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香港2012:灣仔歷史文物徑

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再開発の進む香港で、古い建造物を文化財として残そうという動き。
2009年秋、灣仔(ワンチャイ)地区にあるそんな建造物を巡れるよう整備したのが
灣仔歷史文物徑 Wan Chai Heritage Trail
皇后大道東 Queen's Rd. Eastを中心としたそれほど広い範囲ではないので
全てを見て廻ることも可能だと思う。
我々は、ランチまでの空き時間に、最低限の散策をしてみる。 以下、MTR灣仔駅を出てから巡った順に。

★ 和昌大押 Wo Cheong Pawn Shop

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2007年、1500万HK$を投じ大改修が行われた和昌大押 Wo Cheong Pawn Shop
百年以上の歴史を持つ(部分的に1988年から1900年代にかけて建設)ベランダが特徴的な方形の建物。
元々は4ツのブロックから成る建物だったのを、改修で接続したらしい。
4ブロックの一番端に入居していたのが、ビルの名前にもなっている和昌大押。
澳門(マカオ)の街中でよく見掛ける“押”の字からも分かるように、質屋さん。
現在は、2階、3階、屋上にモダンブリティッシュのThe Pawn
下にモダンチャイニーズの祇月OVOlogueという2軒のレストランが営業している。
屋上は、当然The Pawnのお客さんしか入れないのかと思いきや
どうやら歴史建造物を鑑賞したい市民のために開放しているようだ。
 
 
所在地 : 香港島 灣仔 莊士敦道 60至66號 

★ 灣仔洪聖廟 Hung Shing Temple

イメージ 2
 
 
和昌大押脇の路地を抜け、皇后大道東に出ると
横断歩道の向こうに、灣仔洪聖廟 Hung Shing Templeが。
香港一級歴史建築に指定。 1847年以前に出来たことは確実らしいが、具体的な創建年は不明。
通り沿いにポツンと佇む小さな廟。
 
 
所在地 : 香港島 灣仔 皇后大道東

★ 南固臺 Nam Kou Terrace

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香港一級建築。 南固臺 Nam Kou Terraceは、香港の富商・杜仲文が1918年に建てた邸宅.。
戦時中、日本軍の手に渡り、慰安所として使われていたが、1945年日本の敗戦で空き家となり
その後、合和實業(ホープウェル・ホールディングス)に買われ
この附近一帯をホテルにする開発案に呑まれそうになるも、その難も逃れ、今に至る。
放置されっ放しの荒廃した洋館には薄気味悪い噂も多く、別名鬼屋(お化け屋敷)
『大鬧廣昌隆』等、ホラー映画の撮影にも使われているそう。
今のところ、一般公開はされていない。
暑い中、汗をかきながらキツイ急坂を上ったのに、これっぽっちも中が覗けず残念。
 
 
所在地 : 香港島 灣仔 船街 55號

★ 藍屋 Blue House

イメージ 4
 
 
藍屋 Blue Houseと言っても、すかいらーくグループの和食ファミレスではない。
1922年に完成した、今では珍しいバルコニー式の唐樓。
1990年代、香港政府が、老朽化したこの4階建ての建物を青いペンキで塗り替えてから
この名で呼ばれるように。
青色ペンキは、香港の水務局がよく使う色で、残っていたから、この建物の塗装に使ったようだ。
そんなどうでもいい扱いを受けていたこの建物も、今では香港一級建築に指定。
建物の1階、元々酒蔵・聯興酒莊だった場所は
2007年、地域の生活文化を紹介する灣仔民間生活館 Wan Chai Livelihood Museumとしてオープン。
これ、結構面白そうだけれど、今回は見ていない。
 
 
所在地 : 香港島 灣仔 石水渠街 72號至74A號 

★ 灣仔北帝廟 Pak Tai Temple

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藍屋が建つ石水渠街をそのまま進めば、もうすぐに灣仔北帝廟 Pak Tai Temple
1863年、清朝同治2年に建立された廟。 別名“玉虚宮”と呼ばれる廟で、香港一級建築に指定。
百年以上の歴史の中、幾度となく修復が繰り返されているが
最近では、2005年に1千万HK$以上をかけた大規模修築が行われている。
境内のあちらこちらで榕樹(ガジュマル)がヒゲのような長い枝を垂らす風景は、南国ならでは。
 
 
所在地 : 香港島 灣仔 隆安街

★ 太原街市集 Tai Yuen Street Market

イメージ 6
 
 
歴史建造物散策を適当に切り上げ、太原街市集 Tai Yuen Street Marketを覗く。
皇后大道東から入る太原街、太原街に交わる交加街と、この一帯は露店が並ぶ。
日用品、雑貨、食品、衣類と何でも有りの市場は、観光客よりは地元の庶民向けという印象で
女人街男人街のような派手さはないが、その分、売り子もガツガツしておらず、値段もより良心的と思える。
 
 
ここには買う程の物は無いと思いながらもブラブラし、何となく目に入って来た物を何となく購入。
 
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小さな姪っ子ふたりにカチューシャ (→画像左)。 姉妹で色違いを。 これ、結構喜ばれた。
同じ露店で、折り畳み式エコバッグも柄違いで (→画像右)。
包装の規制が厳しい中国旅行の際に、コンパクトなエコバッグは便利だし、人にも上げられるから。
日本でもほぼ同じ物がコンランショップで売られているのだけれど
こちらの方が色柄が豊富で良かったりして…(ゴメンなさいね、コンラン卿)。
私がお店で柄を選んでいると、同じエコバッグ目当てのインド系女性が来て、「アニマル柄100個有る?」。
商売でもする気?! さすがに百個は在庫が無かったが、有りったけのアニマル柄を買っていった。
 
 
露店ばかりではなく、その後ろには、常設の店舗も。
ちょっと安っぽいシノワズリー雑貨を所狭しと置いている
錦繡錦綉唐朝 Elegant Tang Dynastyというお店が目に入る。
友人Mと「いかにも西洋人観光客が好きそうよねぇ~」などと小馬鹿にしながら入店したら
案外お土産になりそうな物が有り、気が付けば、私も商品を手にしていた…。
 
イメージ 8
 
 
お花の刺繍が施された小さなセカンドバッグは(→画像左)、収納されているチェーンのハンドルを出せば
おしゃまな姪っ子のお出掛け用ハンドバッグになると思い購入したが、思ったより喜ばれなかった。
“なんちゃって上海灘”っぽいヴィヴィッドな色合いの平たいポーチは (→画像右)
通帳と印鑑を入れるのに丁度良いと思い購入。
 
後で知ったのだが、ここ、香港内に何軒か店を持つ有名なお土産屋さんらしい。
私が行った太原街のお店は住所が分からないので ここには袋に印刷されていた尖沙咀店の住所を(↓)。
 
 
◆◇◆ 錦繡唐朝 Elegant Tang Dynasty ◆◇◆
九龍 尖沙咀 彌敦道 54-64號 地下 6號舗
 
 852-3422-3665
 
 
 私のカメラはバッテリーが切れてしまったため、ここに掲載されている画像の多くは友人Mより提供

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