム。
部屋を広く見せるため、解放的に“見せるバスルーム”にするホテルが最近多いけれど、
人と一緒に宿泊する場合は、気になっちゃいますよね?
このホテルでは、紗のカーテンの引き戸で、水回りのスペースを区切れるようにしている。
あくまでも“紗のカーテン”なので、覗こうと思えば、ある程度は見えてしまうだろうけれど、
まぁ、普通、そこまでムキになって覗こうとする人と一緒に泊まることは無いから、大丈夫。
この区切られたスペースの中央を占めているのは…
洗面所。で…
左側がおトイレ。
右側がバスルーム。
バスタブ&シャワーが、おトイレから離れ、独立したスペースになっているのは、
日本人にとって、ポイントが高いであろう。
独立したスペースになっているからこそ、バスタブの外を、日本で言う“洗い場”感覚で使える。
さんざん語っておいてナンですが、
実は、我々は、毎晩サウナに行っていたので、このお風呂を一度も使っていない。
備品。
ヘアドライヤーは、充分な風量。
ミネラルウォーターは、洗面所以外にも、ベッドサイドなどに常に補充されている。
他にも、櫛、歯ブラシ、コットン等々、大抵の物は揃ってる。
アメニティ。
アロマキャンドル等で有名なおフランス初のフレグランスのメゾン、diptyque(ディプティック)の物。
ボディローションを使ってみた。
ベタつかず、でもシットリする質感は良いけれど、
コダワリのフレグランスが、いかにもヨーロッパ女性好みする香りで、私にはちょっとキツイ。
石鹸等では、気にならなかった。
★ クローゼット
バスルームの向かい側には、ウォークインのクローゼット。
左右に、服を掛けるスペース有り。
でも、引き出しは、たった2ツと少ない。
内、一つには、ランドリーバッグや、服用ブラシが収納されている。
アイロンやアイロン台も有り。
もっとも、服のプレスは、滞在中3枚までは無料のサービス。
なかなか見付からず、友人Mと二人で探しまくったのが、セイフティボックス。
通常、クローゼットかデスクの近くに有るセイフティボックスが、探せど探せど、見付からず…。
ようやく見付けたのは、やはりクローゼットの中であった。
クローゼットの壁面と同じ木目調の扉で覆われていたため、気付かず…。
その小さな扉を開けたら、中にセイフティボックスが。
仕掛けがいっぱいの忍者屋敷みたい(笑)。
★ ヴァレット・ボックス
このホテルで、優れモノと感じたのは、ヴァレット・ボックス。
玄関ドアの横に、もう一つ、縦長の収納スペースが有り、その中に…
このような木枠(?)が入っている。
最初、これが何なのだか、サッパリ分からなかった。
実は、これ、靴磨きをお願いする時に使う物。
ここに、磨いて欲しい靴を置き、収納扉の中に入れ、さらに…
玄関扉真横に設置されている“Valet 収件箱”のボタンを押しておく。
(もしくは、収納スペースの奥の壁にあるボタンでもOK。)
すると、客室内にいる我々と顔を合わすことなく、
廊下側の鍵付き小窓から、収納扉の中の靴を回収し、磨いて、また元に戻しておいてくれるの。
磨き終えた靴には、南国らしく蘭のお花が添えられて、戻ってきます。
一般的には、朝出掛ける前に出しておけば、帰って来る時分には、仕上がって戻ってきている。
でも、時間帯に関係無く、急なリクエストでも対応してくれる。
また、靴だけではなく、クリーニングも同様の方法で預けられる。
ちなみに、靴磨きは無料、服のプレスは滞在中3着までは無料のサービス。

◆◇◆ 台北文華東方酒店 Mandarin Oriental Taipei ◆◇◆
台北市 敦化北路 158 號

